2025年6月7日(土)、栄光キャリアルートが実施した「親子でカヤック東京水路大冒険」の様子をお伝えします。
[目次]
教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
昔の江戸の町は大小さまざまな運河が張り巡らされ、それにより水運が非常に発達していました。
江戸時代の水運の重要な役割を今に伝える旧中川を舞台に、東京の運河を知り尽くした『Mio カヤックアドベンチャーズ』全面協力のもと、カヤックの乗り方はもちろん、江戸時代の歴史なども学びながら、パナマ運河と同じ水位が変わる船のエレベーターである『荒川ロックゲート』を通過します。いつもとは違う水の上からの景色や体験を通して、新たな東京の姿を発見する講座です。
当初は5月25日(日)を予定していましたが、強風の予報により、延期となり、6月7日(土)での実施となりました。
キャンセル待ち多数の大人気講座ですが、振替開催にもかかわらず、ご都合を調整いただき、多くの皆様にご参加いただくことができました。
当日は午前の部と午後の部の2部制での実施となりました。
多少風が吹いているものの、天候も良く、暑いくらいの気候の中、着替えを済ませた参加者の方々が元気に集合となります。
本日指導いただく福田先生にご挨拶をして、早速、旧中川に移動となります。
波の無い、穏やかな川の岸には既にカヤックが置かれています。
軽い準備体操を終えて、まずはカヤックの操船方法などを学びます。
先生からは「乗り方」「こぎ方」「方向転換」「止まり方」「安全対策」などをデモンストレーションを交えて、わかりやすく説明があります。
参加者から「転覆しないかな?」の声が出ると、先生は「14年以上行ってますが、今まで転覆した方はいませんよ!」の説明で、参加者たちは安心した様子を見せました。
さらに先生からは今日のルートの説明もあります。
「まずは慣れるために、上流に向かってこいでいきましょう。スカイツリーが見える所まで行ったら、引き返して、『荒川ロックゲート』を通過して、荒川まで出ましょう。」の説明で、
乗船となります。
乗り場の地面はコンクリートでしっかりしているため安定感がありますが、水面に浮かぶカヤックは揺れやすく不安定です。そのため、先生が乗り込みが完了するまでの間、手でしっかりとカヤックを支えてくれています。
それでも乗り込み時はカヤックが揺れるため、参加者からは「わ!揺れる!」「落っこちそう!」などの声が聞こえてきます。
それでも何とか無事に全員乗り込むことができ、出発となります。
先生から事前に「川では自動車と逆で右側通行になります。」と説明を受けていたため、参加者たちはその案内に従い、川の右側をしっかり進んでいます。
でも、カヤックにまだ不慣れなこともあり、右側に寄りすぎて岸にぶつかってしまう艇があるほか、狙った方向へうまく進めずに苦戦している艇も多く見受けられます。
徐々に操船にも慣れてきて、景色や会話を楽しむ艇も見受けられてきます。すると前方の視界に突如大きなタワーが出てきます。
「あ!スカイツリーだ!」「高―い!」「すごい!」など歓声が聞こえてきます。
参加者は持参した携帯で記念写真を撮っています。
先生の「そろそろ戻って、『荒川ロックゲート』を目指しましょう!」という声かけに応じて、参加者たちは習った通りに方向転換を行い、右側を通って下流へと向かい始めます。
川を漕ぎ進める途中、先生から江戸時代の水運に関する説明があり、今でもその面影を残す場所を通過する場面では、参加者たちは当時の景色を思い浮かべながらパドルを動かしているようです。
乗り込んだスタート地点を通過し、さらに下流を漕ぎ進みます。
陸に目を向けると、満席の乗客を乗せた、大型のバスのようでもあり船のようでもある水陸両用バスが岸辺に停まっているのが見えます。
参加者たちは手を振って応えながら、「頑張って!」といった温かい声援を受け取ります。
そのとき、先生が「みなさん、この辺に集まってください!」と声をかけ、参加者たちは岸の近くに集まります。
先生からは「あの水陸両用バスが川に入るので、この岸に捕まって待機しましょう。」と案内があり、参加者はその指示通りに岸辺に手を掛け、しばらくの間待機します。
やがて、水陸両用バスの車内ではガイドさんが「それでは、1・2・3で川にダイブしますよ!」と元気よく声を上げ、乗客たちのカウントダウンが始まります。
「1・2・3!」の掛け声とともにバスは勢いよく水面へと進入し、豪快な水しぶきを上げながら川へダイブします。
参加者たちはその迫力ある光景を間近で見守りながら、笑顔と歓声が広がります。
水陸両用バスは上流に向けて進んでいきました。
先生から「そろそろ、『荒川ロックゲート』の入口です。」の案内があります。
少し進むと、目の前に突如、10階ほどのビルの高さのある、巨大な建物がそびえ立ちます。
その先の荒川側にも同じ大きさの巨大な建物が建っています。
先生からは「この巨大な建物は水門です。皆さんのいる、この広いプールのような場所を閘室(こうしつ)といいます。あの二つの巨大な水門で閘室(こうしつ)を閉じて、水位を調整します。荒川と旧中川の水位は3メートルほど異なります。そこで、旧中川から荒川に行く場合は、この閘室(こうしつ)に水を入れて3メートルほど水位を高くして荒川の水位に合わせます。荒川から旧中川への移動は逆になります。この仕組みから『川のエレベーター』と呼ばれています。パナマ運河も同じ仕組みです。」の説明があります。
