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日本フィルオーケストラ探検隊(2024/05/26)

2024年5月26日(日)、栄光キャリアルートが実施した「日本フィルオーケストラ探検隊@サントリーホール」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

ツクル∞ジブンとは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

日本フィルハーモニー交響楽団全面協力

1956年創立の日本を代表する日本フィルハーモニー交響楽団の特別体験講座です。
オーケストラについてのワークショップ等の他、パイプオルガンやゲネプロ(本番間近に本番同様に舞台上で行う通し稽古)の見学等、盛りだくさんの「めったにできない・会えない・入れない」の連続体験のあとはコンサート鑑賞でじっくりゆっくりオーケストラを堪能いただきます。
今回もキャンセル待ち多数の中での実施となりました。

サントリーホールとは?

1986年開館の当ホールは、東京初のクラシック音楽コンサート専用設計ホールで、海外含め多くのオーケストラや著名なソリストなどの公演が行われています。                                 今日、演奏が行われる大ホールは舞台後方にも客席がある『ヴィンヤード型』と言われるコンサートホールです。客席がワイン畑に見えることからそう名付けられ、日本初のヴィンヤード型ホールです。                            全2006席の座席がぶどうの段々畑状にステージ(太陽)を向いている形式となっており、大ホール正面ステージの真後ろにあるパイプオルガンはストップ数74、パイプ総数5,898本を有する世界でも最大級です。

オーケストラって何?

10時にサントリーホール入口前で集合しますが、この時間は関係者以外、館内に入ることができません。特別に案内されて入ると、赤い絨毯が敷かれたホールはとても閑散として静まり返っています。
まずは、ホワイエ(客席から廊下までの間に設けられた、広い通路)で本日ご担当いただく日フィルの高橋さんにご挨拶をしてスタートしました。
ワークショップの資料となる『オーケストラの楽器たち』が参加者に配られ、 オーケストラの楽器について説明がありました。「弦楽器」「木管楽器」「金管楽器」「打楽器」の4種類に分けられていることやそれぞれの楽器の特徴などのお話しがあります。

次にオーケストラの編成についてです。
資料は子どもでもわかりやすいようにイラストでオーケストラの全メンバーが描かれていて、高橋さんから「第1ヴァイオリンは何人いるかな?」「第2ヴァイオリンの数は?」「ヴィオラの数は?」「チェロの人数は?」「最後にコントラバスの人数は?」と参加者に質問を投げかけ、参加者から都度回答がありました。「人数は2人ごと減っていきますよね!これは2人でひとつの譜面台を見るので2人ずつなんです。ちなみに、コントラバスの人数を2倍すると第1ヴァイオリンの人数になるんですよ!」と説明がありました。

そして、各楽器や指揮者の役割についてレクチャーが続きます。
「指揮者のお仕事は何でしょうか?」の問いかけに参加者から様々な回答が返ってきたところで「指揮者はたくさんの演奏者へ演奏の始めや終わりの合図、曲の速さリズム、響きのバランスなどを整えることをしています。曲全体のイメージをまとめ、オーケストラ全員で心のこもった演奏ができるようにするのが大きなお仕事です。」と説明がありました。

コンサートホール探検へ出発!

高橋さんより「この後はコンサートホールに入って、パイプオルガンの見学です。このサントリーホールにはパイプ総数5,898本ある世界最大級のパイプオルガンがあります。ただ、ステージ上では演奏家が集まってきていますので、迷惑にならないようさっと前を見る感じで行きましょう!」の説明で、早速コンサートホールの中に入ります。
重厚な扉を2枚開けて中に入ると、ステージ上には普段着の演奏家たちが楽器を持って集まってきています。
参加者は高橋さんの案内で客席を通りながらパイプオルガンを目指します。
高橋さんは一直線にパイプオルガンに向かうのでなく、階段を上ったり下ったりしながらジグザクに客席を歩いてパイプオルガンを目指します。
そして、ステージを見下ろすエリアに来ると、普段着の演奏家たちが仲間たちと笑いながら何か話したり楽器を練習したりしている様子がよく見えます。
そして、まるで大きな鳥が羽を広げているような重厚なパイプオルガンの前を通ると参加者は「わー、すごい。」「大きい!」など、演奏家たちに聞こえないよう小声で会話していました。
コンサートホールを出てホワイエに戻ると、高橋さんから「客席をジグザク歩きましたが、あれはどの客席でもステージがよく見えるように設計されている『ヴィンヤード型』の特徴を見ていただきたかったので、そのように歩きました。」と説明がありました。

めったに見ることができないゲネプロ見学

そして、高橋さんがゲネプロの様子を確認し「そろそろゲネプロが始まりますので、静かにホールに入って客席に移動しましょう!」と案内され、参加者は再度ホール内へ移動します。

ホール内の客席にはもちろん誰もいません。
参加者は指示された範囲内の客席に自由に座ります。
ステージ上の空気は先ほどと異なり、すべての演奏家たちは誰かを待っているようです。
突然、ひとりの人物がステージの中心に置かれた指揮台に向けて歩いてきて、演奏家は一瞬でシーンとなります。その人物は指揮台に立ち、演奏家の全メンバーに向けて何やら話しかけていました。
今日の指揮者の登場です。シンガポール出身の「カーチュン・ウォン」という首席指揮者で、時々片言の日本語が聞こえますが、ほとんど英語で話しています。

