2024年03月09日(土)、キッザニアにおいて、栄光キャリアルートが実施したWorld Tripの様子をお伝えします。
[目次]
英語講師と一緒に過ごし、活動を通していつの間にか自然に『英語でコミュニケーション』ができることを目標とします。
楽しみながら、さまざまな場面の身近な英語表現に触れることで、実際に使える英語を身につける体験型プログラムです。
今回のプログラムは、様々な職業体験ができる子どもが主人公の街「キッザニア」を舞台に、英語が堪能な専属スタッフ「ナビゲーター」と一緒に英語で職業体験にチャレンジしました!
英語で職業体験と聞くと「なんだか難しそう・・・?」「きちんと話せるかな?」と心配に思うかもしれません。
でも、勉強の一環として英語を学ぶのではなく、みんなが気になるお仕事を通して英語を繰り返し聞いたり話したりすることによって、自然と実用的な英語を身につけることができるように設定されているので安心です。
キッザニアに入場すると、イベントスペースで各グループに分かれてそれぞれの専属「ナビゲーター」が自己紹介などを行います。
今日体験する5つ(※)のお仕事体験全てを英語で指導してくれるグループ専属ナビゲーターからお仕事の紹介や注意事項などの説明がありました。
(※)ハンバーガーショップ、ぽん酢工房、歯科医院、消防署、街時計、ベーカリー、ソーセージ工房、総合商社、マジックスタジオ、病院(新生児室)のいずれかとなります。
火事の現場で活躍する消防士さんは子どもたちにとってもヒーローのようなお仕事ではないでしょうか。
今日はそのお仕事に英語で挑戦です!
まずは挨拶。ナビゲーターからの「Good evening!」の声に子どもたちは小さな声で「Good evening!」と答えると、「No!」「Louder!」と声がはっきり聞こえるまでダメ出しされます。
火災現場などでは、はっきりとした声で伝達をしないと命にかかわるので、何度もしっかりと聞こえるまでやり直しをしています。
子どもたちの表情も本気モードになっていきました。
やっと合格が出たところで、ナビゲーターから「準備はいいですか?(Are you ready?)」の質問にはっきりした元気な声で「Yeah!」と答えています。
ナビゲーターから「Line up!(整列!)」の指示があると、子どもたちは最初のときと全く異なり、まるで本物の消防士のように機敏な動きで一列に整列しました。
そして、左から「1(One)、2(Two)、3(Three)・・・」と番号で呼び、子どもたちも与えられた自分の番号が呼ばれると手を挙げて「Yes!」と答えます。
ナビゲーターから「Attention!(気を付け!)」の号令がありましたが、英単語の「Attention」を知らなくてもナビゲーターの動作や場の様子から、体で英語を吸収し理解しているようでした。その様子はまるで町のどこかの消防署で訓練しているような感じです。
そのあとは「消防士のお仕事」についてまとめたビデオを観ます。
わかりやすい絵や音などで小さい子どもが見ても理解しやすいように作れています。
例えば、消防士はただ火を消すだけでなく人命を助けることも大変重要であるなどの仕事内容や、消防はローマ時代からあるなどの消防の歴史、火事の原因(たばこなどの不審火、アイロンやストーブ、コンセントなどのプラグのショート、ガスコンロ、焚火など)や火事が起こった場合の逃げ方など実に重要な内容となっていました。
ビデオを観たあとは実践訓練!別室に移り、消防士のコスチュームに着替えます。
「Line Up!」の号令で子どもたちは一列に整列し、先ほど練習したとおり番号を呼ばれたら元気に「Yes!」と答えて敬礼をすると、ナビゲーターから消防士の制服を手渡されます。
着替え終わると、子どもたちはどこからみても立派な消防士です。
そしてナビゲーターは子どもたち全員を見ながら一つの輪をイメージして、「Work as a team!(チームで仕事をする)」の意味について説明するのですが、「Work as a team」を文法的に紐解いて説明するより、瞬時にその意味が子どもたちの中にきちんと入っていることが様子を見ていてよくわかります。
さらにナビゲーターは「Rescue people(人を救う)」「Take a people to the hospital.(人を病院に連れていく。)」など消防士の重要な仕事を伝え、消防士の仕事はただ火を消すだけでなく人命救助が重要であること、全員で力を合わせ協力することで初めて人を助けることができることなどを体で理解していきます。
