2025年7月13日(日)、栄光キャリアルートが実施した「家族でハゼ釣り×旧中川」の様子をお伝えします。
[目次]
教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
釣り研究家の大川さんにご挨拶の後、まずは座学レクチャーとなります。
江戸の町には、大小さまざまな運河が網の目のように張り巡らされており、それによって水上交通が大いに発展しました。
今回の釣りの舞台となる「旧中川」も、そうした江戸の水運の歴史を今に伝える重要な場所です。
レクチャーでは、当時の関東の河川が洪水や氾濫によって人々にどのような影響を与えていたのか、また江戸時代に行われた河川改修によって、川がどのように姿を変えたのかなどについてオリジナルワークブックを使って学びます。
大川先生は「みなさん、『荒川』って知っていますか?」の質問に、「知っている!」「大きい川だよね。」の声が聞こえます。
「そうなんです。この『旧中川』とも繋がっていて、実はここから歩いて行ける距離なんです。」と説明がありました。
続いて大川先生は、荒川がまだ自然の川だった頃と、河川工事によって姿を変えた後の様子について詳しく語ります。
さらに、その大規模な工事によって新たに誕生した「旧中川」が、どのようにして現在の姿になったのか、そしてそれが江戸の水運や治水にどんな影響を与えたのかについても、興味深いエピソードを交えて解説してくれました。
次は、オリジナルのワークブックを使った釣りの座学に移ります。
まずは、ここ「旧中川」で観察できる代表的な生き物たちについての紹介です。
カラー写真を見ながら、大川先生がそれぞれの生き物の特徴、寿命、そして食べたときのおいしさなどについて丁寧に解説してくれます。
「この川には、大人も子どもも大好きで、とても美味しい魚もいるんですよ!」という先生の言葉に、参加者からは「何だろう?」「マグロかな?」「うーん、わからない」といった声が飛び交います。
すると先生が、「夜行性なので今の時間帯には釣れませんが、正解は『ウナギ』です!」と答えを明かし、場が一気に盛り上がります。
さらに先生は続けて、「この『旧中川』は、東京湾へと注ぐ『荒川』とつながっていて、東京湾に非常に近いため、海水が流れ込んできます。 そのため、淡水と海水が混ざり合う『汽水域』となっていて、川魚と海の魚の両方が生息できる、非常にユニークな環境なんです」と説明があります。
続いて、いよいよ釣りの実践的なレクチャーに入ります。
今回はハゼ釣りにチャレンジするため、まずはエサの付け方からレクチャーが始まります。「今日使うエサは『アオイソメ』です。」と先生が説明しながら、手のひらに一匹を乗せて見せると、参加者からは「うわっ、気持ち悪い!」「触れないかも…」といった率直な声があがります。
そんな反応に先生は笑顔で、「触れないと釣りは始まりませんよ。みなさん、勇気を出して頑張りましょう!」と優しく励まします。
続いて、釣りに適したポイントの見つけ方や、魚がエサに食いついたときの「アタリ」の見極め方、そして釣れた魚をどうやってスムーズに引き上げるかなど、釣りの一連の流れを丁寧に解説。
さらに、初心者でも釣果を上げやすくなるちょっとしたテクニックや、ハゼ釣りならではのコツも伝授され、参加者たちは興味津々で耳を傾けます。
その後、家族ごとに釣り道具一式とエサが配られ、子どもたちは安全のためライフジャケットを着用します。
準備が整うと、先生を先頭に、みんなで釣り場へと移動となります。
釣り場に到着すると、まず先生が模範として試し釣りを行います。
竿を振って仕掛けを水面に投げ入れると、すぐにウキが小刻みに動き始めます。
先生が素早く竿を立てて仕掛けを引き寄せると、なんと「マハゼ」が釣り上げられました。
参加者たちは「すごい!」「さすがプロ!」と驚きの声を上げます。
「このような感じで、皆さんも釣りを始めてみましょう!」という先生の呼びかけで、いよいよ釣りがスタートします。
参加者たちはそれぞれ好きな場所に陣取り、先生のレクチャーを思い出しながら釣りを始めています。
エサをうまく付けられずに苦戦している家族もいれば、ウキの位置をじっくり調整している家族もいて、みんな思い思いのスタイルで挑戦中です。
先生も釣り場を巡りながら、参加者に声をかけてアドバイスを送っています。
「仕掛けは水底ギリギリ、エサがちょうど底に触れるくらいがいいですよ。」
といった具合に、丁寧にコツを伝えています。
すると、少し離れた場所から「先生!釣れました!」という、うれしそうな声が響きます。
先生が急いで駆け寄ると、「おー!立派な『マハゼ』ですね!」と笑顔で声をかけ、釣った本人も周囲の参加者も大盛り上がり。
その後もあちこちから「釣れた!」という声が次々と上がり始めます。
「これは『ヌマチチブ』ですね!」と、レクチャーで覚えた魚の名前も聞こえてきます。
水分補給や休憩を入れながら、参加者は釣りに集中しています。
すると「先生!これなんですか?」の声で、先生が駆け寄ると、巨大なハサミをもったエビが釣れています。
