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クリニック探検×医師体験 (2024/09/08)

2024年9月8日(日)、栄光キャリアルートが実施した「クリニック探検×医師体験」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

ツクル∞ジブンとは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座ではなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

クリニック探検×医師体験

今回は、中野区にある子どもの情操教育に積極的な『のがたクリニック』全面協力による体験講座です。
内科を中心とする総合診療を行うクリニックを貸し切り、医師になるためのレクチャーや診療機器の体験、そして模擬診察までを院長や看護師が優しく丁寧に指導する、めったにできない本格的な職業体験です。

病気で困ったら、とりあえず『のがた』へ

今日お世話になるクリニックの院長や看護師、スタッフの方とご挨拶をし、院長よりスクリーンに映し出された映像を見ながらクリニックについての説明があります。
心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、循環器など多岐にわたる専門医が7名も在籍する都内でも珍しいクリニックで、色々な症状に適切に対応できる総合診療を行っているので「『病気で困ったら、とりあえず『のがた』へ』を合言葉に、どんな症状でもいいのでまずはこちらにお越しください。」と案内がありました。

様々な診療機器で検査体験

検査体験をする『レントゲン検査』『心電図検査』『エコー(超音波)検査』『nodoca®』「血糖値測定」のそれぞれの検査の目的や原理、方法など子どもでもわかりやすいようイラストや写真などで説明があり、その後は2グループに分かれて実施します。

①レントゲン検査

クリニックが用意したiPadを患者に見立てて写します。真っ暗なレントゲン室にiPadが厚い板のようなものの上に置かれており、子どもが撮影のボタンを押すと、ブザーが鳴って一瞬で終了です。
先生はその板を持って、室外に置いてある機械に差し込みます。すると、機械のそばに置いてあるPCに画像が出てきました。空港の荷物検査で見られるような画像ですが、Appleのロゴが透けずにしっかり写し出されていることに驚きます。
次は、患者役の保護者の「手」を検査する子どもが撮影します。
レントゲンがPCの画面に表れると、先生から「白くて太い色の骨は健康で丈夫な証拠です。この骨の部分で白い色がはっきり映らないと、骨粗しょう症などの疑いがあります。」「男性と女性の骨の太さが違いますね。」など画像解説が行われました。

②心電図検査

先生から「心臓は自ら電気を発生させていて、その電気信号を利用して心臓の様子を検査します。」と説明があると、子どもたちは「ここから電気が出てるの?」と自分の心臓のあるあたりを触ります。
患者役の看護師の方の上半身には赤、黄、緑、茶、黒、紫の色のシールが貼られており、その色と同じ吸盤を正しい位置に付けることで検査することができます。「この色は赤の電極はこの赤い色の所に貼るなど全て決まっています。みんなもテストの時に語呂合わせで覚えたりすると思いますが、色と位置と順番は国家試験に出題されるので、私たちもせ(赤)き(黄)ぐ(緑)ち(茶)く(黒)ん(紫)と語呂合わせで覚えます。」と説明がありました。
検査する子どもが色の順番どおりに同じ色のシールが貼られた箇所に吸盤を付けてスタートボタンを押すと、機械から紙のシートが出てきて、「このレシートみたいな紙を見ると大きな波のような箇所や平らな箇所などがあるから、この波の大きさや出てくる頻度などで心臓に異常がないかを調べます。」と伝えられました。

③nodoca®&血糖値測定

次は「nodoca®」と「血糖値測定」です。
先生から「みんなはインフルエンザの検査をしたことあるかな?」の質問に「ある!」「あれすごく痛くて大っ嫌い!」など正直な感想が聞こえてきます。
すると先生は「そうだよね。先生たちもあの検査は嫌いです。少しでも患者さんの負担を少なくできるように開発されたのが『nodoca®』です。患者さんに口を開けてもらい、カメラで喉の写真を撮ってAIが陰性か陽性かを判定してくれる検査です。」と伝えます。
検査する子どもが「nodoca®」の患者役となった看護師の方の口にカメラ画面が付いたテレビのリモコンのような検査器具を入れると、高速で16枚の写真を撮影、画像がPCに移行してAIが喉の様子から判定結果が表示されました。
「nodoca®」の次は「血糖値測定」です。マジックペンのような棒をパチンと押すと先から針が出て、少し出た血を測定器に付着させると、一瞬で血糖の値が数字で表示されます。
患者役となった保護者の方は少し緊張気味ですが、検査する子どもは真剣な表情でこれから針を刺す箇所のアルコール消毒をし、看護師のサポートを受けながら測定器を動かしていきます。数値が出て看護師が「正常値です!」などと結果を伝えると、「良かったー。」と安堵の声が聞こえてきました。

④エコー(超音波)検査

最後は「エコー(超音波)検査」です。
特殊な超音波を発する器具(プローブ)から内臓に向けて出された超音波の戻ってくるその時間や強弱などで画像を作る仕組みで、体には害がなく安全で、リアルタイムに体の中の様子が動画でわかる検査となります。

