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線香花火づくり&花火師体験(2024/06/09)

2024年6月9日(日)、栄光キャリアルートが実施した「線香花火づくり&花火師のお仕事体験」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

ツクル∞ジブンとは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

未知なる花火の世界

花火はお店で購入して楽しむのがあたりまえと思っていますが、今回はその『花火』を自分で作って自分で楽しむことにチャレンジする講座です。
また、打上花火の花火玉(模擬)づくりに挑戦することで、花火師の大変さや難しさとともに奥深さも実感できる講座です。

ご指導いただくのは、江戸時代『日本三大花火』として有名な山梨県市川三郷町で花火師をされている株式会社丸富の青沼さんと佐々木さんです。

花火会社で修行された後、日本の伝統花火「和火」を残したいと独立され、花火づくりはもちろん、メイドインジャパンにとことん拘った「和火」の普及に尽力されています。

当日は、参加をご希望の保護者も体験できる形式で、中野区にある宝仙学園の化学室で午前と午後の2部制にて実施しました。

打上花火の花火玉(模擬)づくり

まずは青沼先生より、花火の歴史や花火の材料、花火玉づくりの工程や打上の仕組みなど、スライドや動画を見ながらレクチャーが始まります。

日本の花火の材料は黒色火薬で、日本の自然界で採取できる材料を使っていることやその材料で作られる花火の色は「橙色」であること、先生が現在住まわれている山梨県の市川三郷町は、実は江戸時代の3大花火大会の一つとして有名であった花火の盛んな町であること、武田信玄時代に使った戦の狼煙の技術が現在の花火づくりに生かされていること、静電気が起きると大爆発してしまう危険性があるので花火師の作業時には静電気の起こらないゴム製の手袋や服装を着用することなど、様々なことを学びました。

早速、花火玉づくり体験が始まります。本物の火薬は使わず火薬に見立てたビーズ玉を使用しますが、作業自体は実際の作業と相違ありません。

参加者は「星」「割薬」を詰めていく「玉つめ」作業に取り掛かります。
玉の半分に火薬を詰め、もう半分にも火薬を詰めて、最後にそのふたつを合体させてひとつの「花火玉」が完成するのですが、詰め具合が肝心です。
プロの花火師の方の気持ちを想像しながら、実際の火薬を詰めるように詰めては確かめ、詰めては確かめと、微調整を繰り返していました。

そして最大の難関である、半分ずつの玉の合体です。

練習用の何も入っていない半円の模型で合体作業の練習を行ってから、いざ挑戦!です。
火薬が入っていることを想像すると緊張の面持ちになるのですが、先生から「あまり難しく考えないで、“いちにのさん”で一気に合体させましょう!」とのアドバイスがあり、覚悟を決めて練習のとおりにやると、無事に合体できました。あちらこちらから「できたー!」と子どもも大人も関係なく喜んでいる声が聞こえてきます。

早めに終わった参加者から休憩に入り、教壇に置かれている実寸大の花火玉や硫黄や松脂、火薬の原石などの材料を見学します。参加者は興味津々に、10kgもある尺玉を持ち上げたり硫黄や松脂を嗅いだり触ったりしていました。

本物の火薬を使った線香花火づくり

休憩後は線香花火づくりを体験しますが、その前にレクチャーがあります。
江戸時代に始まった線香花火は日本のオリジナルの花火で、当初は藁の先に黒色火薬を塗って火を付け、香炉に線香のように立てて遊んだことから「線香花火」という名前になったことや「線香花火」を長持ちさせるコツなどを学びました。

そして、テーブルには「黒色火薬」の他、きれいな和紙などが並びます。火薬の量が多すぎても少なすぎてもいけないことや和紙の巻き方のコツを受け、6本の線香花火を作ります。

参加者は小さなスプーンで火薬をすくい、和紙の袋状になった部分に詰めて巻く作業になるのですが、なかなかうまく巻けません。
先生は一人ひとりの様子を見ながら「脇を締めて、下から支え持つように巻くと巻きやすいですよ。」などのアドバイスをしています。

最初はほとんどの参加者が悪戦苦闘していましたが、徐々に慣れてきたのか1本にかかる時間も短くなっていき、「これうまくない?」「今までで一番きれいにできたかも!」などの声が聞こえてきます。

大人も子どもも関係なく「年齢」を超えて真剣な眼差しで作業に集中し、完成した花火を愛おしそうに眺めていました。

最後に、先生より「ほとんどが輸入に頼るカラフルな色の洋火の花火もいいですが、日本の伝統である「和火」の花火も楽しんでください。ちなみに、線香花火は輸入でも国内製造でも手作業が基本です。」と説明がありました。

「今度、お父さんと一緒に線香花火で遊んでみる!」「もったいなくて使えない・・・。」とそれぞれの思いを胸に花火玉と線香花火を大切そうに持って帰路に就きました。

参加者アンケート

・花火玉の模型や本物の線香花火を作る体験は滅多にできないので、とても有意義な機会でした。
・実際に使える花火が作れたことや大きな打ち上げ花火の仕組みを知れたのがよかったです。会場となった学校に興味があったので、実際に入ることができたのもよかったです。
・初めての参加で初めて訪問する学校での開催でしたが、親も一緒に参加することができて子どもも不安なく過ごせたのが良かったです。
・講師の方はじめ、企画に携わってくださった方全て、とても丁寧なご対応をいただき、有意義な体験ができて、とても感謝しております。ありがとうございました。

まとめ

今回は線香花火づくりと花火師のお仕事体験に挑戦しました。
お店で購入している線香花火のほとんどが手作業だそうです。今日の体験で、1本1本が大切に思えるのではないでしょうか。
火薬を付けては乾燥させてという作業を何度も何度も何日も繰り返してできる花火玉。その花火玉が思い描いたようにきれいに夜空に咲くかどうかは打ち上げてみないとわからない、経験の積み重ねで成り立つ仕事です。
命がけでひとつひとつ手作業で手間暇をかけて作る花火は一瞬の命です。
「花火の美しさは一瞬でも、その美しさで多くの人に感動を与えることができることが何よりのやりがいです。」
以前、花火師さんに伺った言葉を思い出します。
花火をはじめとする日本の伝統工芸のすばらしさを体感し、その魅力に触れることでひとりでも多くの子どもたちの職業選択にきっかけを与えられればと思っています。

キャンセル待ちも多く好評につき10月にも実施いたします。ご参加お待ちしております。

本物の体験にチャレンジ
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教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

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