12月21日から22日の2日間のプログラム、栄光キャリアルートが実施した国内留学の様子をお伝えします。
[目次]
国内にいながらにして、海外を身近に感じることができるプログラム。英語による心理的な壁を突破し、瞬間英語発話をトレーニングすることで、英語コミュニケーションスキルを習得します。
机上で英語を受動的に学ぶのではなく、英語を使って何かを行い、そして結果を出すという内容です。楽しみながら英語を「道具」として使うことで、体全部で能動的に吸収していきます。
ふたりの英語ネイティブ講師が満面の笑みで「Hello!」「Good Morning!」と元気な挨拶と簡単な自己紹介をしたら、英語のしりとりゲームでウォーミングアップです。
お手本として、ひとりの講師が「apple」と書くと、もうひとりの講師が「elephant」と書いて「英語版しりとり」が始まります。
早速、2グループに分かれて競争です!
子どもたちは初めて会うのですが、一瞬にして「チームメイト」となって、協力したり応援したりとあっという間に「仲間」になっていました。
講師は1日目と2日目でグループレッスンとマンツーマンレッスンを入れ替えて担当します。
今日グループレッスンを担当する講師はカナダ出身で、出身地域の人気のスポーツや音楽、動物、観光地、有名人、クリスマスの食べ物など日本と比べたりしながら、説明しました。
ただ、これは単に自国自慢をしているわけではありません。
実は2日目に、一人ひとりの生徒が決められたテーマをもとにプレゼンテーションを行う「お手本」として行われているのです。
配布されたワークブックは、それぞれのレッスンに関連した楽しいクイズや穴埋め問題など、レッスンをスムーズにより深掘りできるよう設計されています。
子どもたちは講師のプレゼンテーションを受けながら、ワークブックの該当するページに記載されている指示に従いながらメモを書いたり、質問に対する回答を書いたり、☑をしたり、世界地図の中の「カナダ」の場所に〇をしたりと、「インプット」したものを自分なりに咀嚼しワークブックに「アウトプット」するという作業を行います。
講師の自己紹介の後は、クリスマスに関連した単語を使ってビンゴゲーム大会などを行い、あっという間にお昼休みとなりました。
グループレッスンが進む中、別室でもマンツーマンレッスンが行われています。マンツーマンレッスンでは、生徒のレベルに合わせてグループレッスンの復習や疑問点の解消などとともに、ゲームも交えた、楽しく学ぶプログラムです。
お昼休み後もワークブックを使ったレッスンです。「What’s That Feeling?」と題して、女の子が笑ったり怒ったりしている様々な表情の写真が掲載されていました。
講師は「Can you name what kind of emotion each photo is?(それぞれの写真がどのような感情を表しているかわかりますか?)Write the words of that emotion on each picture. (それぞれの写真にその感情の単語を書いてください。)」と伝え、子どもたちはそれぞれの写真に自分が読み取った「感情」の単語を記載していきます。
このレッスンは、単に「怒る=angry」と理解させることではなく、「It is called emotional intelligence. All feelings are normal. Naming them can help you understand them better. (それは心の知能指数と呼ばれます。すべての感情は正常です。それらに名前を付けることで、その人の感情をよりよく理解するのに役立ちます。)」と説明がありました。
大人でも難しい英語ですが、講師はわかりやすいジェスチャーや顔の表情などを使って、コミュニケーションにおいて他人の表情を正確に読み取ることはその人を適切に理解するために必要で重要なスキルであることを子どもたちに教えています。
講師が「Let’s draw a face that matches your feelings!(今の自分の気持ちに合う表情を絵に描いてみましょう。)」と言うと、子どもたちはワークブックの該当する箇所に思い思いの表情を描いていました。
次はクリスマスにちなんだ『Rudolph the Red-Nosed Reindeer』という曲についてです。
ワークブックには曲の歌詞が書かれていますが、ところどころ空白になっていて、講師が「First, let’s listen to the song once.(まず一回歌を聞いてみましょう。)」と聞いたことのあるクリスマスソングを流します。
「Let’s write a word in the blank space.(空白の箇所に単語を書いてみましょう。)It’s okay if you don’t know. (わからなくても大丈夫ですよ。)」と曲を繰り返し流し、子どもたちは空白の箇所に単語を書いていきます。
答え合わせの後、「Let’s sing at a faster speed.(段々スピードを速めて歌いましょう。)」と段々とスピードを速めながら一緒に歌い、2倍速になったところで終了となりました。ただ速いスピードで歌うことが楽しいだけでなく、新しい単語を含めて定着度を高める目的があるのです。
