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世界でひとつだけのかばんづくり体験を開催

2023年08月11日(金)、栄光キャリアルートが実施した夏休み特別企画「世界でひとつだけのかばんづくり体験」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

特別企画とは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

世界でひとつだけのかばんづくりにチャレンジ!

今回は、何百と異なる種類、色、形の革のパーツを自分で選んで、世界でひとつだけのかばんづくりに挑戦する講座です!

ご指導いただくのは、創業60年の墨田区両国に店を構える「大関鞄工房」
メイドインジャパンにとことんこだわり、「見えない部分に作り手の心が現れ、見えない部分にこそ価値がある。見えない部分に手間を惜しまないことこそが、実は「見た目」を支えている」という考えを実践してこられた老舗工房です。

当日は栄光ビルにて、午前と午後の2部制にて行われ、どちらも満席にて実施となりました。

こんなにたくさんあるの!?

子どもたちは、革のパーツが置かれたテーブルを見て、その種類の多さに思わず「すごーい!」「こんなにたくさんあるの?」と驚きの声が出ます。
それでも、完成形を想像しながら、事前の構想に取り掛かります。
あらためて大関鞄工房さんの先生から自己紹介や今日の流れの説明後、早速かばんづくりがスタートしました!

子どもたちの机には、みんなが知っているハンマーから「カシメの頭」「カシメの足」など工房の職人さんの作業場のように専門の部品や工具がセッティングされています。
子どもたちは一つひとつに興味津々で「なにこれ?」「どうやって使うの?」と不思議そうに眺めています。

そして、先生より今日使う「工具」と「部品」などの説明です。

今日は、「カブセ」「胴板」「横マチ」「ショルダー」の4つの部分を合体させてかばんを作っていきます。

説明を受けたあと、早速別室にて「革選び」に入ります。
それぞれの4つの部分に使う「革」を選ぶのですが、何百という種類の異なる革が置かれ、子どもたちは最初に描いた「完成予想図」をもとに選んでいきます。
大人なら選ぶだけで数十分とかかりそうですが、子どもたちは「「カブセ」はこの革、「胴板」はこれ」とすいすいと決めていき、見ている大人たちがびっくりです。

革を選んだら、実際にかばんづくりの作業に取り掛かります。

かばん本体の作業の前に練習を兼ねて、かばんの「チャーム」づくりに挑戦です。
最初は恐る恐るハンマーを叩いていましたが、だんだんと慣れてきて、時間が経つともう職人さんのような軽やかな音になっていきます。
ハンマーや部品のカシメを使って、かわいいチャームができあがります。

チャームづくりのあとは、本番のかばんづくり!

子どもたちは、工具の使い方も部品の名前をしっかり覚え、チャームづくりで練習もできたので、最初の心配そうな表情は全くありません。

慣れてきたところで、先生から大切なお言葉です。
「職人さんは、必ず使った道具は元にあった場所に戻します!」
「そして、使った部品の数が合っているかも確認します!」

「例えば、かばんを作っていて、はさみや部品がなくなったとします。
もし、なくなったはさみや部品を完成したかばんの中に置き忘れてしまって、それを知らずにお客様に販売してしまったら大変なことになります。
ですので、職人さんは必ず使った道具は元にあった場所に戻して、使った部品の数を確認します!」

子どもたちは実際に職人さんと同じ立場で作業しているので、このお話はより納得できるようです。

先生からは、
「カシメの頭1個とカシメの足1個を出してください。」
「D管を出しましょう!」
など、職人さんが使う言葉が飛び交っています。

子どもたちも、
「D管はめるの難しい!」
「カシメの頭、一つないよ!」
など、まるで職人さんです。

作業はどんどん進み、完成に近づいていきます。

先生より「この作業は本物の職人さんでないとできないから、今から職人さんが回っていきます!」の案内が。

職人さんが見たことのないような専門の工具を使って、一人ひとりのかばんに部品を付けていきます。

子どもたちからは、
「すごーい!」
「さすが、職人さん!!」
などの声が聞こえます。

そして最後にショルダーを付けて完成です!!

