...

クリニック探検×医師体験 (2025/03/23)

2025年3月23日(日)、栄光キャリアルートが実施した「クリニック探検×医師体験」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

ツクル∞ジブンとは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座ではなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

クリニック探検×医師体験

今回で2回目となる当講座は、中野区にある子どもの情操教育に積極的な『のがたクリニック』の全面協力による体験講座です。
内科を中心とする総合診療を行うクリニックを貸し切り、医師になるためのレクチャーや診療機器の体験、そして模擬診察までを院長をはじめとる医師そして看護師たちが優しく丁寧に指導する、めったにできない本格的な職業体験です。

患者さんを笑顔にしたい!

クリニックの院長をはじめとする医師や看護師およびスタッフの方のご紹介から始まり、スクリーンに映し出された映像を見ながら、院長よりクリニックについての説明があります。
心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、循環器など多岐にわたる専門医が7名も在籍する都内でも珍しいクリニックで、様々な症状に適切に対応できる総合診療を行っているクリニックであるということとあわせて「私たちは患者さんを笑顔にしたい!という思いでこの病院を運営しています。この考えを日本全国に広めたいと考えています。」という思いが伝えられます。

様々な診療機器で検査体験

検査体験をする『レントゲン検査』『心電図検査』『エコー(超音波)検査』『nodoca®』「血糖値測定」のそれぞれの検査の目的や原理、方法など子どもでもわかりやすいようイラストや写真などで説明があり、その後は2グループに分かれて実施します。

①レントゲン検査

先生から簡単なレントゲン検査の仕組みや目的などの説明があり、見本としてiPadを患者役に見立てて撮影板の上に置き、撮影検査を行います。
「どんな映像になるんだろう?」と興味深々です。
撮影版を室外に置いてある機械に差し込むと、備え付けのPCの画面に徐々に映像が映し出され、子どもたちは食い入るようにその画面を覗き込んでいます。
先生は「これはバッテリーですかね。ここは配線のようですね。」と映像を見ながら伝えていましたが、「みんなここ見て!『Apple』のロゴが透けずにしっかり写し出されていますよ!」との言葉で子どもたちも保護者たちも画面に釘付けです。
「レントゲン検査でもマークがはっきり映し出されるように作られているのかな?」という素朴な疑問に、一同が「えー??」と言いながら楽しそうに笑い合いました。

次は子どもたちが体験します。
子どもたちはレントゲン技師として患者役の保護者に指示や案内を出し、保護者は自身の手を使ってレントゲン撮影を行います。
体験する子どもは患者役のお父さんやお母さんに対して、
「まずは手を撮影板に置いてください。」「動かないでください。」「撮影を開始します。」「終わりました。」と、一連の指示や案内は淀みなく、初めてとは思えないほど上手です。

撮影が終わり、先生が撮影板を室外に置いてある機械に差し込むと、そばに置いてあるPCに画像が出てきました。ちょうど空港の荷物検査で見られるような画像です。
先生が「これは女性の骨ですね。男性に比べて細いですね。」「お父さんの骨はしっかり太いですね。」と伝えると同時に、「白くて太い色の骨は健康で丈夫な証拠です。この骨の部分で白い色がはっきり映らないと、骨粗しょう症などの疑いがあります。」と詳しい説明もありました。

②心電図検査

先生から「心臓は自ら電気を発生させていて、その電気信号を利用して心臓の様子を検査する機械です。」と説明があります。
子どもたちは心臓から「電気信号」が出ていることを初めて知り、思わず自分の心臓のあるあたりを触っていました。
「電気的な活動を波形として記録して、リズムが異常ではないかや心臓の損傷の有無などをチェックします。では私が見本を見せますね。」と赤や緑などのシールを胸に貼った患者役の看護師が既にベットに横たわっています。
先生が「患者さんには6ヶ所に器具を設置します。それぞれの器具の色と患者さんのシールの色を一致させて、シールの場所に設置していきます。」と同じ色の場所に器具を設置し、スタートボタンを押すと、機械から「波」が記された長い紙のシートが出てきます。
すると先生から「ここを見てください。ここの部分の波が少し異常ですね。何か動揺しました?」と患者役の看護師さんに聞きます。
すると「少し緊張しました。」と答え、「看護師さんでも緊張するの?」と質問を投げ掛けていました。

子どもたちも先ほどの見本を念頭に、患者役の看護師に器具を設置していきます。ちゃんと設置できると記録シートが排出され、お土産に持って帰りました。

③nodoca®&血糖値測定

「nodoca®」と「血糖値測定」の体験です。 先生から「みんなはインフルエンザの検査をしたことあるかな?鼻の中に棒を入れて検査するよね?痛いってわかっているから、先生たちもあの検査が嫌いです。少しでも患者さんの負担を少なくできるように開発されたのが『nodoca®』です。口を開けてもらうだけで、カメラが喉の写真を撮ってAIが陰性か陽性かを判定してくれる画期的な検査です。」と説明があります。
患者役の看護師に対する先生のデモンストレーションを見たら、子どもたちの番です。
口を大きく開けた看護師の喉にカメラが先端に取り付けられた棒状の検査機械を少し入れたら、ボタンを押して終了です。
備え付けのパソコンに高速で撮影された何枚もの写真が映し出され、AIによる喉の様子を判定した結果が表示されました。

