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• 2025年11月04日

ファーブル先生と行く恐竜探検×科博【夏編】(2025/08/24)

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ツクル∞ジブンとは？

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

昆虫と恐竜のスペシャリストと恐竜探検に出発！

今回のプログラムは、『昆虫博士ファーブル先生と昆虫採集×標本づくり』でお馴染みの「ファーブル先生」こと長谷川先生と一緒に日本最大級を誇る恐竜標本展示で有名な国立科学博物館を舞台に、クイズを解くなどゲーム感覚で楽しみながら恐竜について学びます。恐竜を通して自然界の複雑さや生命の多様性に対する理解を深めるとともに、子どもたちの自然や科学への興味を引き出します。

集合場所で長谷川先生の自己紹介の後、オリジナルワークブックの配布と迷子にならないよう今日一緒に行動する「バディ」を決めて出発しました。

日本館3階北翼～フタバスズキリュウが語る日本列島の歴史～

日本館の3階北翼に着くと、まず目に入るのは、まるで竜のような巨大な首長竜の全身骨格です。化石や地層を通して日本列島の誕生から現在までの歴史を学べる展示の入口で、突然その長い首と大きな体が現れるため、子どもたちはその迫力と存在感に思わず圧倒されてしまいます。

早速、先生から「この首の長い恐竜は『フタバスズキリュウ』と言います。それでは、ワークブックに従って、『フタバスズキリュウ』の謎に迫りましょう！」と指示が出ます。
ワークブックには「フタバスズキリュウ」に関するクイズが掲載されており、「この化石を発見した人物は誰？」「『フタバスズキリュウ』は何年前のもの？」といった問いに答える形式になっています。それぞれの問題にはヒントとして、答えが書かれている展示場所の写真が添えられており、参加者はその場所を探し出し、現地の案内を読むことで正解にたどり着けるようになっています。展示を巡りながら自然と答えを見つけられる、体験型の学習スタイルです。
クイズに取り組むことで、化石や恐竜に関する理解が深まるだけでなく、答えを探す過程を通じて、これまで知らなかったさまざまな知識も自然と身につけることができます。
子どもたちは、今日一緒に活動する「バディ」と力を合わせてクイズの答えを探しています。競争ではないものの、自然と他のペアよりも早く正解にたどり着こうと、展示の説明を熱心に読み込んだり、化石の歯の本数を数えたりと、意欲的に取り組んでいます。すべての問題に答えたあとは、先生とクラス全体で答え合わせを行い、なぜその答えになるのかといった詳しい解説を聞いたうえで、次の展示へと進んでいきます。
クイズに含まれていない展示についても、先生の説明を聞きながら見て回り、その後、次のフロアへと進みます。

地球館地下2階～進化と絶滅のドラマ～

地球館の地下2階では、地球の誕生から生命の進化、絶滅までの歴史を化石や模型を通じて学べます。
中でも注目は、巨大ザメ「カルカロドン・メガロドン」の展示です。
約2300万年前に海を支配していたその姿から、古代生物の迫力と地球環境の変化を実感できます。
生物の誕生と絶滅の背景を知ることで、地球と生命のつながりを深く考えるきっかけとなる空間です。
先生を先頭に、子どもたちは大きく開いた顎の骨格の前にやってきました。すると先生が「この巨大な顎の正体に迫ってみましょう！」と声をかけ、子どもたちはすぐにワークブックのクイズに取り組み始めます。
展示の案内板には、この顎の持ち主が「カルカロドン・メガロドン」であることが記されており、近くにはその巨大な歯の展示も並んでいます。子どもたちはクイズの指示に従いながら、展示を見て答えを探し、学びを深めていきます。