指揮者が指揮棒を振りかざし、練習開始となりました。

今日演奏する『チャイコフスキー:交響曲第5番』の練習でしたが、指揮者は急に演奏を止め、指示を出します。
「ここの場面は、悲しみと絶望に暮れる、真っ暗な暗闇の中、小さな希望となる光が遠くにわずか見えるような、何とかそこに向かって前に進もうとするような場面なので、もっとひとつひとつの音にその感情を入れてほしい。」というような指示を、主に英語で、わかりやすいジェスチャーや声のトーンなどと合わせて適切に伝えます。
今日の演目は前日に別会場で演奏しているので、最終日の本番前の練習(ゲネプロ)は最終確認のみでほとんど細かい指示が出ない練習になることが多いようですが、今日のゲネプロは様子が違うようです。(指揮者によって異なるそうです。)
今日は、何度も演奏を止めて指示を出し、再度演奏をさせては指示を出すと、かなり入念な練習となっていました。
演奏家は一流のプロなので演奏が間違っているというレベルではないのですが、指揮者は自分が思う理想の「曲」に引き連れていきたいという熱い思いから、何度も何度も指示を出しては演奏を繰り返しているように見えます。
見ている私たちの方が緊張しそうな雰囲気です。

演奏家たちは時にはグループごとやパートごとに話し合って指揮者の意図を確認するなど、必死に指揮者の思い描く「曲」にしようと頑張っているようです。

当初予定していたゲネプロの時間より長くなったため、私たちは途中で静かに退出となりました。

コンサートの曲目や作曲家に関するレクチャー

再度ホワイエに集合し、日フィルの企画制作部で今日のコンサートを企画された益満さんより今日の曲目やその作曲家についてのレクチャーがありました。
今日はラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第二番』とチャイコフスキー作曲の『交響曲第5番』が演奏されることやコンサートを企画したり会場を予約したりするのは2年前からであることなどを学びます。
さらに、益満さんが「作曲家のラフマニノフは1940年まで生きていましたので、実際の音源が残っています。自分で作曲したピアノ協奏曲第二番を自身で演奏している音を聞いてみてください。」とパソコンで音を聴かせます。参加者がどんな演奏なのか音に聞き入っている中、「ラフマニノフは手が長く、指も長かったんですよね。作曲した曲は技術的にとても難しい曲が多いんです。」などと作曲家の説明が続きました。
クラシック音楽はかなり昔の作曲家が多く、音源など残っていないことがほとんどですが、比較的最近の1940年に亡くなったことで作曲家自身の演奏が残っていたそうです。

次に、最近までチェロ奏者であった理事の後藤さんからお話しがありました。
「みなさんが塾や学校で学ぶときは『答え』があると思いますが、演奏会に答えはありません。その音や演奏をどう感じて、どう想像して、どう思うかに答えはないんです。今日のゲネプロは珍しく何度も何度も練習していたので、とても素晴らしい演奏になると思います。今日は体全部で演奏を聞いてみて自分の中の『答え』を探してみてください。」と伝えられました。

その後、参加者にコンサートのチケットが配られると、希望者にはバイオリンかトランペットを持った記念撮影が行われ、解散となりました。

本番の演奏がスタート!

参加者は13:20の開場後、各々で席に着き、開演時間を待ちます。
先ほどのゲネプロと違って多くの観客が着席し、ステージ上でも普段着だった演奏家たちも黒い礼服に身を包み指揮者を待っていました。

そこに指揮者が入ってきて盛大な拍手が起こります。そしてさらに、より盛大な拍手が起こりました。
ピアニストの小菅優さんの登場です。
1曲目はラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第二番』、先ほど益満さんから聞かせていただいたラフマニノフ本人の演奏を聞いたあの曲です。

指揮者がピアニストに目を合わせると、一瞬にして心を奪うピアノの演奏が開始されました。

2曲目はゲネプロでも聞いた『チャイコフスキー:交響曲第5番』、どのような曲の仕上がりになったのか、参加者は興味津々で演奏に聞き入っています。

指揮者がゲネプロのときに「暗闇に中で小さいながらも希望を見出し、進もうとしている」と説明していた部分に差し掛かると、きっとゲネプロの風景を思い出しながら、まるで自身も演奏家になった気分で、聞き入っているのではないかと感じました。

参加者アンケート

・普段見ることができないリハーサルの様子を見ることができたり、解説を聞くことができて良かった。
・また同じ企画に参加したいと思いました。
・演奏がすばらしかったのはもちろんのこと、なかなか経験できないのでとても良かった。
・オーケストラのポイントを教えてくれたところが良かった。
・オーケストラの基礎についてだけでなくもっと色々聞きたかった。

まとめ

今回もキャンセル待ち多数の中での実施となりました。

「めったにできない体験」「本物本当の体験」「その道のプロに学ぶ」に拘った『ツクル∞ジブン』をまさに具現化させた講座内容となっています。

今日では、ポップスやロック、ジャズなど様々なジャンルの音楽がありますが、
そのような中で何百年も前に作曲されたクラシックがこの現代においても演奏され、多くの方々に親しまれています。
「良いものは時代を超えて生き続けていくんです。それが名曲なんです。」という以前、高橋さんからお聞きした言葉が蘇ります。

さらに、後藤さんの「演奏会に答えはない。答えを出すのは皆さんです。」という言葉。答えがあらかじめ用意され、その答えを導き出すことが常の私たちにとって、答えがなく自分で自由に作り出すということには慣れていません。
大人の私たちでさえ予想もつかない、これからの時代を迎える子どもたちにとって、何も用意されておらず正解もないという中で自分で試行錯誤して答えを導き出していくことこそ、とても大切なプロセスであるように感じました。

大好評により、日本フィルハーモニー交響楽団のご協力を得て9月にも実施する予定となりました。
ひとりでも多くのご参加をお待ちしております。

本物の体験にチャレンジ
未来の自分探し講座

ツクル∞ジブン

教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

ツクル∞ジブン事務局

Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp

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