2024年07月21日(日)/ 8月10日(土)、栄光キャリアルートが実施した夏休み企画「世界でひとつだけのポシェットづくり」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」
を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
今回は、組み合わせで何万通りにもなる、色や革の種類、形などのパーツを自分で選んで、オリジナルなポシェットづくりに挑戦します!
ご指導いただくのは、創業60年の墨田区両国に店を構える「大関鞄工房」。
メイドインジャパンにこだわり、「見えない部分に作り手の心が現れ、見えない部分にこそ価値がある。見えない部分に手間を惜しまないことこそが、実は『見た目』を支えている」という思いを持った老舗工房です。
受付を済ませた子どもたちを革のパーツが所狭しと置かれた教室へ案内すると、その種類と色の多さに「こんなにたくさんあるの?」「どれにするか迷う!」など嬉しそうな声が聞こえてきました。
子どもたちが作業する机にも、まるで職人さんの作業机のように工具や部品がきちんと置かれています。
まずは先生から今日の流れとともに、使う工具や部品の使い方、名称などの説明があります。
「ハンマー、銀ペン、カシメの頭、カシメの足・・・。」
聞き慣れない道具や部品ばかりで、子どもたちは少し戸惑い気味ですが、「聞き慣れない名前もありますが、これからたくさん使っていくうちに自然と覚えるので大丈夫ですよ。」と説明がありました。
一通りの説明が終わると、先生から「それではポシェットづくりの前に練習も兼ねてチャームを作ってみましょう。」と小さな丸い『大関鞄工房』と刻印された革と革の紐のセットを取り出すよう指示があります。
先生から「このチャームはポシェットに付けて飾るものですが、作る工程がポシェットと同じなので練習になります。」と説明がありました。
先生の指示に従って子どもたちはハンマーで叩いたり『カシメの頭』を取り出して付けたりと作業に集中しています。
最初は恐る恐るハンマーを叩いていましたが段々と慣れてきて、職人さんのようにリズムの良い音に変わっていき、かわいいチャームができました。
チャームが完成すると「それでは、お待ちかねのポシェットづくりを始めましょう!」という先生の声で、子どもたちから「やったー!」「がんばろう!」などの声があがります。
「今日のポシェットは『カブセ』『胴板』『横マチ』『ショルダー』の4つの部分を合体させて作ります。別室にその4つ部分の革がありますので、自分で好きな物を選んできてください!」と子どもたちは別室に移動しました。
色とりどりのパーツが整然と並べられている中、子どもたちは『カブセ』『胴板』『横マチ』『ショルダー』を頭の中で組み立てて完成形を想像しながら、真剣な眼差しで革を選んでいます。
当初は革を選ぶのにかなり時間がかかるのではと思っていましたが、子どもたちは各々のセンスであっという間に組み合わせを決めていき、作業に取り掛かる準備に入りました。
先生は新たな作業が始まるごとに工具と部品の説明をして見本を見せるので、子どもたちはとてもスムーズに作業が進んでいます。とはいえ、様々なパーツを正しく組み立てるのは難しいときもあり、困っている子やわからない子の元には先生が寄り添ってお手伝いをしていました。
「カシメの頭1個とカシメの足1個、それとD管も出してください。」と職人さんに言うような言葉が投げかけられても、子どもたちは「D管をはめるのが難しい!」「カシメの足が足りないです。」と、鞄工房にいるようです。
完成が近づくと、「このあと『親方仕事』といって、本物の職人さんでないとできない作業があるので今から回っていきます!」と先生から案内があり、エンマ大王が悪い人の舌を抜くときに使うような道具で一人ひとりのポシェットの大切な部品を装着していきました。
最後にショルダーを着けて完成です!
一色だけで革の素材や型押しの種類だけを変えたポシェットもあれば、お花畑のようなカラフルなポシェット、ワンポイントでアクセントの色を入れたポシェットなど、全てが自分で選んで自分で作ったどこにもない自分だけのポシェットができあがりました。
最後に、栄光オリジナルのワークブックや先生が持ってきた様々な動物の「革」を使ってのレクチャーです。
「皮」と「革」の違いや、「皮」から「革」へ加工する方法などを学び、本物の「革」を使って「動物あてクイズ」に挑戦します。動物の姿そのままのものもあり、よく見るとどの動物か想像できます。
先生が「この革は何の動物でしょうか?」と広げて見せ、「ここの穴が目ですよ。」とヒントを出すと「ウシ!」と正解が出ました。
「ではこれはわかりますか?」「爬虫類!」「正解!どの爬虫類ですか?」「ワニ!」と今にも動き出しそうなワニの革が広げられていましたが、この他にも「ゾウ」「ワニ」「エイ」「カエル」「トカゲ」などの革を見たり触ったりして。子どもたちは大満足です。
先生から「これらの動物の皮は、決して革を作るために殺したわけではありません。人間が肉を食べたあとに残った皮や自然死した皮を使って革にしました。
命をいただいた動物を最後まで大切に使うことが命を大切にすることなんです。」「今日選んだ革の多くが『ウシ』です。これは世界的に『ウシ』が多くの人に食べられていて、その革がたくさんあるということです。日本は『ブタ』も食べるので『ブタ』の革もたくさんあります。」と説明があります。
「今日のポシェットはみんなが自分で選んで決めて自分で作った、世界でひとつだけのポシェットです。お手入れをきちんとすればずっと使えるし、部品がなくなったり擦れたりしてしまったらいつでも交換修理するので、大関鞄工房に持ってきてください。作ったポシェットを大切にすることで、動物の命も大切にすることになるんですよ。」と伝えられました。
最後に、防水を兼ねて蜂のミツロウをポシェットに塗って終了となりました。
今回はポシェットづくりに挑戦しました。
いつもは既製品を買うのがあたりまえですが、その材料となる、姿かたちが残っている「革」を見たり、職人さんも使う工具や部品を実際に使ったモノづくりをしたりすることで、子どもたちは職人さんの苦労や大変さを実感したとともに、材料となっている「革」など動物の命の大切さも学べたのではないでしょうか。
きっと子どもたちが大人になって「ポシェット」を買うとき、その材料となってくれた動物やこの製品を作った職人さんのことを思い出すのではないでしょうか。
ツクル∞ジブン事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月01日(日) 09:00~16:00申込締切
2024年11月26日(火)開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2025年01月12日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年01月09日(木)開催日時
2025年01月12日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年01月09日(木)