地球館地下1階～よみがえる恐竜たちの世界～

地球館の地下1階は、恐竜をテーマにした国内最大級の展示スペースで、恐竜好きにはたまらない人気エリアです。
中でも目を引くのが、実物大で再現された「ティラノサウルス」と「トリケラトプス」の骨格標本です。
両者が向かい合うように配置されており、まるで今にも激しい戦いを始めそうな緊張感のある演出が施されています。
その迫力ある展示によって、来館者は太古の恐竜時代に迷い込んだかのような感覚を味わうことができます。
先生が「それぞれの歯の形をよく見て、どんな食べ物を食べていたか考えてみましょう」と声をかけると、子どもたちは展示の前に立ち、じっくりと「歯」の形を観察します。
その後、先生のもとに集まり、「どんな歯の形だったかな？」という問いかけに対して、「『ティラノサウルス』は太くて鋭くて、まるでナイフのような歯でした。」「『トリケラトプス』は平たくて、物をすり潰すような歯でした。」と、それぞれの特徴をしっかりと答えます。
先生が「歯の形が違うということは、食べていたものも違ったかもしれませんね。どんな食べ物だったと思う？」とさらに問いかけると、子どもたちは一斉に「『ティラノサウルス』は肉を食べる肉食恐竜で、『トリケラトプス』は植物を食べる草食恐竜です。」と元気よく答えます。
それを聞いた先生は満面の笑みで「すばらしい！みんな、よく観察できましたね！」と声をかけ、子どもたちはうれしそうにうなずいていました。
その後も、子どもたちが夢中になる恐竜に関するクイズを実施し、関連する展示の前では先生によるわかりやすい解説が行われました。
次の目的地である地球館3階へ向かう前に、先生が子どもたちに問いかけます。
「みなさん、恐竜はどうして絶滅してしまったと思いますか？」
すると、子どもたちの中からさまざまな意見が上がります。
先生は笑顔で解説しながら、一行は地球館3階へと足を進めます。
一行は地球館3階へと足を進めます。

地球館3階～恐竜から鳥へ・進化が語る生命のつながり～

地球館3階に移動すると、ものすごい数の哺乳類や鳥類を中心とした多種多様な生物の剥製が目に入ってきます。
その中で、鳥の剥製が展示されているエリアに来ると、先生から「ここにはたくさんの鳥類が展示されています。さて、鳥は何から進化したと考えられているでしょうか？」と質問が投げかけられます。
子どもたちが考え込んでいると、「一見、鳥と恐竜は関係ないように見えますが、実は鳥は恐竜から進化したと考えられています。」と伝えられました。
「恐竜は1億年以上も前に地球に住んでいましたが、その中には空を飛ばないけど小さな羽毛を持っていた種類がいました。この羽毛が今の鳥たちの羽根につながっているんです。」と説明を続けます。
子どもたちは今、目の前にしている鳥の祖先が恐竜であることを知り、頭の中で恐竜が進化して鳥になる過程を想像しているようです。
すると先生も「生命の歴史が形を変えながらもずーっと続いていることがこの展示からもわかりますね。」と伝えます。
最後には、参加者同士が本日の学びや感想を語り合い、充実した時間を振り返りながら一日を締めくくりました。
なお、午後の部は午前とは異なる参加者を迎えて、同様のプログラム内容で実施され、順調に終了いたしました。

まとめ

今回は『国立科学博物館』を訪れ、「恐竜」をテーマにファーブル先生とともに多くの学びを深める機会となりました。
恐竜の姿や名前を覚えるだけでなく、かつて地上を歩いていた恐竜が進化の過程で空を飛ぶ鳥へと姿を変えたという事実を通して、生物が環境に適応しながら変化していく仕組みについて理解を深めることができました。
また、肉食恐竜の鋭い歯や、草食恐竜の身を守るための体のつくりなど、それぞれの生態や生息環境に応じた進化のあり方にも注目し、生物の多様性とその背景にある自然の営みに目を向ける貴重な学びとなりました。
この講座を通じて、環境が生物の形態や行動に与える影響の大きさを実感するとともに、人間自身が地球環境に及ぼす影響についても考えるきっかけが生まれました。子どもたちが現代の環境問題に関心を持ち、自然や生態系を守るために自ら行動する意識を育む一助となれば幸いです。
今後も、こうした学びの場が子どもたちの視野を広げ、地球の未来を考える力を育てる契機となることを願っています。