テクニックとスキル、同じ意味で使っている方も多いと思いますが、人材育成の現場では分けて使うことがあります。
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テクニックはマニュアル化ができるもので、誰が使っても一定の効果が期待できる技術とされています。
一方、スキルはその人の性格や資質と深く関係するので、同じスキルを使っていても人によって効果はバラバラです。
たとえば「勉強のテクニック」を使えば誰でも一定の効果はあるかもしれませんが、「勉強のスキル」は人それぞれなので、効果にバラつきが出るということです。
テクニックはある決まった状況下において、極めて即効性のある効果を発揮できます。
一方、スキルは状況判断のもとで能力が発揮されるものなので、どのような状況下であっても汎用的に効果をもたらすことができます。
たとえば「折り鶴を折るテクニック」は企業ではあまり通用しませんが、「クレーム処理のスキル」はどの企業でも応用でき、重宝されます。
テクニックは覚えてしまえばすぐに使えるものが多いですが、使っていないとすぐに忘れてしまいます。
一方スキルは習得するのに時間がかかりますが、一度習得してしまえば体で覚えているのでなかなか忘れません。
たとえばテクニックは「数学の公式」のようなもので、使わないと忘れてしまいますが、スキルは「自転車の乗り方」のように、一度覚えてしまうと長く使うことが可能です。
以上のように、テクニックとスキルにはその効果によって使い分けができるのですが、これはどちらを習得するのが良くて、どちらが悪いかというものではありません。状況によって使い分けるのが本来でしょう。
しかし「将来のためにどちらを身につけるべきか」と問われると、私は迷わず「スキル」と答えます。
近年の雇用環境の流動化により、人は一生のうちに何度かの転職を経験する可能性が高まっています。不確実性の高い時代にはその会社でしか使えないテクニックよりも、どこの業界でも通用する「スキル」の方が役に立つでしょう。
またテクニックは「マニュアル化」でき、マニュアル化できるものは「機械化」できます。将来、テクノロジーの発展とともにテクニック型の人は機械に仕事を奪われるかもしれません。そして個性に根付いたスキルを習得できた人だけが生き残るのです。
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2025年01月16日(木)