「nodoca®」の次は「血糖値測定」です。
マジックペンのような形状をした検査キットで、ボタンを押すと先端から針が出てきます。
患者の指先でボタンを押して出てきた針により、少量の血液を採取、測定器に付着させることで、瞬時に血糖値が数値として表示される仕組みです。こちらも患者役の看護師と先生がデモンストレーションを行い、その後に子どもたちが体験します。
患者役となった保護者は緊張気味ですが、検査する子どもは真剣な表情でこれから針を刺す箇所のアルコール消毒をし、先生や看護師のサポートを受けながら測定器を動かしていきます。数値が出て先生が「正常値です!」などと結果を伝えると、「良かったー。」と子どもと保護者の両方から安堵の声が聞こえてきました。

④エコー(超音波)検査

最後は「エコー(超音波)検査」となります。
特殊な超音波を発する器具(プローブ)を使用して内臓に向けて超音波を放射し、その反射時間や強度を解析して画像を生成する仕組みです。この検査は安全で体への害がなく、リアルタイムで体内の様子を動画で確認することができます。
患者役のスタッフの方の首に、エコー用ゼリーを塗ったプローブを押し当てると、静脈と動脈が波打っている様子が画面に映し出されます。
先生が「プローブを少し押してみて」と伝えると、丸いパイプ状の血管がふたつ映ります。ひとつは押すとつぶれ、もうひとつは変化しません。その血管の動きはポンプのように規則的で、子どもたちはその画像に見入っています。
先生は「つぶれる血管は静脈で、つぶれない血管は動脈だよ。」と説明しながら、静脈と動脈の違いやその機能、さらにエコー検査でわかる内容について詳しく解説を行いました。

診察から薬の処方までの医師体験

検査体験の次は診察体験で、診察、診断、薬の処方までを行います。
先生から「診察の中で一番大切なことは『笑顔』です。このクリニックでは、笑顔で「こんにちは」と笑顔で「お大事に」を徹底しています。患者さんは、どんな病気なのか?治るのか?など不安を抱えて病院に来るので、少しでもその不安を取り除き、安心して笑顔で帰っていただくことが一番大切だと考えているからです。」と伝えられました。
診察で重要な「問診・視診・触診・打診・聴診」の5診の方法や目的、ポイントなどの説明があり、今回は「花粉症」「胃腸炎」「上気道炎(かぜ)」のうち、どれに該当するかの診断と適切な薬は何かを考え、処方するまでを行います。

子どもたちがそれぞれの診察室に移動したら、患者役を担う保護者は「花粉症」「胃腸炎」「上気道炎(かぜ)」のいずれかの病気に関する資料を受け取ります。各資料には、病気の原因や症状の特徴、発症時期などの詳細が記載されており、保護者はこれを参考にして、実際の患者を模した演技を行います。

まずはスタッフの方を患者役に見立てての練習を行います。
子どもたちは本物の医師の白衣に着替えて本物の聴診器を首に掛け、問診・視診・触診・打診・聴診を順番に行っていきます。
先生から「打診はこの指の関節に当てると良い音が聞こえるよ。」「触診のときはしっかり手でお腹を押さえるとわかりやすいよ。」「喉を見るときはライトでしっかり見ようね。」と本格的な指示が出されます。
子どもたちは、病気の症状や特徴、処方薬が記載されたチャートを参考にしながら診断を行って薬を選んでいくのですが、不安そうな顔つきで緊張しながら取り組んでいます。間違えてしまうこともありましたが、先生は「間違えることを恐れなくていいんですよ。ただ皆さん、ひとつ大事なことを忘れています。患者さんが安心できる『笑顔』です。さらに不安がらせてはいけませんよ。」とアドバイスをします。その言葉を受けて、子どもたちの緊張も解けたのか、少し表情が和らぎました。

