4月6日(日)、栄光キャリアルートが実施しました「線香花火づくり&花火師のお仕事体験」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
花火はお店で購入して楽しむのがあたりまえと思っていますが、今回はその『花火』を自分で作って自分で楽しむことにチャレンジする講座です。 また、打上花火の花火玉(模擬)づくりに挑戦することで、花火師の仕事や物づくりの大変さや難しさとともに奥深さも実感できる講座となっています。
ご指導いただくのは、江戸時代『日本三大花火』として有名な山梨県市川三郷町で花火師をされている株式会社丸富の青沼さんと佐々木さんです。
花火会社で修行された後、日本の伝統花火『和火』を残したいと独立され、花火づくりはもちろん、メイドインジャパンにとことん拘った和火の普及に尽力されています。
まずは青沼先生より、花火の歴史や花火の材料、花火玉づくりの工程や打上の仕組みなど、スライドや動画を見ながらレクチャーが始まります。
さらに、日本の花火の材料や色、先生が在住されている山梨県の市川三郷町が花火の街となった理由、花火師の作業時に気をつけていることなど、様々なことを学びました。
青沼先生から「私たち花火師が一番忙しい時期はやはり夏です。花火大会が連続で続く場合は特に忙しいです。」の説明で、花火師さんの夏の1日のスケジュールが映し出されます。
参加者からは「ものすごく忙しい。」「休む暇がないね。」など驚きの声が漏れ聞こえてきます。
次に、花火玉づくり体験に挑戦します。
本物の火薬は使わず、火薬に見立てたビーズ玉を使用しますが、作業自体は実際の花火師さんの作業と相違ありません。
青沼先生からの説明の後、参加者は「星」「割薬」を詰めていく「玉詰め」作業に取り掛かります。
玉の半分に火薬を詰め、もう半分にも火薬を詰めて、最後にそのふたつを合体させてひとつの「花火玉」が完成するのですが、詰め具合が肝心です。
プロの花火師の方の作業を想像しながら、実際の火薬を詰めるように詰めては高さを確かめ、詰めては高さを確かめと、微調整を繰り返し、心配な参加者は「先生、確認してください!」と完成具合を確かめています。
そして最大の難関である、半分ずつの玉の合体作業です。
いきなりの合体作業に不安のある方のために、練習用の何も入っていない半円の模型が用意され、合体作業の練習を行ってから、挑戦できるようになっています。
それでも、半分ずつの玉を持ったまま、緊張気味な面持ちで先に進めない参加者に対し、先生から「あまり難しく考えないで、“いちにのさん”で一気に合体させましょう!」とアドバイスがあり、覚悟を決めて練習どおりにやると、無事に合体できました。あちらこちらから「できたー!」「やった!」と子どもも大人も関係なく喜んでいる声が聞こえてきます。
終わった参加者から休憩に入り、教壇に置かれている実寸大の花火玉や硫黄や松脂、火薬の原石などの材料を見学します。参加者は興味津々に、10kgもある尺玉を持ち上げたり、原料となる硫黄や松脂を嗅いだり触ったりしていました。
休憩後は本物の火薬を使っての線香花火づくりを体験です。
体験の前に線香花火の歴史や作り方などのレクチャーもありました。
テーブルの上には「黒色火薬」のほか、鮮やかな和紙が並べられています。
この和紙は、先生が暮らす「三郷町」の伝統工芸でもあり、先生自身が色を塗ったものです。
参加者からは「この和紙、きれい!」などの感想が聞こえます。
続いて、火薬の適量や和紙の巻き方のコツを学びながら、6本の線香花火を作っていきます。
参加者は小さなスプーンを使って火薬をすくい、余分な部分を慎重に取り除いた後、袋状になった和紙の部分に詰めていきます。その後、和紙を引っ張りながら巻いていくのですが、思った以上に難しく、なかなかうまくいきません。
先生が見本を見せるととても簡単そうに見えますが、実際に挑戦してみると思い通りにはいかず苦戦しています。
先生は一人ひとりの様子を見ながら「脇を締めて、下から支え持つように巻くと巻きやすいですよ。」などのアドバイスをしています。
最初は多くの参加者が苦戦していましたが、次第にコツをつかみ、1本を作る時間も徐々に短くなっていきました。
年齢を問わず、皆が真剣な眼差しで作業に集中していましたが、線香花火が完成すると、愛おしそうに眺めながら、「今度、家族みんなで自分が作った線香花火を楽しみたい!」「もったいなくて使えないな。」と、それぞれの思いを胸に、花火玉と線香花火を大切に抱えながら帰路に就きました。
・花火の歴史や作り方がわかって楽しかった。
・線香花火を作るのがどれだけ大変かわかりました。
・線香花火がうまくできなかったのでまた挑戦します!
・今日作った線香花火がどんな燃え方をするか見てみます!
・説明や資料がとても丁寧でわかいやすく終始親も子も楽しく学べました。
線香花火づくりと花火師の仕事体験に挑戦しました。
普段何気なく目にする線香花火ですが、日本製・海外製を問わず、すべて職人の手作業によって作られていることを知り、購入した線香花火を手にすると、そのひとつひとつを丁寧に作り上げる職人さんの姿が思い浮かぶようになりました。
また、線香花火だけでなく、各地で開催される花火大会もこれまであたりまえのように楽しんでいましたが、花火づくりの工程はもちろん、大会終了後の清掃作業など、華やかな光景の裏には職人さんたちの見えない努力と苦労があることをあらためて実感しました。
「遊び場の制限などによって花火への関心が薄れつつある中、最近では日本人よりも外国人の方が花火、特に「和火」に興味を持ち、問い合わせの件数も増加しています。」と青沼先生からお聞きしました。
「和火」は、その独特な温かみや繊細な美しさが魅力であり、世界に誇れる伝統文化のひとつです。しかし、遊び場の制限や生活様式の変化などの影響で、日本国内での関心が薄れつつあるのは残念なことです。
私たちはこのすばらしい日本の伝統工芸を子どもたちに継承しなくてはいけないと考えます。
それは単なる技術の伝承にとどまらず、先人の知恵や日本特有の美意識を未来へつなぐ重要な役割を果たします。そして、次の世代がその価値を再認識することで、新たな発展の可能性が広がり、日本独自の文化をより豊かにしていくことにつながりのではないでしょうか。
こうした日本の伝統工芸のすばらしさを実際に体験し、その魅力に触れることで、子どもたちが職業選択のきっかけを得られ、この伝統が次世代へとしっかり受け継がれていくことを願っています。
キャンセル待ちが出るほど好評につき、継続的に開催してまいります。
ぜひご参加ください!
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年06月29日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年06月24日(火)開催日時
2025年07月13日(日) 08:00~17:00申込締切
2025年07月08日(火)開催日時
2025年07月13日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年07月08日(火)開催日時
2025年07月20日(日) 00:00~00:00申込締切
イベント詳細をご確認ください開催日時
2025年07月20日(日) 00:00~00:00申込締切
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