2024年5月25日(土)、栄光キャリアルートが実施した「家族でお米作り【田植え編】」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
いつも当たり前のように食べている「お米」。
でも誰がどこでどのように作っているのでしょうか?
この講座では、日本人の主食でもある「お米」を家族で田植えと稲刈りを体験します。
自然農法(無肥料無農薬)を実践している『NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク』全面協力にて、大都会の横浜市周辺に今も残る自然豊かな里山『寺家ふるさと村』近隣の機械の入らない棚田を舞台に全て手作業で田植えを行います。
木村先生はじめとする米作りに精通した先生たちにご指導いただきます。
『四季の家』に集合し、田んぼまで徒歩移動となりますが、天候にも恵まれ、暑すぎず寒すぎないとても穏やか1日です。
「ここは本当に横浜周辺なの?」と思ってしまうほど、田んぼと里山が広がる田園風景が広がっています。
田んぼに到着し、参加者の準備が整うと今日ご指導いただく先生方の紹介から始まります。
木村先生から「ここの田んぼの水は雨が降った後、周りの山から染み出てきた水のみを利用しています。その水にはミネラルなどの栄養が入っていて、肥料をやる必要がないんです。」と全て「自然」にお任せであるとの説明があります。さらに、紙芝居を使って「ただ植えて刈るだけではないんですよ。一番大変なのは雑草取りなんです。取っても取ってもすぐ生えてくるんです。」と、機械や農薬などを使う慣行農法とは違い、昔ながらの全て手作業による無農薬無肥料での自然農法の素晴らしさとともに大変さのお話しがありました。
参加者からは「お米作りって大変なんだね。」の声が聞こえてきます。
レクチャーを受けたら「手植えによる田植え」にチャレンジです!
参加者がおそるおそる田んぼに入ると、「うわー、にゅるにゅるしてる~!」「冷たくて気持ちいい!!」「あー!足が抜けない!」と大興奮です。
木村先生から手植えによる田植えの注意事項が伝えられました。
「苗は扇子のように広げずにびしっと直立させて、鉛筆を握るように持ってくださいね。」
「目印となるロープのマークを目指して植えてください。」
「少し間違えると、最後は大きなずれとなるので、やり直しになりますよ!」
一見「植えては少し後ろに下がってまた植える」の繰り返しで、単純かつ簡単な作業に見えますが、水を含んだ柔らかい泥の中は思い通りに足が動かず実に大変で難しい作業なのです。
先生の「はい、植えて!」という合図があっても、最初は全員が植え終わるまで時間がかかっていましたが、回数を重ねるごとにコツをつかみ、ペースが上がってきます。
先生も「上手になってきましたね!」と参加者のやる気を引き出すと、親子で協力しながら顔が泥で汚れても気にせず、ただ愚直に田植えをしていきます。
腰が痛いと離脱する大人の代わりに何列も請け負う頼もしい子どももいました。
先生から「あと1回で終了ですよ!」の声がかかると、参加者は今まで自分で植えた苗を眺めながら、最後の田植えに心を込めます。
「はい、終了です!」という声で、「やったー!」「疲れた~。」「がんばった!」とそれぞれから声が漏れますが、全員が達成感に溢れた表情をしていました。
汚れた手足を洗った後はランチタイムです。
田んぼの周りは山々に囲まれ、ウグイスなどの鳥の鳴き声がたくさん聞こえてきます。
「ウグイスの声をこんなに聞いたの初めて!」と嬉しそうに話しながら家族で食べるランチは特別な時間になったのではないでしょうか。
ランチタイムを終えると木村先生から「それではお米を稲刈りまで守ってもらう案山子を作りましょう!材料はこの田んぼの周りに生えている竹ですよ。」と案内がありました。
参加者はグループに分かれ、竹をノコギリで切ったり紐で結んだりしながら、案山子の骨組みづくりから開始します。
それぞれが古着を持ち寄り、案山子に何を着せるか、どのような顔にするか、グループごとに話し合いながら進めていました。
ペンで書いた真っ黒な「サングラス」をかけた案山子や野球帽をかぶった案山子、スカートを履いたおしゃれな案山子など、思い思いの案山子が完成していきます。案山子に名前を付けているグループもありました。
完成した愛着のある案山子と記念写真を撮り終えたら田んぼに設置します。
参加者から「お米を守ってね!」「がんばってね!」という声を受けた案山子が威風堂々と立ち並ぶ光景は圧巻でした。
そしてあっと言う間に終了の時間となります。
木村先生から「お疲れ様でした。田植えと案山子づくり、どうでしたか?」の質問に「大変だったけど、楽しかった!」「あっと言う間だった!」という声が聞こえてきました。「次は10月の稲刈りです。自分で植えたお米を収穫しに来てくださいね。稲刈りとともに竹のお茶碗づくりもしますよ!」と案内があり、「10月また来ます!」という約束をして解散となりました。
・滅多にできない体験を経験できた。
・百聞は一見にしかずかと思います。実体験ができて良い経験になりました。
農薬や肥料はもちろん、機械など一切使わない自然と人力だけの農法を実践している「NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク」全面協力のもと、田植えに挑戦しました。
取っても取ってもどんどん生えてくる雑草の威力、台風などで稲が倒れてしまったり害虫被害を受けてしまったり、自然の力は人間では抗えない部分がたくさんある、大変な作業を伴う農法です。
そのため、今日では安定した収量を得られるよう、農薬や肥料、機械を使った慣行農法が一般的です。
「農薬を使ってはだめ!」「手作業が一番!」と思いますが、実際にお米を作る立場になって考えると、簡単にそのようなことを言えなくなることがよくわかります。
そのような中でも、当NPOでは、環境への配慮や健康への影響そして昔から行われてきた日本の伝統的かつ文化的な価値などを鑑み、自然農法に拘って取り組んでいます。
これからの日本を引き継ぐ子どもたちに、持続可能な農業である自然農法によるお米づくりを介して、人間も自然の一部であるという自然とのつながりを感じてほしい、一連の農作業を体験することで食の大切さを学ぶとともに長年に渡って引き継がれてきた先人の知恵や考えが少しでも多く伝わればと思い、当NPOへお米づくり(田植え・稲刈り)をお願いしました。
次回は稲刈りとなります。
自然に委ねる農法なので、人間では逆らえない台風などの自然気象や害虫などの被害もあるかと思いますが、黄金色に輝く稲の姿を夢見て、10月の稲刈りが無事実施できることを切に願っています。
ツクル∞ジブン事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2025年01月12日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年01月09日(木)開催日時
2025年01月12日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年01月09日(木)開催日時
2025年01月19日(日) 10:00~15:30申込締切
2025年01月14日(火)