突然、署内にけたたましいサイレンが鳴り出し「There is a fire!(火事発生!)」の放送で緊張に包まれます。
ナビゲーターからの「Dispatch order!(出動命令!)」の指示で子どもたちはヘルメットをしっかり被り出動態勢を整えると、そこに笑顔はなく真剣なまなざしの消防士の表情でした。
ナビゲーターから「Line UP!One,Two,Three・・・」の指示で子どもたちは消防車に乗り込み、消防車はサイレンとともに人混みをかき分けながら火事の現場に到着です。
3階建ての建物の窓越しに炎が見えています。
ナビゲーターからの「Line UP!」の声で一列に並んだ子どもたちに「One,Two,Three・・・」の指示で、消火ホースが割り振られます。
位置についた子どもたちは段々と火の勢いが増す建物を目の前に消火態勢に入り、「Hoses on!(放水!)」の指示で消火が始まりました。
火の勢いは衰えず延焼していると「Up and down!」の指示があり、ナビゲーターの動きを見てホースを上げ下げしながら消火を続けると、徐々に火の勢いが弱まっていきます。
そしてナビゲーターから「Attention!」「Line Up!」の指示で消火活動は完了しました。
一列に並んだ子どもたちは大きな仕事をやり終えた表情で順番どおりに消防車に乗り込み、消防署に戻ります。
子どもたちがコスチュームを脱ぎ、いつもの姿に戻ったところでナビゲーターから「Good Job!Everyone.」の労いの言葉が掛けられ終了となりました。
テレビではよく見るマジック。
鳥が出てきたりコインが消えたりなど不思議なマジックですが、今日は英語でマジシャンに挑戦します!
マジックスタジオにはテーブルマジックとステージマジックの2種類がありますが、今回はテーブルマジックの体験です。
子どもたちが金色に輝く蝶ネクタイのある本格的なマジシャンのコスチュームを身に纏うとマジシャンに見えてきました。
ナビゲーターから「There are two types: card magic and coin magic. Please choose one that you like. (トランプマジックとコインマジックの2種類があります。好きな方をひとつ選んでください。)」と実際に使うカードとコインを手に、マジックをしているような動作をしながら子どもたちに説明しています。
大人が長い英語のセンテンスを聞くと、どれが主語でどれが述語でと文法がまず頭をよぎりますが、子どもたちはナビゲーターの発する英語と動作など全てをスポンジのように吸い込みむと同時に咀嚼し理解へと繋げていきます。
コインマジックとカードマジックにわかれたところでスタジオ内に移動、ここで一旦、子どもたちとお別れです。
練習中、設置されたモニターで中の様子は伺えますが、マジックのタネや本番でのパフォーマンスに関わる部分は見せてもらえません。
スタジオからは「Magicians always surprise the audience with wonderful tricks. So, keep a secret!(マジシャンはいつも素晴らしいトリックで観客を驚かせます。ですので、秘密を守ってください!)」という声が聞こえます。
「Do you remember the number?(番号を覚えていますか?)」「How many cards are there?(カードは何枚ありますか?)」「It’s a handkerchief.(それはハンカチーフです。)」「It’s a cup.(それはコップです。)」「It’s a magic coin!(それは魔法のコインです!)」など、マジックで使用する色々なフレーズを子どもたちと繰り返し発話の練習をしているようです。
そして、ナビゲーターが外に出てきて「It’s a show time!(ショータイムです!)」の声掛けで観客もステージ内に入ることができました。
ステージの幕が開くと、ステージ上の各テーブルにそれぞれ同じ「テーブルシート」の上に「口が逆さになったコップ」と「コイン」が置かれています。
まずはコインマジックの披露です。
子どもたちはポケットから「It’s a handkerchief.」と言ってハンカチーフを取り出し、逆さに置いてあるコップにかけてそれごとコインにかぶせます。ハンカチーフでかぶされたコップの中にはコインがある状態になります。
子どもたちは「Abracadabra(アブラカダブラ)」と魔法の言葉を言いながらハンカチーフで覆われたコップにおまじないをかけます。
そして子どもたちがそのハンカチーフを取ると、摩訶不思議!コインがありません!!
