2025年9月7日(日)、栄光キャリアルートが実施した「医師&看護師体験〜本物の医療現場で学ぶ〜」の様子をお伝えします。
[目次]
教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座ではなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
今回で3回目となる当講座は、中野区にある子どもの情操教育に積極的な『のがたクリニック』の全面協力による体験講座です。
内科を中心とする総合診療を行うクリニックを貸し切り、医師になるためのレクチャーや本物の診療機器を使った、めったにできない本格的な職業体験です。
当クリニックの院長をはじめとする医師や看護師およびスタッフの方のご紹介から始まり、スクリーンに映し出された映像を見ながら、院長よりクリニックについての簡単な説明があります。
心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、循環器など多岐にわたる専門医が7名も在籍する都内でも珍しいクリニックで、「私たちは患者さんを笑顔にしたい!という思いでこの病院を運営しています。
この考えを日本全国に広めたいと考えています。」という思いが伝えられます。
参加者は、本物の診療機器を使った検査体験では『レントゲン検査』『エコー(超音波)検査』『nodoca®』「血糖値測定」に挑戦し、そして今回は外科医師などに必要不可欠な縫合技術をマスターする際に使用する縫合パットと本物の縫合針と糸を使った縫合体験にも挑戦します。
医療のリアルな現場を体感しながら、検査から外科的スキルまで幅広く学べる貴重な機会です。
先生から簡単なレントゲン検査の仕組みや目的などの説明の後、参加者は「ボールペン」や「スマートフォン」などを持ち寄り、撮影検査を行います。
撮影後、撮影板を室外に置いてある機械に差し込むと、備え付けのPCの画面に徐々に映像が映し出され、参加者たちは食い入るようにその画面を覗き込んでいます。
次は参加者たちによる体験です。
参加者は、それぞれの保護者に患者役をお願いし、保護者の手を使った撮影検査に挑戦します。
検査の過程では、「手を撮影板に置いてください」「そのまま動かないでください」「撮影を始めます」「終了しました」といった一連の指示を、まるで経験者のようにスムーズに伝え、初めてとは思えないほど自然に検査を進めていきます。
撮影が終了すると、先生が撮影板を室外の機械に差し込みました。
すると隣に設置されたPC画面に画像が映し出されます。
その様子は、まるで空港の荷物検査で目にする映像のようです。
まずは「nodoca®」の体験です。
先生から説明があります。
「インフルエンザの検査を受けたことはありますか?鼻に綿棒を入れる方法はとても痛いですよね。実は私たち医師もあの検査は苦手なんです。そこで、患者さんの負担を減らすために開発されたのが『nodoca®』です。
口を開けてもらうだけで、カメラが喉の写真を撮影し、AIがインフルエンザの有無を判定してくれる革新的な検査なんですよ。」
続いて、患者役の看護師を使ったデモンストレーションが行われます。 看護師が口を大きく開けると、先端にカメラが付いた棒状の機器を喉に軽く差し込み、ボタンを押すだけで検査は終了。
あまりに短時間で終わったため、見学していた参加者からは驚きの声が上がります。
その直後、備え付けのパソコン画面には連続撮影された喉の画像が次々と表示され、AIによる解析結果が瞬時に示されました。
次は参加者による体験です。
患者役として参加者の保護者に協力していただいて実施しました。
次に「血糖値測定」です。
「エコー(超音波)検査」となります。
特殊な超音波を発する器具(プローブ)を使用して内臓や血管などに向けて超音波を放射し、放射線を使わないため安全性が高く、リアルタイムで体内の動きを映像として確認できる点が大きな特徴です。
まずは先生と患者役のスタッフによるデモンストレーションです。
患者役の首にゼリーを塗布し、プローブを軽く押し当てると、画面には静脈と動脈が拍動する様子が鮮明に映し出されました。
先生が「少し圧をかけてみますね。」と言うと、二本の血管のうち一方は押すと潰れ、もう一方は形を保ったまま変化しません。
先生は「潰れる方が静脈、潰れない方が動脈です。」と解説し、両者の役割やエコー検査で得られる情報について丁寧に説明しました。
最後は参加者自身がプローブを操作し、首や腕などさまざまな部位を観察する体験が行われました。
心臓外科を専門とする院長の「子どもたちにより実感をともなう学びを届けたい」という考えから、今回初めて導入された体験プログラムです。
それぞれの机には、すでに、縫合トレーニング用パッド、手術用の針と糸が準備されています。