そして本番です。
医師役の子どもは白衣と本物の聴診器を首に掛け、診察室の医師席に座ります。
サポート役の先生から「準備はいいですか?」という質問に頷くと、「では患者さんを笑顔でお招きしてください。」の指示で、患者役である自分の親を待合室から診察室へと案内します。
「今日はどうされましたか?」と質問されると、患者役の保護者は症状などを詳しく伝えます。
「数日前からお腹が痛くて、下痢気味です。ご飯を食べても吐いてしまいます。あと微熱もあります。」と患者者役の保護者はお腹をさすり、とても辛そうな表情です。
「それでは調べてみましょう。」と習った5診で目を確認したり、聴診器で胸の音を聞いたり、ライトで喉を確認したりと、本物の医師のようです。
サポート役の先生から「先生、お腹の音も確認しましょうか。指のここの関節の辺りを叩くと音が聞こえやすいですよ。」とフォローが入り、「ベットにお腹を出して横になってください。」と伝え、自身の指を置いて打診を行うと、はっきりとした高い音が響きます。
サポート役の先生から小声で「先生、高くてきれいな音なので問題なさそうですね。」と伝えられると、医師役の子どもが「お腹は大丈夫ですね。」と患者に伝えます。
一通りの診察を終えると手元の資料を確認し、「腹痛、下痢、微熱」の症状と5診から「胃腸炎」と診断し、「病名は『胃腸炎』です。整腸剤を出します。あと、水分をしっかりとってください。」と薬や注意事項を伝え、やり遂げた達成感からか少し表情が緩んだ医師役の子どもは笑顔で「お大事にしてください。」と声を掛け、診察終了となりました。

お医者さんになるには

そして最後に院長から「お医者さんになるには」についてお話しがありました。
「これができれば絶対にみなさんもお医者さんになれます。それは一体何でしょうか?」と質問が投げかけられ、「勉強する!」「我慢する!」などの声が上がりますが、その中で最も大切なことが院長から伝えられました。
他にも「勉強が苦手だから無理」なのではないこと、「才能の差を埋めるには?」「どうしたら努力し続けられる?」というようなお話しが具体的に伝えられ、最後に「『私は・・・になりたい。』ではなく、『私は・・・になります。』と言い切ることが大切です。」という言葉で締めくくられました。

参加者の声

・クリニックの先生にとても丁寧に説明していただき、実際に色々な体験ができてよかった。
・人形での実習ではなく人を患者役で検査体験ができたことがよかった。
普段なかなか触らない本物の機器などに触れ、クリニックの裏側も見れて、とても楽しかった。
学校や塾では習わないことを学ぶことができて、とても満足した。
努力は楽しむという先生のお言葉が心に響きました。
・新鮮な体験で、自分にとってすごく有意義な時間となった。

まとめ

「クリニック探検×医師体験」に挑戦しました。
本物のクリニックを貸し切り、医師や看護師とともに保護者の方々の協力のもと、貴重な体験をした1日でした。
医師は憧れの職業のひとつですが、普段、医師と話す機会は病気や怪我の診察時のわずかな時間しかありません。またいつもは患者側ですが、今回は医師側の視点で医療を体験することで、より深く医療職を理解し、将来のキャリア選択に役立つ貴重な機会となったのではないでしょうか。

自分の夢を実現させるために重要なことが伝えられ、子どもたちはこれからさまざまな挑戦をしていくでしょう。 現時点では遠く感じる目標も、院長の言葉を胸に刻み、強い意志を持って一歩ずつ前進していけば、必ず実現できるはずです。 「なりたい」と願うだけでなく、「なる」と決意し、不足している部分を着実に補いながら努力を積み重ねていくこと、その努力の過程を楽しみながら前進することで、未来の自分をつくる力となるのではないでしょうか。
この企画に参加した子どもたちの中からひとりでも多く、「目標地点に到着したよ!」という報告が聞ける日を願って、今後も当企画の実施を行ってまいります。

本物の体験にチャレンジ
未来の自分探し講座

ツクル∞ジブン

教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

ツクル∞ジブン事務局

Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp

Event
関連するイベント

開催日時

2025年0429日(火) 10:00~12:30

申込締切

2025年04月24日(木)
...
  • なるほど算数・数学
  • 対面授業
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:20名(最少催行人数5名)

自由に楽しむ算数×思考力ひろがるワーク【小6】

開催日時

2025年0504日(日) 10:00~16:30

申込締切

2025年04月29日(火)
...
  • 国内留学
  • 英語
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:各20名(最少催行人数10名)

2025 国内留学

開催日時

2025年0506日(火) 10:00~15:00

申込締切

2025年05月01日(木)
...
  • ツクル∞ジブン
  • 体験講座
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:各20名(最少催行人数各9名)

母の日に!世界にひとつだけのフラワーアレンジメント

開催日時

2025年0511日(日) 10:00~12:30

申込締切

2025年05月06日(火)
...
  • なるほど算数・数学
  • 対面授業
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:20名(最少催行人数5名)

自由に楽しむ算数×思考力ひろがるワーク【小5】

開催日時

2025年0511日(日) 13:30~16:00

申込締切

2025年05月06日(火)
...
  • なるほど算数・数学
  • 対面授業
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:20名(最少催行人数5名)

不思議な算数×思考力ひろがるワーク【小2】

イベント一覧を見る

LINE公式アカウントに
友だち追加&アンケート回答で
イベントの最新情報をゲット!

LINE公式アカウントに友だち登録して
アンケートに回答すると、
あなたのキャリア形成を支援する、
最新のトピックやイベント情報などを
受け取ることができます。

友だち追加