2024年5月4日・5日の2日間のプログラム、栄光キャリアルートが実施した国内留学の様子をお伝えします。
[目次]
国内にいながらにして、海外を身近に感じることができるプログラム。英語による心理的な壁を突破し、瞬間英語発話をトレーニングすることで、英語コミュニケーションスキルを習得します。
グループレッスンでは、効果的な単語やフレーズ/伝わりやすい文章校正/聞き手の心に残る話し方や所作など、プレゼンテーションに必要な全てを学んでいきます。
さらに、1回25分のマンツーマンレッスンも行われ、グループワークとプライベートワークのダブル効果で英語力アップを目指します。
講師たちから元気な挨拶のあと、参加者たちのお互いの自己紹介を終えたところで様々な楽しいゲームを行い、緊張をほぐしていきます。
緊張が解けてきたところで、講師の自己紹介です。
まずはオーストラリア出身の講師が、出身国について、きれいな写真や動画などを交えながらわかりやすく伝えられます。
人気のスポーツや音楽、めずらしい動物、観光地、学校のシステムなど日本と比べたりしながら、わかりやすく説明をしています。
実はこの自己紹介も最終日のプレゼンテーションを想定した「お手本」として行われているのです。
講師はこれから指導するプレゼンテーションのお手本として、文章構造はもちろん、わかりやすいジェスチャーや声の強弱などを交えながら、生徒たちに語りかけています。
今回のプレゼンテーションのテーマは「製品」です。
私たちは日々色々な「製品」に囲まれて暮らしています。
例えば、今履いている「靴」ですが、これも製品です。
靴の原材料であるゴムや綿などや靴紐などの部品は、色々な国々から送られ、それを靴メーカーが一つの靴として製品化し、販売しています。
その製品によって世界規模で使われていたり、ユーザーにとって便利な点や不便な点があったりするかもしれません。
今回のプレゼンテーションのテーマは今、自分にとって気になる「製品」を一つ取り上げて、それを深堀りしていくことがテーマとなります。
講師からはテキストブックの3ページを開けるよう指示がでます。
このテキストブックは、2日間で使用する重要事項などをまとめた内容となっています。
そこには、「製品」の例として、ナイキのスニーカーについての文章が書かれています。
30行ほどの文章となっています。
例えば、スニーカーを作る上で重要な材料となるゴムはタイやインドネシアから仕入れていることや綿においては農薬を使わない有機綿を使っており、トルコやアメリカから仕入れていることなど色々な国々から原材料や部品が送られていることや、1500もの供給先から仕入れていることなど世界規模で製品、技術、情報そして雇用などが拡大していると説明があります。
その後、講師からは「Why are Nike shoes so popular? (なぜナイキの靴は人気なのか?)」「Why is it used all over the world? (なぜ世界中で使われているのか?)」など自分なりの考えをまとめるよう指示が出ます。
さらに、その考えをペア同士で話し合い、ディスカッションするよう指示が出ます。
この講座は、英語の文章を読み、内容がつかめているかをテストしたりすることが求められているのではありません。与えられたテーマや文章をもとに、自分の考えをまとめ、それをもとに話し合い、同じ意見はもちろん、異なる意見にも耳を傾け、受け入れ理解することが求められています。
このスキルこそ、当講座の重要な目的である多文化理解そして異文化コミュニケーションの重要な柱となるものなのです。
文章中にあるキーとなる単語については、ただ、単語とその意味が羅列されているのではなく、別ページに、色々な単語と、それぞれの単語の意味が英語で書かれており、それをマッチングして繋げて解答を得るよう工夫がされています。
英語の単語は英語文で理解する「英英辞書」を多くの方が勧めていますが、英語を一度日本語に置き換えるのでなく、英語は英語で理解し、吸収する形です。
グループでのレッスンが進む中、別室でもマンツーマンレッスンが行われています。
マンツーマンレッスンでは、生徒のレベルに合わせて、グループレッスンではカバーできない、グループでのレッスンでの復習や疑問点の解消などとともに、楽しいゲームなども交えてのレッスンが行われています。
次に講師から13ページを開けるよう指示が出ます。
そこには「My presentation Key phrases」と題して、プレゼンテーションで役立つ30フレーズほどが書かれています。
例えば、「In reference to~(~に関連して)」「In other words(言い換えると)」
「In conclusion, ・・・(結論として)」などプレゼンテーションに必要不可欠なフレーズが記載されています。
