2025年2月23日(日)、栄光キャリアルートが実施した「ファーブル先生と行く恐竜探検×科博」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
今回のプログラムは、『昆虫博士ファーブル先生と昆虫採集×標本づくり』でお馴染みの「ファーブル先生」こと長谷川先生と一緒に日本最大級を誇る恐竜標本展示で有名な国立科学博物館を舞台に、クイズを解くなどゲーム感覚で楽しみながら恐竜について学びます。恐竜を通して自然界の複雑さや生命の多様性に対する理解を深めるとともに、子どもたちの自然や科学への興味を引き出します。
集合場所で長谷川先生の自己紹介の後、オリジナルワークブックの配布と迷子にならないよう今日一緒に行動する「バディ」を決めて出発しました。
日本列島の誕生から成立までの歴史を化石や地層を通じて学ぶことができる日本館3階の北翼に到着すると、入口にいきなり巨大な竜のような全身骨格が目の前に現れます。
この首長竜の長い首と大きな体が突然目の前に現れたので、子どもたちはその迫力と存在感に圧倒されています。
早速、先生から「ワークブックに従って、この首の長い竜のような化石が何であるのか探ってきてください!」と指示が出ます。
ワークブックを見ると、この首の長い竜に関連したクイズがあり、化石の名前や発見場所、歯は何本あるのかなどを答えるかたちで、それぞれのクイズにはヒントとなる写真が掲載されてます。
その写真の場所を探し出し、そこにある説明板や実際の化石などから「答え」を見つける仕組みで、クイズを通じて化石や恐竜についての知識を深めるとともに、情報を調べる過程で様々な新しい知識が身につきます。
時間を競っているのではないのですが、自然と子どもたちは他のバディより早く回答を導き出そうと必死に説明を読んだり、実際の化石の歯の数を数えたりしています。全ての答えを導き出し、先生とみんなで答え合わせをして、なぜその解答になったのかなどの詳しい説明を受けたら、次の場所に移動します。
地球館の地下2階は、約40億年前に誕生した生命が地球環境の変動の中でどのように進化し、絶滅を繰り返してきたかを学ぶことができます。
巨大な竜のような2頭の全身骨格が天井から吊るすように左右に分かれて展示されているのですが、この2頭の展示はまるで生きているかのようで、子どもたちは口を開けてポカーンと開けて見上げています。
ここでも、先生から「この2頭の化石は一体何者なのか、ワークブックに従って探し出してきてください!」と指示を受けて、子どもたちはバディ同士で館内を巡りながら、展示を見上げたり案内板を確認したりしています。
ワークブックにはこの2頭の名前が何なのか、どっちが長いのかなどのクイズが書かれており、子どもたちからは「右が『ティロサウルス・プロリゲル』だ!」などの声が漏れ聞こえてきます。
答えがわかった子どもたちが徐々に先生の元に集まり出し、最後の子どもたちが戻ってきたところで答え合わせが始まります。
先生から正解を告げられると、「やった!」「合ってた!」などの元気な声が聞こえてきました。
天井から吊られている骨格化石について、先生から追加で質問が投げかけられます。「『ティロサウルス・プロリゲル』は大型の爬虫類です。『バシロサウルス・ケトイデス』は大型の哺乳類です。どちらも海の中に暮らしていましたが、見比べてみてどうでしょうか?」子どもたちは少し考えて「似てる!」「なんか形がそっくり!」と答えます。
すると先生は「すばらしい!」「そうなんです。形が似ていますね。陸上では異なる形の爬虫類も哺乳類も、海に進出すると同じような姿で進化するんです。」と説明がありました。
これは専門用語で「収斂適応」と言われ、この説明のために2頭が並んで展示されています。
この「収斂適応」は、中学や高校の生物で学ぶことがありますが、進化を理解する上で非常に重要な考え方です。
子どもたちは「収斂適応」という専門用語を知らなくても、生きた教材を元に学習したので、将来中学や高校で学んだときに、それがすぐに理解できるようになります。このような実体験を通じた学びは、知識を深めるだけでなく将来の学習意欲や探究心を刺激する効果もあるのです。