閘門管理者からの放送で「壁にある鎖をしっかりつかんでいてください。」の指示での後、両サイドの水門が閉まり、「ゴー」という音とともに、大量の水が注入され始め、水位がどんどん上がってきます。
壁に掲示された水位計を見ると、最初は「±0メートル」だったのが、急速に水位が上昇していき、 参加者たちは「鎖を握る手が外れそう!」と不安げな声を上げます。
先生は冷静に「水位に応じて、鎖の握る位置を調整してください。」と指示し、 それに従って参加者は水の高さに合わせて、鎖を持つ場所を順に変更していきます。
水位計は「1メートル」から「2メートル」とどんどん上がっていきます。
そして「3メートル」の辺りで閘室に注がれていた水が収まり、静かになります。
すると閘門管理者からの放送で「荒川側の水門を上げます。今日の荒川は風が強いので気を付けてください。」の案内が出ます。
荒川側の水門が開くと、その向こうには雄大な荒川本流が広がります。
先生からは「放送でも伝えられているように風が非常に強く、荒川の流れも速くなっています。荒川の本流には進まず、手前で引き返すようにしましょう。」との指示がありました。 水門を抜けると、川は運河のように整備された区間となり、その先が荒川の本流です。
この運河部分は両側が壁で囲まれていて穏やかですが、その先の荒川本流は、水面が左側から右側(東京湾方面)へと目に見えて強く速く流れているのが確認できます。
参加者は指示通り、方向転換をして、「荒川ロックゲート」へ引き返します。
荒川側の水門前で待つと、「旧中川へ戻られますね?荒川側の水門を上げます。」の閘門管理者からの放送が入ります。
荒川側の水門が上がると、再び参加者は閘室に入ります。
再び「荒川側の水門を下げます。水位が変わりますので、壁の鎖を掴んでいてください。」と閘門管理者からの放送が入ります。
先生からは「今度は逆ですね。水位が3メートルほど下がります。」の説明があります。
荒川側の水門が下がり、また「ゴー」という音がすると、今度は水位がどんどん下がっていきます。
参加者は「どんどん低くなる!」「鎖の手が離れる!」など先ほどとは逆の体験に興奮気味です。
壁側の水位計が「+3メートル」からどんどん水位が低下し、「±0メートル」の辺りまでくると、水の水位も落ち着き、静かになります。
そして「旧中川の水門を上げます。」と放送が流れると、先ほど入ってきた旧中川が見えてきます。
水門が上がり切ると、先生からは「それでは朝の乗り場を目指して頑張りましょう!」の声掛けで参加者は帰路に就きます。
荒々しい荒川とは対照的に、旧中川は静かで落ち着いた流れです。
それぞれの家族は、普段とは異なる視点である水面からの景色を味わいながら、乗り場までゆったりとこいで進みます。
乗り場に戻り、先生のサポートでカヤックを降りて無事地面に立つと、参加者からは「なんか変な感じ!」「まだ揺れているみたい!」などの感想が聞こえてきます。
先生の温かな「お疲れさまでした。水面からの景色、楽しめましたか?また遊びに来てくださいね!」という言葉で、体験は笑顔に包まれて午前の部が終了となりました。
午後の部でも同じコースをめぐり、どちらも安全に、充実した時間を過ごすことができました。
今回の講座では、親子でカヤックに挑戦しました。
水面からの新鮮な視点を通して水辺の魅力と仕組みに触れる貴重な体験を得ることができました。
穏やかな旧中川では、親子が協力してパドルを握りながら進む中、水面に映る風景に心を躍らせ、家族のきずなを育むひとときとなったのではないでしょうか。
一方、水門の通過や荒川の激しい流れに触れ、その変化を目の当たりにすることで、水門や閘門の仕組み、安全管理の重要性を実感しながら学ぶ機会がありました。
特に、水位の異なる川を安全に行き来する“川のエレベーター”ともいえる閘門体験は、普段の生活ではなかなか味わえない貴重な学びとなりました。
また、江戸時代の水運にまつわる話を通じて、水路がかつて人々の暮らしと深く関わっていたことを知ることで、過去と現在の水辺の役割に思いを巡らせる時間ともなりました。
午後の部でも同じコースで水と向き合い、講座全体を通して、遊びと学びが調和した豊かなプログラムとして、参加者一人ひとりの記憶に残る経験になりました。
大好評により秋に実施できるよう進めて参ります。乞うご期待!
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年08月24日(日) 09:00~15:00申込締切
2025年08月19日(火)開催日時
2025年08月24日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年08月19日(火)開催日時
2025年09月07日(日) 10:00~13:30申込締切
2025年09月02日(火)開催日時
2025年09月21日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年09月16日(火)開催日時
2025年09月21日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年09月16日(火)