講師はいくつかのフレーズを使ったプレゼンテーションの見本を見せます。
それぞれのフレーズがどのような時に使われ、どのような効果が期待できるかについて説明があります。
ただ、講師からはこれらを絶対に使いなさいということではなく、自分自身のプレゼンテーションの内容を鑑み、使用する、しないは適宜自分で判断するよう指示ができます。
次に講師からテキストの14ページを開けるよう指示ができます。
そのページには「ハンバーガー」として「バンズ」「チーズ・パティ・レタス」などが描かれ、
「バンズ(上)」-「Introduction/Climax」
「チーズ・パティ・レタス」-「Body/Cause」
「バンズ(下)」―「Conclusion/Effect」
ハンバーガーを構成する具材を例に、日本でいう「起・承・転・結」にあたる「序(Introduction)・本(Body)・結(Conclusion)」がわかりやすく図解されています。
講師はみんなが知っている任天堂のゲーム「マリオシリーズ」を例に「序(Introduction)・本(Body)・結(Conclusion)」のそれぞれの役割を、良い例と悪い例の両方を示しながら説明していきます。
例えば、「Introduction/Climax」の部分では、「これからマリオシリーズについて発表します。」ではなく「私が一番大好きなゲームは「マリオシリーズ」です。それはなぜだと思いますか?」など聞き手に問いを投げかけて興味を引く「Hook=get attention」、聞き手に「聞いてみたい」という思いを起こさせることが重要など、具体的な例を挙げながら説明していきます。
「序論(Introduction)・本論(Body)・結論(Conclusion)」の説明の後は、講師から「Let’s make a simple short sentence using the introduction, body, and conclusion!(「序論・本論・結論」を使って、簡単な短い文章を作ってみましょう!)」
参加者は先ほどの講師の説明や実例を思い出しながら、まずは身近なテーマからひとつ選び、それを踏まえて各論にわけ、それぞれの役割や位置づけなどを考えながら文章を作成していきます。
生徒たちからは「難しいな。」「大変。」などの声が聞こえますが、講師は一人ひとりのところに行き、作成した文章を自分に発表するように伝えます。それぞれの発表を聞きながら、文章構成などの修正点や表情、動作、視点などプレゼンテーションに必要な所作などのアドバイスをしていきます。
そして講師からお手本としてのプレゼンテーションが披露されました。
講師のプレゼンテーションは「Introduction – Body – Conclusion」にわかれており、言いたいことや伝えたいことが限られた時間で最も効果的に話されていること、簡単なようで考え尽くされていること、方法やルールがしっかりあることを肌で実感していきます。
そして、あっという間に1日目の終了時間となり、明日は実際のプレゼンテーションの文章を作成し、発表することが案内され解散となりました。
ウォーミングアップのゲームを終え、もう一人のグループレッスン担当講師の出身国であるアメリカについての紹介です。
有名な観光地、スポーツ、ミュージシャンや俳優、行事などの紹介が行われています。
日本にとってアメリカは非常に馴染み深い国なのでしょう、生徒たちからも「Yes!I know it very well.」「I love it!」など盛り上がっています。
講師の自己紹介の後、「スピーチにおける必要な立ち振る舞いや所作」や「聞く人たちの心を惹きつける話し方」についての指導が始まります。
講師からは良い例と悪い例それぞれのスピーチが披露されます。
どちらも同じ内容ですが、ジェスチャーもなく抑揚のない話し方のスピーチと、声の抑揚を取り入れてポイントで大きなジェスチャーや表情の変化などメリハリのあるスピーチ、どちらが効果的か、それはなぜなのかなどをチームごとで検証しました。
最後に講師から、スピーチでの適切な立ち振る舞いや所作は、聴衆との良好なコミュニケーションを構築し、効果的なスピーチを行うために不可欠であると改めて説明がありました。
そして、講師から、Let’s recall what you have learned so far and prepare a draft for your presentation.(今まで学んできたことを思い出しながら、プレゼンテーションの原稿を作成しましょう。)」の指示が出されます。
生徒たちは、まずはテーマを決めます。
そしてテーマが決まったところで、文章構成に入ります。
生徒たちは「序論(Introduction)・本論(Body)・結論(Conclusion)」を念頭に、文章作成に集中しています。
