2023年11月12日(日)、栄光キャリアルートが実施した「昆虫博士ファーブル先生と行く昆虫採集と標本づくり(秋編)」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
今回のプログラムは、秋編として、子どもたちが大好きな「昆虫」をテーマに昆虫を知り尽くした昆虫博士ファーブル先生が栄光ビル及びその近隣にて昆虫採集と標本づくりをやさしく丁寧に指導しました!
だんだん寒くなる秋のこの時期に、果たして都会のど真ん中には昆虫は生息しているのでしょうか??
当日は気温10度前後で雨の降りしきる中の集合となりました。
本来であれば午前中に昆虫採集の予定でしたが、天候と気温を鑑み標本づくりと昆虫検定を先に実施、雨も止んで少し気温も上がる予想の午後に昆虫採集を行うこととしました。
先生から昆虫を標本にするときの注意事項ややり方、生きていた昆虫を標本にするため匂いが発生したり手や足が取れてしまうこともあるなどのお話があると同時に、あくまでも死んでしまった個体を集めており、標本づくりのために生きている昆虫を殺したのではないとの説明を受けました。
そして「今日標本に使われる昆虫は世界から集めた6種類の昆虫です。
『アトラスオオカブト』『スマトラオオヒラタ』『アンタエウスオオクワガタ』『ダールマンツヤクワガタ』『モウホエレガンスツヤクワガタ』『ラマダールツアクワガタ」の6種類です!」という案内があると、子どもたちは「すごい!」「あ、それ図鑑で見たことある!」「それ、めずらしいよ!」など大興奮です。
早速、先生から標本に使われる昆虫が一人ひとりに配られます。
子どもたちは日本ではめったに見られない珍しいカブトムシやクワガタを目の前に、色々な角度から眺めたりじーっと見とれたりと昆虫を眺めています。
そして、先生が標本づくりのデモンストレーションを子どたちの前で披露し、細かい注意事項などをレクチャーした後、子どもたちの標本づくりが始まります。
最初はみんな恐々と昆虫針を刺して「足取れたらどうしよう」などの不安の声が漏れますが、すかさず先生から「ときには昆虫の足などが取れてしまうこともありますが、治しますので安心してください。」の案内があり、少し安心したように段々としっかりとした手さばきで針を刺し始めました。
左右の手足に均等に針を刺していく子どもや、まるで動いているような形に針を刺す子どもなど、みんなそれぞれに自分が思うように進めていきます。
「先生、足取れてしまいました!」の声が上がると、先生は「持ってきてごらん。治してあげるよ。」とボンドなどで素早く治してくれました。
子どもたちは黙々と標本づくりに集中しています。
できあがると、とても大切そうに作った標本をじーっと眺めたり友だちの標本を見比べたりしています。
最後に、原産地や昆虫名、今日の日付を書いたら先生の最終チェックを受けて完成です。
昆虫の特徴など先生からレクチャーを受けたことから出題されるのですが、今日初参加の子どもは15級、2回目の子どもは14級と参加回数によって受験する級や内容が異なります。
子どもたちは事前のレクチャーで学んだことを思い出しながら回答していきます。
先生から「今まで不合格は出ていませんよ。」の声が聞こえると、子どもたちは自分が不合格者の第一号にならないようにと答案用紙に向かっています。
時間になり答え合わせを行うと、なんと全員100点満点の合格となりました。
あっという間に午前中のスケジュールが終了し、お昼休憩を挟むと外は雨も止み、少し気温も上がってきたようです。
お昼休憩を終え、先生から「昆虫は13度を下回るとあまり動かなくなり、外に出ないようになります。
外の気温は13度行くか行かないかですが、とにかく昆虫採集に行きましょう!」の案内があり「やった!」「行こう!」「たくさん捕まえるぞ!」の元気な声が返ってきます。
先生から「夏の講座では34種類の昆虫を見つけることができましたが、今日は何種類見つけられると思いますか?」の質問があると、多くの子どもたちは「5~10種類」と答えます。
先生は「それでは、10種類以上見つけに昆虫採集へ出発!」の声で出発です。
お気に入りの昆虫網を手に昆虫採集の場所に移動します。
今回の採集場所も夏の講座同様、ビルを出て3分ほどの「桜の並木」がメインの場所となります。
現場に到着すると、先生から「このような場所に昆虫がよく隠れているよ」などのヒントがあり、子どもたちはヒントを聞きながら昆虫がいないか探します。