どれひとつとして同じかばんはありません。

真っ黒に統一したかばんもあれば、カラフルな色のかばん、今日着ている洋服に合わせて色を選んだかばんなど一つひとつが自分で選んで、自分で作ったかばんです。

子どもたちは早速、肩にかけたり、できあがったかばんをまじまじと眺めたりと、余韻に浸っています。

最後はワークブックや実物の「革」を用いたレクチャー

「皮」と「革」の違いや、「皮」から「革」へ加工する方法など、大関鞄工房さん持参の色々な動物の「原皮」を使って「動物あてクイズ」に挑戦です!

「原皮」とは加工していない動物の皮で、動物のすがたそのままの皮です。

まずは白っぽい大きめの皮が出されます!
「これは何の動物でしょうか?」

子どもたちからは、
「ウシ!」
「ヒツジ!」
「ヤギ!」
など思いつく動物の名前が挙がります。

先生より、「正解は「ブタ」でした!」

子どもたちは回ってきた実際の皮を触ったり、皮の模様を見たりしていきます。

「次は、この皮は何の動物かな?」

茶色くとても大きな皮が出てきます。

子どもたちは、少し考えた後、
「ウシ!」との声が。

「そう、正解は「ウシ」です。」

5メートほどの長い「ヘビ」の皮や、「トカゲ」の皮、「ワニ」の皮、「サメ」の皮、珍しい「エイ」の皮なども出てきます。

「ヘビは、脱皮することから縁起が良いとされて、昔はヘビの脱皮した皮をお財布に入れると縁起が良いとされていました。」と説明があり、子どもたちからは、「へぇー!」との驚きの声が上がりました。

そして「この皮は何の皮かな?」と最後の質問。
子どもたちは何かわからずシーンとしています。

先生からヒントがあります。
「動物園で人気者だよ!」

すかさず子どもたちは「ゾウさん!」の声が。

「正解!ゾウさんです!」

先生からは、「今は、ワシントン条約でゾウの皮の輸入はできません。
ただ、アフリカで自然死した皮の輸入は可能で、これはその皮です。」
との説明が。

さらに先生より「これらの動物の皮は、決して皮を作るために殺したわけではありません。人間が肉を食べたあとに残った皮や自然死した皮です。命をいただいた動物を最後まで大切に使うことが命を大切にすることなんです。」との説明がありました。

そのあとは「革のお手入れの方法」を学んで、防水を兼ねてミツロウを一人ひとり完成したかばんに塗っていきます。

そして先生から子どもたちへ

「いつもはお店でかばんを販売します。
それはあらかじめ、お店側が売れそうな形や色などを決めて販売するので、その決められた形や色などを気に入らない人は購入せずに、商品は余ってしまうことになります。
でも、今日のかばんはみんなが自分で選んで決めて作った、世界でひとつだけのかばんです。
お手入れなどをきちんとすればずーっと使えるし、部品がなくなったり擦れてしまったりしたら、いつでも無償で交換修理します。
作ったかばんを大切にすることで、動物の命も大切にすることになり、S DGsに繋がるんです!」というお話で終了です。


保護者アンケートより

  • 帰り道、何度も「来年もね!」と言っていました。
  • 本格的な革のポシェットが作れて、とてもうれしそうに帰ってきました。
  • 自分でいいなと思った鞄を作れたことがよかった。

まとめ

今回はかばんづくりに挑戦しました。
お店であたりまえに購入できる「かばん」ですが、実は材料となる動物がいて、皮を革にする職人さんがいて、革を鞄にする職人さんがいて、と実に多くの過程を経て自分の手元に届いていることを子どもたちは実感したはずです。

そして特にかばんを作る職人さんの大変さや苦労を少し感じられたことでしょう。

これから子どもたちが大きくなったときも、そのかばんを見ると、きっとこの夏の思い出がよみがえる、決して忘れられない唯一無二のかばんとなったはずです。

本物の体験にチャレンジ
未来の自分探し講座

ツクル∞ジブン

教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

ツクル∞ジブン事務局

Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp

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