縫合トレーニング用パッドには、切開創の形状や長さ、深さが異なる複数のパターンがあらかじめ再現されています。
まずは院長によるデモンストレーションです。
釣り針のような曲がった針が付いており、それを使って創部を縫っていきます。
「まずは実際の現場で行うスピードで行いますね。」の説明があると、まるでダンスを踊るようなテンポでほんの一瞬で縫合が完了してしまいます。
「少しでも早く創部を縫うことで、血が止まりやすくなり、バイ菌が入りにくく、治りも早くて傷あともきれいになりやすいというメリットがあるので、素早く行います。」との説明があります。
デモンストレーションの次に、実際の方法の指導があります。
針の持ち方や縫い方、最後に行う裁縫でいう「玉結び」までの指導があります。
早速、参加者による縫合体験となります。
最初は参加者は初めて使う針などに戸惑っていましたが、徐々に慣れていき、「外科医でも『玉結び』は難しいのですよ。」と言っていた「玉結び」も参加者は滑らかにやり遂げてしまいます。
すると院長は「みなさん、本当に初めてですか?今日から外科医になれますよ!」と驚いた様子で声をかけました。
その後も院長は「手際が素晴らしいですね。実際の現場でも大切なのは落ち着いて確実に進めることです。」と付け加え、参加者や保護者に向けて外科医の仕事の魅力を熱心に語っていました。
検査の次は診察体験です。
実際の医師が日常的に行っている診察・診断・薬の処方までの一連の流れを体験します。
先生は「診察で最も大切なのは笑顔です。患者さんは不安を抱えて来院されるので、安心して帰っていただくことが何より重要なのです」と説明します。
続いて「問診・視診・触診・打診・聴診」の五つの診察法について解説があり、今回は「花粉症」「胃腸炎」「上気道炎(かぜ)」のいずれかを診断し、適切な薬を選んで処方する流れを体験します。
保護者には事前に病気の原因や症状、発症時期などが記された資料が渡されており、それをもとに患者役としてリアルな演技を行います。
まずはスタッフの方を患者役に見立てての練習を行います。
子どもたちは本物の医師の白衣に着替えて本物の聴診器を首に掛け、問診・視診・触診・打診・聴診を順番に行っていきます。
参加者たちは、病気の症状や特徴、処方薬が記載されたチャートを参考にしながら診断を行って薬を選んでいくのですが、不安そうな顔つきで緊張しながら取り組んでいます。
間違えてしまうこともありましたが、先生は「間違えることを恐れなくていいんですよ。ただ皆さん、ひとつ大事なことを忘れています。患者さんが安心できる『笑顔』です。さらに不安がらせてはいけませんよ。」とアドバイスをします。
その言葉を受けて、参加者たちの緊張も解けたのか、少し表情が和らぎました。
そして本番となります。
最後に院長から「医師になるために必要なこと」についてのお話がありました。
「これさえできれば、みなさんも必ず医師になれます。それは何でしょう?」と問いかけると、参加者たちからは「勉強!」「がんばる!」といった声が次々に上がります。
院長はその中で、本当に大切なことを伝えました。
最後に院長はこう締めくくりました。
「『私は医師になりたい』ではなく、『私は医師になります』と断言することが大切です。」
本物の医療現場で医師そして看護師に挑戦しました。
医師や看護師という職業は憧れの存在ですが、普段接するのは診察室などでの短い時間だけ。
今回は患者ではなく医師や看護師の立場に立つことで、医療の現場をより深く理解し、将来の進路を考えるきっかけとなったはずです。
院長からは「夢を実現するために必要な心構え」についても語られました。
勉強が得意かどうかに関わらず、努力を続ける方法や才能の差を埋める工夫など、具体的なアドバイスが伝えられました。
この体験を通じて、参加者たちは目標に向かって挑戦する勇気を得ました。
今は遠く感じる夢でも、一歩ずつ積み重ねていけば必ず届くはずです。
将来「医師になりました!」と報告してくれる参加者が現れることを願い、今後もこの企画は続けて参ります。
なお、次回は来年3月を予定しています。
大人気講座のため、LINEお友達登録をお済ませいただいてお待ちください。
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年12月26日(金) 00:00~00:00申込締切
2025年10月31日(金)開催日時
2025年12月26日(金) 00:00~00:00申込締切
2025年10月20日(月)開催日時
2026年01月18日(日) 10:00~12:30申込締切
2026年01月13日(火)開催日時
2026年02月01日(日) 10:00~15:00申込締切
2026年01月27日(火)開催日時
2026年02月11日(水) 10:00~12:30申込締切
2026年02月06日(金)