気温のせいもあり、いつもなら見られるトンボや蝶、バッタなどどこを探しても見つけられません。
先生から「雨も降っていたし、寒いのでなかなか見つけるのは大変かもしれませんが昆虫は必ずいますよ!」という声が聞こえると子どもたちは少し諦めかけた気持ちを奮い起こし、昆虫採集を続けます。
すると「先生、何かいる!」「先生、これ何?」など段々と声が増えていきます。
先生からは「お、これはオオスカシバだ!」「これはカナアブ」「クサカゲロウ」「カタツムリ」など昆虫の名前が段々と増えていきます。
中には「先生、何か鳴き声が聞こえます!」の声が上がり、先生からは「この声はツヅレサセコオロギだよ。」との案内がありました。
そして「鳴き声でも1種類とカウントしていいよ。」ということで、子どもたちは目だけでなく、耳を欹てながら昆虫採集に没頭していきます。
実際に捕まえるだけでなく、昆虫の鳴き声から種類を特定していくことで「聞くことでも昆虫採集はできる」ことも学びました。
その後も子どもたちの質問に対し「ワラジムシ」「スズメガの幼虫」「クサカゲロウ」「ハゴロモ」「カギバガ」など多くの名前が先生から出てきます。
そして、今回の参加者のひとりが昆虫がよくいる「場所」について教えてくれました。それは街路樹に取り付けられている木の名前が表示されている「プレート」の裏側に、昆虫が隠れているとの話でした。
子どもたちは早速、街路樹に取り付けられている「プレート」を探し、その裏を確かめ始めます。
すると、「アンダンソンハエトリグモ」や「ウリハムシ」などが見つかりました。
最後にマンションの通路のようなところにある木に取り付けられている「プレート」の裏側を先生がそっとめくります。
すると先生からの「見て!ここに何かいるよ!」という声で子どもたちは一斉に先生のもとに集合し、何がいるのか見入ります。
なんと「ヤモリ」でした!そして先生より「ここにヤモリがいるということはヤモリのエサとなる色々な昆虫も生息しているという証拠ですよ。」と説明がありました。
捕まえた昆虫を元の場所に戻して教室に戻ると、先生作成の「都会の昆虫図鑑」に捕まえた昆虫をチェックしていきます。
初めは天候も悪く気温もかなり低かったので、多くて10種類の昆虫が見つけられればと子どもたちも予想していましたが、なんとこの昆虫採集では「24種類の昆虫」を採取することができました。
コンクリートに囲まれた大都会で、さらに真冬のような気温のもと、みんなの予想をはるかに超える24種類もの昆虫が一生懸命に生きていることを子どもたちは体全部で体験しました。
そして最後に検定合格者に認定証授与を行い、子どもたちは自分で作った標本と認定証を大切そうにバックに入れて、それぞれの帰路に就きました。
今回は夏休み編に続く秋編として、昆虫採集と標本づくりにチャレンジしました。
私たちが住む環境には、自分たちが思っている以上に数多くの昆虫など生き物が暮らしていることを学ぶことができました。さらに、今日見つけた昆虫のエサとなる昆虫や、今日見つけた昆虫を捕食する昆虫も考えると、実に多くの生き物たち暮らしており、私たちと生き物は密接な関係でつながっており、その環境を壊すことで、私たちはもちろんのこと、多くの生き物にも大きな影響を与えることを子どもたちは間接的に学びました。
なお、当講座は春・夏・秋・冬と季節ごとに実施しており、次回は冬編となります。
昆虫が一番見つけにくい「冬」ですが、果たして子どもたちは昆虫を見つけることができるのでしょうか?
四季による昆虫の種類や数などの違いや変化を学んだり、異なる昆虫の標本づくりにチャレンジしたり、より難しい昆虫検定にも挑戦していくなど、子どもたちは「昆虫」を介して「命の大切さ」「チャレンジ精神」など教室や教科書では学べない色々な「学び」に今後も挑戦していきます!
ツクル∞ジブン事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月01日(日) 09:00~16:00申込締切
2024年11月26日(火)開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2025年01月12日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年01月09日(木)開催日時
2025年01月12日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年01月09日(木)