「おお、これは大きな『テナガエビ』!見事ですね。」と先生が声をかけると、参加者たちは目を輝かせながらそのエビをじっくり観察しています。
川に目をやると、無数の小魚が群れをなして泳いでいたり、時折60〜70センチほどもありそうな大きな「ボラ」が姿を見せたりします。
さらに、釣り好きにはたまらない「クロダイ」が悠々と泳ぐ様子も見られ、眺めているだけでも飽きることがありません。
気づけばもう、「釣った魚のさばき方&料理法」のレクチャーの時間がやってきました。
先生は「釣りを続けたい方はそのままどうぞ。レクチャーを聞きたい方はこちらに集まってください。」と声をかけます。
クーラーボックスの上にまな板をセットし、釣りたてのマハゼを使って、さばき方の実演がスタートします。
今夜の料理を任されるであろうお父さんやお母さんたちは、真剣な表情で先生の手元に見入っています。
少し釣りを楽しんだ後、先生が「これで釣りの時間は終わりです。道具をすべて持って、朝集合した場所に戻ってください。」と声をかけます。 参加者が大きな橋の下に集まると、水槽の中には見覚えのある魚や大きなエビが元気に泳いでいます。 先生は「これは今日みなさんが釣った魚たちですよ。」と言いながら、それぞれの魚の名前や特徴について説明があります。
最後に先生がこう話してくれました。
「『マハゼ』は鮮度が命の魚です。そのため、スーパーや一般の飲食店ではほとんど見かけません。ですが、味は格別で、高級料亭などでは『タイ』や『ヒラメ』のように高級魚として扱われることもあります。
釣った人だけが味わえる特別な美味しさです。今日はぜひ、自分で釣った『マハゼ』をじっくり味わってくださいね。」
この先生の言葉をもって、午前の釣り体験は終了となりました。
この後も午後の部が行われ、午前の部も午後の部も全員無事「マハゼ」を釣ることができました。
今回の釣り体験講座は、江戸の面影を色濃く残す旧中川を舞台に、地域の自然や歴史に触れながら、釣りの楽しさを体感していただくことを目的として開催しました。
私たちがこの講座を企画した背景には、「都市に暮らす人々が、身近な自然と改めて向き合うきっかけをつくりたい」という思いがあります。
旧中川は、江戸時代の水運の要として栄えた歴史を持ち、現在も多様な生き物が暮らす豊かな水辺環境を保っています。そんな場所で、釣りという体験を通じて、自然の奥深さや命の尊さを感じていただきたいと考えました。
講座の前半では、釣り研究家・大川先生による座学レクチャーを通じて、江戸の水運や河川改修の歴史、そして旧中川と荒川の関係について学びました。
参加者の皆さんが「知らなかった!」「へぇ〜」と驚きの声を上げる場面も多く、都市に暮らす私たちが普段見過ごしている水辺の物語に触れる貴重な時間となりました。
後半は、釣りの座学と実践を通じて、旧中川に生息する生き物たちの魅力を体感していただきました。
エサの「アオイソメ」に戸惑いながらも、勇気を出して挑戦する子どもたちの姿や、釣れた瞬間の歓声、そして「マハゼ」や「ヌマチチブ」といった魚たちとの出会いは、まさに自然との対話そのものでした。
釣りの締めくくりには、釣った魚のさばき方や料理法のレクチャーを行い、「命をいただく」という体験の大切さにも触れていただきました。
先生の「『マハゼ』は釣った人だけが味わえる特別な美味しさです。」という言葉には、自然の恵みへの感謝と、体験の価値が込められています。
午前・午後ともに全員が「マハゼ」を釣り上げることができ、参加者の皆さんからは「楽しかった。」「釣りに興味が湧いた。」「また参加したい。」といったうれしい声を多数いただきました。
この講座を通じて、都会の中にありながら豊かな自然をたたえる旧中川の魅力に触れ、そこに暮らす多様な生き物たちの存在に気づいていただけたことは、私たちにとって何よりの喜びです。 日々の暮らしのすぐそばに、自然とのふれあいや発見があることを感じていただくことこそ、この講座の大きな意義だと考えています。
ご好評につき、9月28日(日)に追加開催が決定しました。
自然とふれあい、釣りの楽しさを体験できる絶好のチャンスです。
ぜひご参加ください!
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年08月24日(日) 09:00~15:00申込締切
2025年08月19日(火)開催日時
2025年08月24日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年08月19日(火)開催日時
2025年09月07日(日) 10:00~13:30申込締切
2025年09月02日(火)開催日時
2025年09月21日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年09月16日(火)開催日時
2025年09月21日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年09月16日(火)