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昆虫採集×標本づくり【春編】(2024/04/21)

2024年4月21日(水)、栄光キャリアルートが実施した「昆虫博士ファーブル先生と行く昆虫採集×標本づくり【春編】」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

ツクル∞ジブンとは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

子どもたちが大好きな「昆虫」について四季を通じて探ることがテーマ!

長い冬が終わり、生き物が段々と活発に動き出す「春」
都会のど真ん中で昆虫を見つけることはできるのでしょうか?
昆虫を知り尽くした昆虫博士ファーブル先生が栄光ビル及びその近隣にて昆虫採集と標本づくりを優しく丁寧に指導します。

昆虫レクチャー

「昆虫は気温が何℃くらいから外に出て活動し始めるでしょうか?」ファーブル先生からの質問に対し、一斉に大きな声で「はい!」「はい!」と手を挙げます。「20℃!」「15℃!」「10℃!」・・・・
「正解は13℃以上です。15~17℃くらいになると安定して出てきます。今日の気温は20℃ですし、風もないので昆虫採集にはベストな日ですね!」というファーブル先生からの説明で子どもたちは「やったー!」と期待が膨らみます。
そして、今日の昆虫採集で出会える可能性のある昆虫たちや、夏・秋・冬と今まで実施してきた中で見つけた昆虫についてまとめられた先生特製の『東京生き物図鑑』というワークブックを使って予習を行います。

先生から「この昆虫は『ムネアカオオクロテントウ』という新種の外来種です。もし見つけたら大発見ですよ!」の説明で、子どもたちは「見つける!」「頑張る!」など少し興奮状態です。
さらに、「この昆虫は『トウキョウヒメハンミョウ』という絶滅危惧種です。」という説明もありました。
「このチョウの名前は?」「ベニシジミ!」「この昆虫の名前は?」「ゴミムシダマシ!」など、今まで聞いたことも見たこともない昆虫の名前を子どもたちはあたりまえのように答えています。

すると先生から「今まで、夏・秋・冬と実施してきて、見つけた昆虫の種類は夏が34種類、秋が24種類、冬が21種類でした。それでは、今日は何種類見つかると思いますか?」と質問が投げかけられ「1~10種類」「10~20種類」「20種類~30種類」「30種類以上」の4択で最も多く手が挙がったのが「20種類~30種類」でした。

ワークブックの予習が終わると、先生から「それではそろそろ昆虫採集に出かけますか?」の声に「やった!」「行く!」という元気な声が響きます。
網の正しい持ち方、歩道の歩き方などの注意事項を受けたのち、一緒に行動するバディを確認して出発しました。

「春」の昆虫採集へ出発!

お気に入りの昆虫網と渡された虫かごを手に昆虫採集の場所に移動します。
会場の栄光ビルを出ようとする廊下で、突然先生が「お、何かいる!」と言い、みんなが集まります。
「これは『カギバガ』ですね。あ、卵産んでます!」という声で「カギバガ」がいた道をよく見ると小さい卵がたくさん見えます。
これでまず1種類です。

採集場所は今までと同じ、ビルを出て3分ほどの飯田橋駅前の「桜の並木」がメインの場所となります。

まず大きな石垣の前で集まります。
ここは江戸時代に作られた「牛込門跡」の石垣です。一つひとつ巨大な石が積み上げられており、先生からは「このような石と石の隙間は昆虫がよくいる場所です。」と説明がありました。子どもたちは早速、隙間を探し、「なんかいた!」の声でみんなが集まります。
「これは『ヒラタアブ』ですね!」と先生が伝えると、他のところからまた「先生!見つけた!」の声で上がり、「これは『コフキゾウムシ』ですね。これで3種類目です!」と開始早々、昆虫が見つかりました。

石垣から桜の並木へ移動すると、子どもたちは目の色を変えて、昆虫採集に没頭し、昆虫を見つけては先生が確認するという繰り返しです。
「見つけた!」「ガガンボですね。」「何か捕まえた!」「ヤスデです!」気づくと秋の24種類を超えて25種類まできました。

その後も、次々と子どもたちは昆虫を見つけ、「これはユスリカです。」という先生の答えで30種類目、「これはコメツキムシです。」の答えで36種類目となり、終了となりました。

教室に帰り、昼食を済ませたら午後の部が開始となります。

午前中に使用した『東京生き物図鑑』を見ながら見つけた昆虫に印を付け、先生から昆虫についての説明などがあります。
『東京生き物図鑑』に載っていない昆虫は、先生が新たに写真を見せながら説明を加えていきます。
最後の「コメツキムシ」の説明が終わると、先生から「今日の昆虫採集では36種類見つけることができました。この数は去年の夏の34種類を超えました!」
と伝えられると子どもたちからは大喜びです。

栄光オリジナル昆虫検定

昆虫採集の復習のあとは昆虫検定の時間です。
今日が初参加、2回目の参加、4回目の参加の子どもがおり、初回参加は15級、2回目は14級、4回目は12級と参加回数によって受験する級が異なり、難易度も上がっていきます。

それぞれのテストに出題されそうな問題に関するレクチャーを受けたあと、昆虫検定に挑戦です!

