2024年8月11日(日) 国立科学博物館において、栄光キャリアルートが実施したWorld Tripの様子をお伝えします。
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英語ネイティブ講師と一緒に過ごし、活動を通して、いつの間にか自然に『英語でコミュニケーション』ができることを目標とします。
楽しみながら、さまざまな場面の身近な英語表現に触れることで、実際に使える英語を身につける体験型プログラムです。
今回のプログラムは、地球や生命がテーマの『国立科学博物館』を舞台に、英語ネイティブ講師と一緒に探検しました。
科学と聞くと難しそうに感じますが、こちらの施設は巨大な恐竜の骨や様々な動物の剥製など、子どもの好奇心に応えてくれる展示がたくさんあり、楽しみながら学べることができます。
展示に触れながら、それぞれの表現を英語で学ぶと同時に、なぜ?どうして?の疑問が芽生え、英語とともに地球や科学への興味も湧いてくる一石二鳥の講座となっています。
当日は朝から既に暑い猛暑の中、国立科学博物館の真向いにある大きなクスノキの下の木陰での集合となります。受付を済ませ、グループごとに担当の先生からネームタグやワークブックなど手渡されると、先生の自己紹介と迷子にならないよう「バディ」を決めて出発します。
午前コースは『Japan Gallery(日本館)』を探検です。
3階の北翼に到着すると、突然大きな龍が空を飛んでいるような『フタバスズキリュウ』の復元骨格が目に入ってきました。
先生から「This is a Futabasaurus!The first fossil was discovered in Japan.(フタバスズキリュウは日本で初めて化石が発見されました。)」と説明があります。
子どもたちが自分たちの真上にある今にも動き出しそうな化石の大きさと迫力に圧倒されていると、先生から「Where do you think this dinosaur lived?Take a closer look at the body parts of this dinosaur.(この恐竜はどこで暮らしていたと思いますか?恐竜の体の部分をよく見てください。)」という言葉がありました。長文の難しい英語に聞こえますが、目の前の“教科書”かつ先生のわかりやすいジェスチャーで、子どもたちが理解できるように工夫されています。
子どもたちから「Sea!」の声が上がると先生は「Correct. The limbs are finned, so you can see that they lived in the sea.(正解です。手足がヒレになっているので、海で暮らしていたことがわかります。)」と手をヒレのように動かして泳いでいるようなジェスチャーで説明していました。
次に目に飛び込んできたのは様々な大きさや形が異なる『Ammonite(アンモナイト)』で、先生から「It can be seen that many ammonites found in Japan were inhabited by many ammonites a long time ago. (多くのアンモナイトが日本で見つかったことから、大昔に多くのアンモナイトが生息していたことがわかります。)」と説明がありました。子どもたちに理解できるか心配になりますが、アンモナイトや日本列島が誕生する前後の絵の展示などを示しながら解説することで、なんとなくでも伝わっているようでした。
2階南翼に到着します。
ここでは『生き物たちの日本列島』というテーマで、動物たちの標本がたくさん並んでおり、大陸から日本列島に移り住んだ生き物たちが日本の気候や地形に適応しながら独自の進化を遂げていったことがわかります。
すると先生が二ホンジカやイノシシの標本が展示されているエリアで停まりました。
先生から「Two sika deer are exhibited here. Is it exactly the same?(ここに2頭の二ホンジカが展示されています。全く同じですか?)と質問され、子どもたちはじーっと2頭の二ホンジカを見比べます。
すると子どもたちから「This deer is a little bigger!(こっちのシカは少し大きい!)」「This deer is a little small!(こっちのシカは少し小さい!)」の声が聞こえ、先生が「Larger in the north, smaller in the south!(北で大きく、南で小さく!)」とジェスチャーも加えながらわかりやすく説明します。子どもたちは「へー不思議!」「人間もそうなのかな?」などと呟いていました。
次に2階北翼へ移動し、真っ先にいくつかのイヌの剥製が展示されている前に子どもたちを連れていきます。
先生は「Do you know this dog?(このイヌを知っていますか?)」と白い犬を指差します。大きな白い秋田犬のようで、子どもたちが考えていると、先生からヒントが出されます。「You can see it at one of the big stations, too.(ある大きな駅でも見られますよ。)」すると子どもたちから「ハチ公だ!」と大きな声が上がり「Correct.This is Hachi.(正解です。ハチです。)」と伝えられます。子どもたちはワークブックの「HACHI」の箇所に発見できたことを示す☑を書き入れます。
さらに先生は「Do you know this dog?(このイヌを知っていますか?)」と今度は黒い犬を指差し、子どもたちの様子で「Look at the workbook.(ワークブックを見てください。)」とヒントを出します。
ワークブックには「南極物語」と目の前に見る黒い犬の写真と「JIRO」と書かれており、「知ってる!南極物語に出た犬!」「知らない。」など色々な声が聞こえました。
先生から「This is JIRO. You may not know it because it’s a bit of an old movie.(これがJIROです。少し古い映画なので知らないかもしれないですね。)」の説明がありました。
この後、1階の『自然をみる技』というフロアで、昔の天体望遠鏡、地球儀、顕微鏡、地震計など技術の変遷などを見て、お土産購入後、午前の部は終了となりました。
午後コースは『Global Gallery(地球館)』を探検します。
『地球生命史と人類』をテーマにする地球館では、地球上の生き物が深く関わりながら生きている姿や、生命が誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた様子が展示されています。
