2025年7月20日(日)および8月11日(月・祝)、栄光キャリアルートが実施した夏休み企画「世界でひとつだけのポシェットづくり」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」
を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
今回は、色や革の種類、形など、豊富なパーツの中から自分で選んで、世界にひとつだけのオリジナルポシェットづくりにチャレンジします!
組み合わせは何万通りにもなるので、選ぶ楽しさも満点です。
ご指導いただくのは、創業60年の墨田区両国に店を構える「大関鞄工房」。
メイドインジャパンにこだわり、「見えない部分に作り手の心が現れ、見えない部分にこそ価値がある。見えない部分に手間を惜しまないことこそが、実は『見た目』を支えている」という思いを持った老舗工房です。
受付を終えた子どもたちが革のパーツでいっぱいの教室に入ると、目を輝かせながら「こんなにたくさんあるの?」「どれにしようかな?」とうれしそうな声があちこちから聞こえてきました。
作業机には、まるで本物の職人さんの机のように工具や部品がきちんと並べられていて、子どもたちの期待が高まります。
まずは職人の先生から、今日の流れや使用する材料や道具の説明がありました。
「かぶせ、胴板、横マチ、ハンマー、カシメの頭、カシメの足…」と聞き慣れない名前に少し戸惑う子もいましたが、「使っていくうちに自然と覚えられるから大丈夫ですよ。」と優しく声をかけてもらい、安心した様子です。
説明が終わると、ポシェットづくりの前にチャームづくりで練習です。
『大関鞄工房』の刻印が入った丸い革と革ひものセットを使って、小さなチャームを作ります。
ポシェットと同じ工程なので、練習にはぴったりです。
はじめはおそるおそるハンマーを手にしていた子どもたちも、少しずつコツをつかみ、軽快な音を響かせながらたたけるようになっていきました。 カシメの頭と足を用意し、打ち棒を使ってハンマーで「トントン」と丁寧に打ち込んでいくと、愛らしいチャームが見事に完成しました。
チャームができたら、いよいよ本番です。
「今日のポシェットは『カブセ』『胴板』『横マチ』『ショルダー』の4つのパーツを組み合わせて作ります。」と先生が説明すると、「やったー!」「がんばるぞ!」と元気な声が響きます。
まずは材料選びに別室に移動します。
別室に並べられた色とりどりの革パーツを前に、子どもたちは完成形を思い描きながら真剣な表情で選びます。
選択に時間がかかる大人とは対照的に、子どもたちは直感とセンスを頼りに、迷うことなくパーツを選び取っていきます。
素材を選び終えたら、いよいよ待ちに待った製作の時間です。
作業のたびに職人の先生が丁寧に道具や部品の使い方を説明してくれるので、子どもたちはスムーズに進められます。
難しい工程に差しかかると、先生がそっと子どもたちのそばに寄り添い、手を貸してくれます。
「カシメの頭と足、それにD管が足りません!」と、まるで職人同士のようなやり取りが飛び交い、「D管がうまくはまらない!」「カシメの足が見つからない!」といった声が響く教室は、まるで本格的な革工房のような熱気に満ちています。
仕上げの段階では「親方仕事」と呼ばれる、職人さんだけができる工程があり、先生が一人ひとりのポシェットに特別な部品を取り付けてくれました。
最後にショルダーをつけて、ついに完成です!
一色で素材や型押しを工夫したもの、カラフルでお花畑のようなもの、アクセントカラーを効かせたものなど、どれも子どもたちが自分で選び、作り上げた世界にひとつだけのポシェットです。
子どもたちが作った、世界にひとつだけのポシェットを机の上に並べる、その完成度と多様さに感動すら覚える光景でした。
最後は、栄光オリジナルのワークブックと先生が持参した動物の革を使ったレクチャー。
「皮」と「革」の違いや、加工の方法を学びながら「動物あてクイズ」に挑戦します。
「この穴が目ですよ。」とヒントをもらいながら、「ウシ!」「ワニ!」と正解を出す子どもたち。
「ゾウ」「エイ」「カエル」「トカゲ」「カエル」「ヘビ」など、見たり触れたりする機会がめったにない革に触れて子どもたちは大興奮の様子です。
先生は、「私たちは革を得るために動物を殺しているわけではありません。動物の命を無駄にしないために、食肉として使われた後の皮や自然死したものを活かしているのです。」と話し、命の尊さと素材の背景について深い学びを促していました。
「今日みんなが作ったポシェットは、世界にたったひとつの、心を込めた作品です。お店で買うものも素敵ですが、自分で選んだ素材で、自分の手で仕上げたこのポシェットには、特別な思い出とぬくもりが詰まっています。
きっと、これからの人生を一緒に歩んでくれる“宝物”になるでしょう。大切に使えば、ずっと長く寄り添ってくれますし、修理もできます。困ったときは、いつでも工房に持ってきてくださいね。」との先生の言葉に、子どもたちは自分の作品を誇らしげに見つめていました。
最後に、蜂のミツロウを塗って防水加工を施し、すべての工程が終了しました。
この講座では、ただポシェットを作るだけではありません。
「皮」と「革」の違いや、革の種類・特徴など、素材への理解を深めながら、
ものづくりの奥深さを楽しく学べる内容になっています。
「お店で完成品を買って、飽きたらまた新しいものを手にする」
それもひとつの選択ですが、素材選びから仕上げまで、すべての工程を自分の手で行うことで生まれる“自分だけの一品”には、何にも代えがたい価値があります。
この講座には、「一生使えるものを、自分の手で生み出す喜びを知ってほしい」という職人さんたちの熱い想いが込められています。
ものづくりの難しさ、そしてその楽しさを、第一線で活躍するプロから直接学ぶ体験は、子どもたちにとって将来の宝物になるはずです。
きっと子どもたちは、これからの人生の中でこのポシェットを手にするたびに、あの日の自分の挑戦や、夢中になって作った時間、そして「自分にもできた!」という誇りを思い出すでしょう。
それは、時間が経っても色褪せない、かけがえのない記憶となって、そっと背中を押してくれるはずです。
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年10月19日(日) 10:00~16:30申込締切
2025年10月14日(火)開催日時
2025年10月25日(土) 10:00~15:00申込締切
2025年10月20日(月)開催日時
2025年10月26日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年10月21日(火)開催日時
2025年10月26日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年10月21日(火)開催日時
2025年11月02日(日) 10:00~14:30申込締切
2025年10月28日(火)