思わず「え?コインどこ?」と言ってしまったほどです。
そして子どもたちはまたハンカチーフをコップにかぶせ、「It’s a magic coin!」と言いながら、手にコインを持っているようなしぐさをして、ハンカチーフの上から空想のコインを落とします。
そして「Abracadabra(アブラカダブラ)」と魔法の言葉を発し、両手でおまじないをかけてハンカチーフに包まれたコップを持ち上げると、なんとそこにコインがありました!
またまた「え?すごーい!」「わー!」の声とともに大きな拍手が起こり、子どもたちの「Thank you very much!」のあいさつで終了しました。
次にカードマジックの披露です。
各テーブルにトランプのカードが3枚置かれています。
3枚のカードを取り上げ、観客に「6(Six)」「7(Seven)」「8(Eight)」の数字のトランプカードであることを声に出しながら説明し、カードを裏返しにしてテーブルの上に置きます。
中央のカードだけそのままにして、残りのカードはテーブルシートの下に入れたので、見えているカードは「7(Seven)」のカードのはずです。
子どもたちはその残した1枚のカード上から両手で「Abracadabra(アブラカダブラ)」と魔法の言葉を発しながらおまじないをかけ、観客に「What is this card?(このカードは何ですか?)」と質問を投げかけます。
もちろん観客は「7(Seven)!」と答えるのですが、子どもたちが勢いよくそのカードをめくると、なんと「13(King)」のカードが現れました!
観客はまたもや「え?なんで?」「おぉ~!」「すごーい!」と思わず声が漏れ、子どもたちは得意げな表情で「Thank you very much!」とあいさつし終了となりました。
昼食は自分で作った「クロワッサンとソーセージ」や「ハンバーガー」です。作っているときから食べることを楽しみにしていた子どもたちは笑顔でほおばり、最後の一口がとても名残惜しそうです。
食のありがたみも感じながらランチを終えると次のお仕事体験へと向かいました。
最後のお仕事体験が終了し、今日お世話になったナビゲーターに感想やお礼を伝えてお別れです。たった数時間ですが、同じグループでお仕事体験をした子どもたち同士は「仲間」になっていて、ハイタッチをしてバイバイする子どもたちも見受けられました。お迎えに来た保護者の方に笑顔で駆け寄り、オリジナルグッズやお仕事体験で得たキッゾ(お給料)を誇らしげに見せながら、今日の出来事を一生懸命伝えている子どもたちの姿が印象的でした。
英語学習にはリアルな場で聞いて話すといった実体験がとても大切だということをあらためて感じました。
残念ながら日常生活で英語を使う機会がない子どもたちがほとんどなので「英語を使って何かをする」体験はとても貴重です。
また、子どもたちにとっては「自分の英語が通じた!」「英語が使えた!」など自信につながることで、もっと英語が好きになりもっと学びたくなるきっかけづくりにもなります。
「キッザニア」では、英語技能を学ぶ「学習」とは違う学びがあり、英語に自信のない子どもでも英語を好きになるチャンスや仕組みが溢れています。
そして、英語習得だけでなく様々な仕事を体験することで働くことの多様性を知り、将来の選択肢を得られるきっかけにもなると思います。
大好評により、今後も継続して実施してまいります。
WorldTrip事務局
Email:info_worldtrip@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月01日(日) 09:00~16:00申込締切
2024年11月26日(火)開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2025年01月12日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年01月09日(木)開催日時
2025年01月12日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年01月09日(木)