近年の企業の採用活動では、就活生の「人間性(=どんな人物であるか)」を深く掘り下げて採否を決めるという傾向が強くなっており、その対策に悩む学生が増えています。
求人情報などでは「人物重視」という言葉を掲載している企業がほとんどですが、その言葉があまりにもフワッとしていて就活生には企業側がどのような人材を求めているのか、わかりづらい…、ですよね?
今回は、「人物重視」の採用を念頭に置く企業側(採用担当者)が見ている「ポイント」をご紹介します。
[目次]
かつての採用活動では、書類選考の段階で就活生の学歴やそれまでの経歴・保有資格などが重要視されていました。つまり、企業側は「学力」=「仕事能力」という指標を基準に採用する就活生を選んでいたのです。
確かに、ビジネスをするには一定程度以上の能力が重要ですから、学歴や保有資格等の分かりやすい基準で仕事のできそうな就活生を採用するのは、ある意味、効率的なことですよね。
しかし近年、企業側は就活生に対して、学歴よりも社内での協調性を求めるようになっています。
例えば、「入社した後に社内の他の従業員たちとうまくやっていけるか」、「統括すべきパート職員たちと相性が良いか」などといったことです。
労力と費用をかけて新入社員を採用する企業側からすれば、「社内の雰囲気に馴染めずに入社してすぐに退職されてしまうことは最も避けたい」というのが本音ではないでしょうか。
だからこそ、企業側は学歴などよりも「人間性(=どんな人物であるか)」を重視して採否を決めるようになっているのです。
人物重視というと、最初にイメージするのが「性格面での選抜」と考えがちですが、必ずしも「人物重視=性格を見る」ということではないことを理解しておきましょう。
もちろん、性格面も採用基準の一つとして見られるかもしれませんが、企業側が「人物重視」というときは、「企業が求める人物像とマッチしているか」を重視しているということを意味します。
どれだけ性格が良い人であっても、会社の経営理念やビジョンにマッチしていない夢や意識を持っている場合は、入社後に先輩や同僚とうまくやっていけない可能性がありますよね。
つまり、人物重視というのは、企業理念やビジョンと個人のビジョンが一致していて、入社後に社内でうまくやっていける人柄であるかを判断しているということなのです。
上述のように、近年の採用活動では、学歴や能力だけではなく人物重視で選考が進められています。ただし、人物重視をすることが特定の性格を持つ人を重視している、ということではありません。あくまで、会社の経営理念やビジョンに共感し、他の社員たちと協調して働いていける人材を求めているということなのです。
あなたが入社したいと考える企業が求人情報の中に「人物重視」というワードを掲載している場合には、まず、その会社の企業理念やビジョン、それから、実際に展開しているビジネスの内容を確かめて自分に合っているかどうかを見極めることが重要です。
そのためには、自分がどんな仕事がしたいのかをきちんと知る必要もありますし、企業の発信している情報を正しく読み解く必要もありそうですね。
最後に、いくら人物重視とは言っても、当然のことながら書類選考で落とされる可能性だってあります。つまり、応募書類の中でその企業のことを十分に把握していることと、その企業が求める人材像にマッチしていることをきちんとアピールできなければ、次の選考段階に進むことはできないということも忘れずに!
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