先生からの「今まで不合格は出ていませんよ。」という声に、子どもたちは一瞬怯みながらも真剣な表情で答案用紙に向かっていました。結果は、後ほどの合格証状授与でわかります。

先生から「それでは「昆虫標本づくり」を行いましょう!」と伝えられると緊張から解けた子どもたちからは「やった!」という元気な声が聞こえます。

世界の昆虫を使った標本づくりに挑戦!

先生から「昆虫を標本にする目的は大きく分けて3つあります。観察するため、保存するため、研究やアートとして使用するため、です。」と説明があり、ある写真が写し出されました。
「これは日本で最も古い昆虫標本の写真です。フランス人がパリの万博で日本の出展として出したもので、今から200年前のものですが何だかわかりますか?」という質問に子どもたちは少し悩んでいる様子です。
「これは少し難しいです。というのも「冬虫夏草」といって、昆虫ではなくキノコの仲間なのです。なぜ、昆虫の標本の中に入っているかというと「冬虫夏草」は主にニイニイゼミの幼虫に寄生して成長するのですが、この標本を作ったフランス人は「冬虫夏草」をキノコでなく、昆虫の一種だと勘違いして標本を作ったと考えられます。」と説明がありました。

先生から、昆虫を標本にするときの注意事項や生きていた昆虫を標本にするため匂いが発生したり手や足が取れてしまったりすることもあるなどのお話しがあると同時に、あくまでも死んでしまった個体を集めており、標本づくりのために生きている昆虫を殺したのではないと伝えられます。

そして「今日標本に使われる昆虫は世界から集めた4種類の昆虫です。かなり珍しい種類もいますよ!『アルキデスヒラタクワガタ』『セアカフタマタクワガタ』『テイオウヒラタクワガタ』『アトラスオオカブト』です。」の声に子どもたちも大興奮です。

早速、標本に使われる昆虫が配られ、先生が標本づくりのデモンストレーションを披露しながら細かい注意事項などをレクチャーしたあと、子どもたちの標本づくりが始まりました。

最初は針を刺す力加減がわからず、探りながら昆虫針を刺しています。「足が取れても平気?」という声に、すかさず先生から「昆虫の足が取れてしまっても直しますので安心してください。」と説明があり、少しずつしっかりとした手さばきで針を刺していきました。

左右均等に針を刺していく子や、今にでも動きだしそうなかたちに針を刺す子など、みんなそれぞれに自分が思うように進めるなかで、足が取れてしまった子は先生の元へ行き、ボンドで治してもらいます。
できあがった標本をとても大切そうに眺めたり友だちの標本を見せてもらったりして、最後に原産地や昆虫名、今日の日付を書いたら先生の最終チェックを受けて完成です。

ドキドキの合格証授与!

そして検定合格者への認定証授与を行う時間となります。
先生からは「ここで名前を呼ばれない人は残念ながら不合格となります。」と伝えられ、子どもたちは緊張気味の様子で、自分の名前が呼ばれるか待っています。
15級合格者、14級合格者そして12級合格と名前が呼ばれ、今回も全員合格となりました!

そして最後に先生から「今日の昆虫採集では、昆虫が盛んに動く夏の34種類を上回る36種類の結果となりました。1年間を通して4回昆虫教室を実施してきましたが、都会のど真ん中にこんなに多くの昆虫が生きていることを改めて知りました。みなさんの周りにもきっとたくさんの昆虫が一生懸命生きていることを忘れないでください。そして時間のあるときに昆虫を観察してみてくださいね。
次回の昆虫教室は夏編として7月20日と8月3日に行います!また夏にお会いしましょう!」という声で終了となりました。

子どもたちは自分で作った標本と認定証を大切そうにバックに入れて、それぞれの帰路に就きました。

まとめ

1年をかけて、夏編、秋編、冬編に続き春編として昆虫採集と標本づくりにチャレンジしてきました。
コンクリートと高層ビルに囲まれた大都会のど真ん中にも、一生懸命に生きる、実に多くの昆虫に、四季を通じて出会うことができました。
今日は昆虫採集出発すぐに、産卵を行っているカギバガに出会いました。
道路上で人に踏まれることも恐れずに必死に産卵している昆虫の姿を見て、子どもたちは何を思ったのでしょうか。
一匹一匹大切な命を持ち、それを次の代に繋げる営みを行っている姿を垣間見て、人間も昆虫も分け隔てなく、全く同じ生き物であることを実感させられました。
この教室を通して、昆虫の知識はもちろん、自然や命の大切さ、人間も昆虫と同じ自然の中の小さな存在であることなど、教室や教科書では学べないことをひとつでも多く吸収してもらえればと切に願っています。

当講座は今年度も春・夏・秋・冬と季節ごとに実施しており、次回は夏編として7月と8月に2回行います。
昆虫が活発に動き回る「夏」に果たして子どもたちは何種類の昆虫を見つけることができるのでしょうか?
四季による昆虫の種類や数などの違いや変化を学んだり、異なる昆虫の標本づくりにチャレンジしたり、より難しい昆虫検定にも挑戦していくなど、子どもたちは「昆虫」を介して「命の大切さ」「チャレンジ精神」など教室や教科書では学べない色々な「学び」に今後も挑戦していきます!

本物の体験にチャレンジ
未来の自分探し講座

ツクル∞ジブン

教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

ツクル∞ジブン事務局

Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp

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