今日予定していたレッスンは終わり、最後は楽しいゲームを行って、一日目が終了となります。
昨日同様、ゲームから始まり、体も心もほぐれたところで、講師の自己紹介の時間となります。
今日のグループレッスン担当の講師もカナダ出身で、子どもたちからは「Same country!」と声が聞こえます。
講師は「Yesterday’s teacher is from Alberta, but I’m from Quebec.(昨日の先生はアルバータ州出身ですが、私はケベック州出身です。) The official language of Quebec is French.(ケベック州の公用語はフランス語なんです。)」と伝え、同じカナダでも地域が違うことで日本の「方言」以上に言語自体が異なることなどを学びました。
今日は昨年行われた「パリオリンピック」の各国の獲得メダル数をテーマに、様々な国を知るレッスンです。
講師からの「Do you know how many gold medals Japan has won?(日本の金メダルの獲得数を知っていますか?)」という質問に、子どもたちは「10!」「5!」「50!」などと答えます。
すると講師から「Japan has won 20 gold medals. It ranks third in the world. (日本の金メダルの獲得数は20個です。世界第3位です。)」と、各国の金・銀・銅のメダル獲得数の資料が配られました。「Canada has won nine gold medals. Ethiopia is ranked 12th in the world. (カナダの金メダルの獲得数は9個です。世界第12位です。)」と言うと、子どもたちは「Japan is good!」と声を上げ、講師は「Japan’s performance is not only good but rather amazing.(日本は良いどころかむしろすごいです。)」と伝えます。
読解力を高めるための短い記事や文章などを介してのワークの後、Watching a video『Hey Deer!』by Ors Barczy」と題した短編3Dアニメーションビデオの一場面が掲載されたページを開きます。
講師から「Let’s watch this short movie first. (まずこのショートムービーを見ましょう。)」と動画が流れます。かわいいシカが雪深い草原の中の小さな小屋に住んでいて、地震が起こるたびに部屋の中の整理するのですが、今までにない大きな地震が起こったため外に出てみると、かわいい人間の女の子と目が合い、実はこのシカは「Snow Globe」の中に住んでいて、地震は持ち主の女の子が揺らして楽しんでいたことが原因だったとわかるストーリでした。
日本ではあまりなじみのない「Snow Globe」ですが、欧米ではクリスマスの飾りやお土産として人気があります。
講師から「Snow Globe contains small miniature landscapes and objects inside the dome, which is filled with water and other objects. When you shake the glove, snow-like particles soar in the sphere, and you can enjoy a beautiful sight as if it were snowing.(透明な球体の中に小さなミニチュアの風景やオブジェが入っており、その中に水などが満たされています。グローブを振ると、球体の中で雪のような粒子が舞い上がり、まるで雪が降っているかのような美しい光景が楽しめます。)」と「Snow Globe」の説明があります。
かなり長文ですが、講師はジェスチャーやビデオの「Snow Globe」が映っている場面の映像を使ったりしながら子どもたちにわかりやすく伝えています。
すると子どもたちからは「I know this.」「I’ve seen this before.(見たことある)」などの声が聞こえました。
ワークブック内の質問に答えたり何度かビデオを観たりして「Snow Globe」について理解を深めると、「Draw your favorite “Snow Globe” here. (ここに自分の好きな「Snow Globe」を描いてください。)」とドームの中が空白になっているページに子どもたちは色鉛筆などを使って自分だけの「Snow Globe」を描いていきます。
ビデオに出てきたような雪の草原の中に小さな小屋を描いている子どもや、雪が降るビルが立ち並ぶ都会を描く子どもなど、十人十色の「Snow Globe」が見られます。
一通り描き終わったところで、講師から「Have each student give a presentation about the “Snow Globe” you drawn.(自分で描いた「Snow Globe」についてのプレゼンテーションを一人ひとりに行ってもらいます。)」と伝えられました。
Hell everyone.