引き続き、ワークブックを活用して答えを探しクイズに答えながら進み、このフロアの課題を終了し、次のフロアへ移動しました。
ここ地球館地下1階はまさに「恐竜」がテーマのフロアで、恐竜好きには大人気の『ティラノサウルス』や『トリケラトプス』の実物大の骨格が再現されており、その迫力満点の展示などから、恐竜時代の壮大な世界に引き込んでくれます。
先生から「『ティラノサウルス』は肉食恐竜で『トリケラトプス』は草食恐竜ですが、どのような違いがありますか?」と質問されると、さすが恐竜好きの子どもたちです。すぐに手が挙がります。
「歯の形が違います!」「肉食恐竜の歯は鋭くて草食動物の歯は平らです。」など歯の形状や足の違いなど様々な答えが出てきます。
先生は「さすがです!全て正解です。」と少し驚きながら拍手をし、「狩りが得意な恐竜は効率的に獲物を捕まえられる体に進化し、肉食恐竜に襲われやすい草食恐竜は、自身を守るための特長を備えた体へと進化していったんですね。」と説明がありました。
地球館3階に移動すると、ものすごい数の哺乳類や鳥類を中心とした多種多様な生物の剥製が目に入ってきます。
その中で、鳥の剥製が展示されているエリアに来ると、先生から「ここにはたくさんの鳥類が展示されています。さて、鳥は何から進化したと考えられているでしょうか?」と質問が投げかけられます。
子どもたちが考え込んでいると、「一見、鳥と恐竜は関係ないように見えますが、実は鳥は恐竜から進化したと考えられています。」と伝えられました。
「恐竜は1億年以上も前に地球に住んでいましたが、その中には空を飛ばないけど小さな羽毛を持っていた種類がいました。この羽毛が今の鳥たちの羽根につながっているんです。」と説明を続けます。
子どもたちは今、目の前にしている鳥の祖先が恐竜であることを知り、頭の中で恐竜が進化して鳥になる過程を想像しているようです。
子どもたちからは思わず「すごいな。」という声が漏れ聞こえます。
すると先生も「そう、すごいですよね。生命の歴史が形を変えながらもずーっと続いていることがわかりますね。」と伝えます。
最後に今日一日の発見や感想などを述べ合って終了となりました。
今回は『国立科学博物館』で「恐竜」をテーマに、ファーブル先生とともに多くの学びを得ることができました。この講座では、恐竜の姿や名前を覚えるだけでなく、地上を歩いていた恐竜が進化の過程で空を飛ぶ鳥となった事実を通じて、生物が環境に適応して姿を変える仕組みを学んだり、肉食恐竜の鋭い歯や草食恐竜の防御に適した体形など、生物がその生態や環境に応じてどのように進化していくのかについても深い理解を得ることができました。
この講座を通して、環境が生物の形態や行動に与える多大な影響について学ぶ一方で、人間が地球環境に及ぼす大きな影響力についても考えるきっかけとなり、ひいては、子どもたちに現代の地球環境問題に対する関心を喚起し、自然環境の保全や生態系の維持のために自ら行動する意識を育む契機になればと願っています。
このような取り組みを継続することで、子どもたちが地球の未来を守る行動に繋げられることを期待し、今後も実施してまいります。
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年04月06日(日) 10:00~16:00申込締切
2025年04月01日(火)開催日時
2025年04月13日(日) 10:00~15:30申込締切
2025年04月08日(火)開催日時
2025年04月20日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年04月15日(火)開催日時
2025年04月20日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年04月15日(火)開催日時
2025年04月29日(火) 10:00~12:30申込締切
2025年04月24日(木)