ランチタイムのあと、講師から「プレゼンテーションをより効果的にする方法があります。それはポスターです!自分のプレゼンテーションをより分かりやすくするために、ポスターに絵や文字などを描いてみましょう!上手に描くことが目的ではありません。より自分のスピーチを聞き手にわかりやすく理解してもらうために描くのです!」と伝えられ、それぞれが自分のプレゼンテーションのテーマを思い浮かべながら、ポスターを完成させていきます。
そして、ポスターとプレゼンテーションの原稿を完成させたところで、一人ひとり本番を想定して講師と1対1の練習を行いました。
まだぎこちない感じではありますが、みんな真剣な眼差しでポスターを使いながら、真剣な表情でプレゼンテーションを行っています。
講師からはその都度、文章の順序を変えることや効果的な単語に置き換えること、より強弱をつけた声のトーンなど様々なアドバイスや指示が出され、そのフィードバックをもとに、原稿を書き直したり練習し直したりと準備に余念がありません。
そして、本番の時間です。
この2日間学んできたことを披露する時間となります。
講師からは「Let’s start!」の声掛けとともに「原稿を見てもよいですが、原稿に向かってプレゼンテーションをしないように。あくまでも聞き手はみんなですよ。みんなの目を見てプレゼンテーションをしましょう!」とのアドバイスがありました。
まずは、「UNIQLO」と書かれ、かわいいTシャツやジーパンが描かれているポスターを掲げた生徒のプレゼンテーションです。
生徒はユニクロは世界に積極的に店舗展開し、デザインとともに安価であることなど理由を挙げ、世界で成功し、かつ自分自身も大好きな製品でありメーカーであることと結論づけています。
次に「iPhone」と書かれ、かわいいスマートフォンなどを描いたポスターを掲げた生徒は、「iPhone」のメリットや世界で多くのユーザーがいる反面、便利でない機能や欲しい機能なども訴えたプレゼンテーションを披露しました。
一人ひとり真剣なプレゼンテーションが続き、最後に「Genshin(原神)」と書かれ、登場キャラクターを上手に描いたポスターを持った生徒のプレゼンテーションです。
中国で開発されたRPGで、世界的に大ヒットしていること、美しいグラフィック画面で、70人以上の個性的なキャラクターがいるなど自身が引き込まれた理由や要因を説明し、みなさんもぜひチャレンジしてみて欲しいと訴えていました。
生徒たちはこの2日間で吸収した全てを発揮しながら、果敢にプレゼンテーションを行い、プレゼンテーションをやり遂げたあとの安堵の表情と達成感に満ちた姿は輝かしいものでした。
今回もあっという間の2日間でした。
私たちは実に多くの製品に囲まれて生活しています。
その製品の材料がどこから来たのか、なぜその製品が多くの人に利用されているのか、
その製品のメリットともにデメリットは何なのかなど気にすることもなく、日々暮らしています。
日々気にすることもない製品にフォーカスをあて、色々な観点・角度から分析し、
それらをまとめて発表することで、改めてその製品の良い点悪い点など深掘りすることができ、新たな発見があるのではないでしょうか。
多くの生徒たちが選んだテーマはどれも世界的に使われている「製品」でした。
これらの製品は色々な国々からを調達され、それに伴う技術も情報も人も仕事も世界中に広がる、まさに国と国の境を超えたグローバルな物でした。
このグローバルな世界において必要不可欠な言語が英語です。
異なる文化や背景を持つ人々と効果的なコミュニケーションをとるためには、英語が無くてはなりません。
ただ一方的に「英語を勉強しなさい!」と押し付けるのでなく、色々な体験から英語を習得しないと大変なんだな。」と生徒たち自身が肌身で感じないとなかなか身に付かないのではないでしょうか。
この講座では、今後もそのような機会を提供しながら、これからの時代を担う参加者が少しでもこの講座を通して得られたことを糧に、より豊かな学びやコミュニケーションが実現でき、このグローバルな世界で果敢に生き抜いていって欲しいと思います。
栄光の国内留学事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月14日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月09日(月)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2024年12月23日(月) 00:00~00:00申込締切
2024年10月31日(木)開催日時
2024年12月26日(木) 00:00~00:00申込締切
2024年10月31日(木)