My name is .
I’m from
My Snow Globe theme is .
Thank you for listening .
ワークブックをもとに、講師は見本となるプレゼンテーションを披露します。
1回目は下を向いて原稿ばかり見て、モゴモゴと聞き取れない小さい声でのプレゼンテーション、2回目は聞き手の目を見ながら、はっきりとした聞き取りやすい声でのプレゼンテーションです。
「Which do you think is better, the first or the second presentation?(1回目と2回目とどちらのプレゼン―ションが良いと思いますか?)」の質問に、子どもたちは「Second!」と大きな声で答え、「Yes that’s true.」と講師が返します。
良い例と悪い例を理解したところで、子どもたちは早速プレゼンテーションの原稿づくりに取り掛かり、自分の描いた「Snow Globe」を見つめながら考え込んでいる子どもや、頭に浮かんだことを必死に書き出している子どもなど、全員が作業に集中しています。
講師は一人ひとりの進捗状況を確認しながら、それぞれにアドバイスを出したり、相談に乗ったりしていました。
原稿が完成すると、2日間の総まとめとなるプレゼンテーションです。
自分が描いた「Snow Globe」を見せながら発表するのですが、発表したくない!という子がいるのではないかと心配する中、誰ひとり躊躇することなく、堂々とはっきりとした声で発表していました。
人前で言語が外国語である英語でのプレゼンテーションを成し遂げた子どもたちの表情は安堵と自信に満ち溢れていました。
この後、楽しいビンゴゲームやクリスマスソングなどを歌って、2日間のレッスンが終了となりました。
子どもたちの笑顔が溢れる2日間でした。
かなりハードルの高い内容ではありましたが、子どもたちはそれらを楽しみながら身体全部を使って「インプット⇒アウトプット」を繰り返し行い、英語を学ぶ「目的」としてではなく、英語を「道具」として使いながら最後までやり遂げました。
子どもたちが学校で学んでいる科目や教科は、実は全てが「目的」でなく、それらを使って実社会で「使う」ことが本来の「目的」ではないでしょうか。
「学んで使う」という一貫したプロセスでなければ、「何のために学んでいるのか?」「この学びは何に繋がっているのか?」とゴールが見えないまま歩き続けるのと変わりない気がします。
当講座では「英語=道具」という明確なコンセプトのもと、五感をフル動員しながら英語を使ってアウトプットするプログラム内容になっています。
今回も「英語」を「道具」として使って、最終的にプレゼンテーションを行うというはっきりとした「目的」に向けて学びました。
これにより、子どもたちは「なぜ学んでいるのか」を明確に理解しているので、最終日に立派なプレゼンテーションが可能となったのではないかと思います。
今後も「学んで使う」という一貫したプロセスを通して、適切にインプットとアウトプットのバランスを保ちながら、実践力を高める英語指導を行ってまいります。
栄光の国内留学事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2025年02月16日(日) 10:00~16:30申込締切
2025年02月11日(火)開催日時
2025年02月23日(日) 09:00~15:00申込締切
2025年02月18日(火)開催日時
2025年03月09日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年03月04日(火)開催日時
2025年03月15日(土) 10:00~16:30申込締切
2025年03月10日(月)開催日時
2025年03月20日(木) 09:30~15:30申込締切
2025年3月15日(土)