患者役のスタッフの方の首にエコー用ゼリーを塗ったプローブを押し当てると、静脈と動脈が波打っている様子が画面に映し出されます。
先生から「プローブを少し押してみて。」と指示があり、検査する子どもがそれに従うと丸いパイプのようなふたつの血管のうち、ひとつはつぶれて、もうひとつはそのままになっています。まさに脈々とポンプのように動いており、子どもたちはその画像に釘付けです。先生からは「つぶれる血管が静脈で、つぶれない血管が動脈だよ。」と静脈と動脈の違いやその仕組み、エコー検査でわかることなどの説明がありました。

診察から薬の処方までの医師体験

検査体験の次は診察体験で、診察、診断、薬の処方までを行います。

先生から「診察の中で一番大切なことは『笑顔』です。このクリニックでは、笑顔で「こんにちは」と笑顔で「お大事に」を徹底しています。患者さんはどんな病気なのか?治るのか?など不安を抱えて病院に来ます。少しでもその不安を取り除き、安心して帰っていただくことが一番大切だと考えているからです。」と伝えられました。

そして、診察で重要な問診・視診・触診・打診・聴診の5診の方法や目的、ポイントなどの説明がありました。患者役となる保護者には「花粉症」「胃腸炎」「上気道炎(かぜ)」のいずれかである症状の資料が渡され、医者となった子どもはこの5診を通して、病気が何か、その病気に一番適切な薬は何かを考え、処方します。
まずはスタッフの方を患者役にして練習します。子どもたちが白衣やスクラブに着替えて本物の聴診器を首に掛け、問診・視診・触診・打診・聴診を順番に行っていくと、先生から「打診はこの指の関節に当てると良い音が聞こえるよ。」「触診のときはしっかり手でお腹を押さないとわからないよ。」「喉を見るときはライトでしっかり見るよ。」と本格的な指示が出されます。
子どもたちは、それぞれの病気の症状や特徴、処方薬が書かれたチャートを見ながら、病気を判断、薬を処方していきます。不安と緊張の面持ちで間違える場面が見受けられると、先生は「間違えてもいいんです。でも、みなさんひとつ忘れています。『笑顔』です。
不安な患者さんに、より不安を与えてはだめですよ。」と伝えます。子どもたちはその言葉を聞いて吹っ切れたのか、少し表情が変わってきます。

そして本番に向けてスタンバイです。
医師役の子どもは診察室の椅子に座り、看護師の方が患者の方のお名前を呼ぶと笑顔で「こんにちは。」と出迎えます。
患者役の保護者の方は、咳をしたりおでこを触って「熱」があることをアピールしたりと達者に演じています。「いつから、どのような症状ですか?」と問診から始まり、目や喉の診察が必要と判断した際は、ライトで喉や目の様子を確認していきます。聴診器で胸や背中の音を聞きながら「息を吸ってー吐いてー」、お腹が痛い患者の方には「ベットに横になってください。」「お腹を押しますね。」と触診したうえで「お腹の音を聞きますね。」と打診をしていました。
見ている先生もスタッフも、子どもたちの実践力に驚きながら様子を見守ります。
5診が終わり、「嘔吐・下痢」の症状を訴える患者の方には「胃腸炎の症状です。整腸剤を出すので、水分をしっかり取ってゆっくり休んでください。」と処方し、笑顔で「お大事に」と伝えて診察終了です。

お医者さんになるには

そして最後に先生から「これができれば絶対にお医者さんになれます。それは何でしょうか?」と質問が投げかけられます。
子どもたちから「勉強」「我慢」などの声が上がりますが、「勉強も大切だけど、絶対にお医者さんになるんだと本気で思い続けることです。」と伝えられました。

勉強が苦手だから無理、なのではなく、無理だと思うから無理になってしまうこと、才能の差があるのであればそれは努力で埋めること、現在地とゴールを把握しゴールに向かって近づく努力をすることが大切だというお話しがありました。
「努力はどうしたらできるのでしょうか?それは、思い続けることです。絶対にお医者さんになると思い続けることができればお医者さんになれます!」

最後に今日お世話になった先生たちに挨拶をして終了となりました。

まとめ

今回は「クリニック探検×医師体験」に挑戦しました。
本物のクリニックを貸し切って、クリニックのお医者さんや看護師さんとともに保護者の方の協力のもと、めったにできない体験目白押しの1日でした。
多くの子どもたちにとって医師は憧れの職業かもしれませんが、実際に医師と話ができるのは、病気や怪我をしたときの診察時間のわずか数分だけです。
今回は患者としてではなく医師としての体験を通して、より医療職への理解が深まり、将来のキャリア選択に役立ったのではないでしょうか。

私たちは自分で限界を設けて、努力は報われないこともあると言い訳にしてしまいがちですが、強く思い続け、諦めずに目標地点だけを見てひたすらやるべきことをやっていると、必ずや目標地点にたどり着けると学びました。
医師だけでなく、子どもたちが目指す道がいくつもあると思います。この企画に参加した子どもたちの中からひとりでも多く、「目標地点に到着したよ!」という声が聞ける日が来ることを願っています。

本物の体験にチャレンジ
未来の自分探し講座

ツクル∞ジブン

教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

ツクル∞ジブン事務局

Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp

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