3階に上がり、少し暗い廊下を通ると、大小様々な哺乳類の剥製がお出迎えです。
みんながよく知っている『Cheetah(チータ)』や『Caribou/Reimdeer(トナカイ)』など生きているかのような剥製が並んでおり、先生から「Where is the cheetah?」と問いかけられると子どもたちは暗がりの中から見つけ「Over there!」と指しました。「Are Cheetahs Fast?」という質問にもすかさず「Yes, it’s fast.」と答えます。
先生から「Where is the African Buffalo?」と聞かれると、子どもたちはワークブックにある『African Buffalo』の写真を見て、「Here!」と目の前の大きな巨体の動物を指差し、「Are African Buffalos Big or small?」には「Big!」と答えていました。すると先生は「African Buffalos are huge!」と両腕を大きく動かして大きさを誇張しながら、ものすごく大きい場合は「Huge」という単語を使うと良いとジェスチャーでわかりやすく伝え、子どもたちも両腕を大きく動かしながら「Huge!」と何度も口にしています。
教室で「大きいはbig、大きさをより誇張したい場合はhuge」と理論的に学ぶのもひとつですが、子どもたちを見ていると実際の生きた教科書を目の前に、理論でなく体全部を使って感じることで、決して忘れない学びになるように思います。
このエリアで子どもたちは生きたワークブックを使って「big, small, tall, strong, fast, scary, cool」などの形容詞を学び、見つけた動物をワークブックで☑して先へ進みます。
約40億年前に誕生した生命は、大きく変動する地球環境の中で誕生と絶滅を繰り返して進化を遂げてきました。恐竜の絶滅後に大発展した哺乳類の中から人類が生まれて世界中に広がった、その進化の道のりをたどるエリアで、恐竜の絶滅後に発展した哺乳類の歴史を学びます。
右側に『アメリカマストドン』という大きなゾウ類が展示され、左側には横に広がる大きなカーブを描く牙を持つ『コロンブスマンモス』という北アメリカで最大のゾウ類が展示されていました。
哺乳類の様々な生き物を見た先に、いよいよ人類が登場します。チンパンジーとの共通祖先と別れ、最初の人類である『猿人』、猿人から進化した『原人』、原人から進化した『ネアンデルタール人』と呼ばれる旧人、古代人そして我々の新人『ホモ・サピエンス』の様子が復元されており、子どもたちからは「small!(小さい!)」「short!(背が低い!)」などの声が聞こえてきました。
自分たちも属する人類の変遷を目の前にして、今まで見ていた展示とは少し違った気持ちで見ていたのかもしれません。
先生は「Will humanity continue to evolve?(人類はこれからも進化するのでしょうか?)」と自らにも問いかけるように質問をしましたが、「evolve(進化)」という単語が子どもたちには難しいと察し、新人の次は?というジェスチャーを加えて子どもたちに問いかけ直します。
子どもたちが考え込みながらも「Maybe.」「No.」「I don’t know.」とそれぞれの答えを伝えると先生も「I don’t know either.(私もわかりません。)」と答えていました。
『科博=恐竜の展示』と言われるほど、巨大恐竜の化石など大迫力の展示エリアに移動します。
『Tyrannosaurus Rex/T-REX(ティラノサウルス)』や『Triceratops(トリケラトプス)』など、恐竜が生息する古代のジャングルの中に放り込まれたような感覚になる空間で、子どもたちはその大きさや迫力に圧倒されています。
ワークブックには展示されている恐竜の写真が掲載され、その恐竜を見つけたら☑を入れるようになっているので「Big」「Strong」「Tall」「Mammal」「Dinosaur」など先生は今まで習った単語を説明に含め、復習も兼ねながら進んでいきました。
ティラノサウルスの復元骨格は反対側に展示されているトリケラトプスを待ち伏せするかのようにしゃがんだ状態になっていて、その時代を彷彿とさせます。
先生から「How many fingers does T-REX have?(ティラノサウルスの指は何本ありますか?)」と問われ、恐竜好きの子どもたちから一斉に「Two!」と答えが出ると、「Great!That‘s right!(すごい!正解です!)」と褒められていました。
子どもたちは、人類が出現するはるか昔に様々な恐竜が地球の各所で生きていたことを想像し、展示をひとつひとつ噛みしめながら見ているようでした。
そして最後は子どもたちお待ちかねのお土産購入時間です。
自分の予算とほしい気持ちの狭間で葛藤しながら、何とか予算範囲内でお土産を購入し、先生とハイタッチとお別れのあいさつでそれぞれの帰路に就きました。
今回は、地球誕生から現在までの歴史を体系立てて理解でき、また、巨大な恐竜や哺乳類の復元骨格や剥製など、圧倒的な数と迫力で、子どもたちの興奮と想像力を掻き立ててくれる「国立科学博物館」が舞台でした。
恐竜の骨格や動物の標本、剥製など、直観的に楽しめる展示になっているので、専門的な知識がなくても英語を通して子どもたちは体全部で吸収、理解し、学び取ることができます。これにより「楽しい!」「すごい!」という感覚からさらに一歩進んだ「知りたい」という興味へ繫がることでしょう。
先生の「Will humanity continue to evolve?(人類はこれからも進化するのでしょうか?)」という言葉が印象的でした。これから何千年、何万年先、私たちホモ・サピエンスの展示の次に新たな種が展示されるのかもしれません。
いつ来ても新たな発見が得られる『国立科学博物館』を舞台とする当講座はこれからも実施してまいります。
WorldTrip事務局
Email:info_worldtrip@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月14日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月09日(月)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2024年12月23日(月) 00:00~00:00申込締切
2024年10月31日(木)開催日時
2024年12月26日(木) 00:00~00:00申込締切
2024年10月31日(木)