...

昆虫採集×標本づくり【夏編】(2025/07/27)

2025年7月27日(日)、栄光キャリアルートが実施した「昆虫博士ファーブル先生と昆虫採集&標本づくり【夏編】」の様子をお伝えします。

イベントの詳細はこちら

ツクル∞ジブンとは?

教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。

四季を通じて探る昆虫の世界

[ タップして拡大 ]

この講座では、子どもたちに大人気の「昆虫」をテーマに、昆虫博士ファーブル先生とともに昆虫採集や標本づくりを体験します。
「春・夏・秋・冬」と四季折々に実施することで、季節ごとに異なる昆虫の姿や生態の違いを観察し、自然の移ろいとともに昆虫の多様性を学ぶ貴重な機会となります。
そして今回は「夏編」。
多くの昆虫の活動がピークに達する夏には、どんな昆虫たちに出会えるでしょうか?

オリジナルの昆虫図鑑で予習

昆虫採集に向かう前に、あらかじめ配布されたオリジナルの昆虫図鑑や画像を使いながら、都会に住む昆虫や危険な昆虫と出会ってしまった場合の対処法などのレクチャーを受けます。
先生は「先日の7月21日に『昆虫採集&ニジイロクワガタ飼育』を実施した際は33種類の昆虫を見つけることができました。今日も先日と同じように暑い日ですが、みんなさんは何種類の昆虫を見つけることができると思いますか?」と質問を投げかけます。
参加者は、「10種類!」「20種類!」「20種類以上!」と元気な答えが返ってきます。最も多い予想は「20種類以上!」でした。

いよいよ昆虫採集へ出発!


事前のレクチャーを終えた子どもたちは、蒸し暑い気候の中でも元気いっぱい。
虫網と虫かごを手に、帽子をかぶり水筒を持って、熱中症対策もばっちり整え、昆虫採集への準備は万端です。
先生の「それでは出発しましょう!」という掛け声に、「やったー!」「出発だ!」と、子どもたちの明るく弾む声が響きます。
採集の舞台は、当ビルから歩いて3分ほどの桜並木です。
その前に、その手前にある、江戸城の城壁が残る歴史的なスポットで、昆虫の探し方を学ぶところから始まります。

江戸城の城壁を舞台に昆虫の探し方の実践レッスン


「昆虫はこのように、石と石の隙間など、目立たない場所に隠れていることが多いんですよ。いきなり網を振るのではなく、まずは目を使ってじっくり探してみましょう。見つけたら、網でそっと捕まえるんです。」
先生の丁寧なアドバイスに、子どもたちは真剣な表情でうなずきながら、採集が始まります。
するとすぐに、「先生!何かが飛んでます!」と、興奮気味の声があがります。
先生がその方向に目を向けると、「あれは『ヤマトシジミ』ですね。」と優しく解説。
ここで捕獲数の記録も始まります。
しばらく昆虫採集を楽しんだ後、一行は次の目的地である桜並木へと移動します。

「桜並木」に移動して昆虫採集スタート!


この日の桜並木は、真夏にもかかわらず非常に快適な環境でした。
通常、直射日光の下では肌に強い熱を感じますが、並木道には大きく成長した桜の木々が密に並び、葉が広く茂っていたため、地面まで届く日差しはかなり抑えられています。
さらに、並木の向かい側に位置する大型施設「サクラテラス」が太陽の光を遮る役割を果たしており、周囲には涼しい風が通り抜けています。
結果として、夏とは思えないほど爽やかで過ごしやすい空気に包まれての昆虫採集となりました。
子どもたちは、事前に先生から指導されたとおり、昆虫が潜んでいそうな場所を重点的に探しています。
具体的には、石の隙間や裏側、落ち葉の下、木の根元など、昆虫が身を隠しやすい箇所を丁寧に確認しています。
「先生、セミのぬけがら見つけました!」と声を上げると、先生が近づいて確認し、「これ持って帰りましょう!標本にできますよ。」と提案され、子どもは大切そうにそのぬけがらを虫かごに入れました。
子どもたちは、引き続き、昆虫採集に余念がありません。
「先生!クワガタを見つけました!」という元気な声が響くと、子どもたちはその声の方へ一斉に駆け寄っていきます。
先生も近づいて確認すると、「おっ、これは『コクワガタ』の死骸ですね。」と驚きながら説明します。

その後、先生は子どもたちに問いかけます。
「みなさん、こんな都会の真ん中で、どうして『コクワガタ』が見つかったと思いますか?」
子どもたちはしばらく考え込んでいましたが、やがて一人の子が手を挙げて言いました。
「『コクワガタ』がいるってことは、『コクワガタ』が生きられる環境があるってことだと思います。」
先生はうなずきながら答えます。
「そのとおりです。もしかしたら、この桜並木に住んでいたのかもしれません。でも、ここからそう遠くない場所に「皇居」がありますよね。「皇居」やその周辺には緑が豊かに残っていて、昆虫たちが暮らせる環境が整っています。そこから飛んできた可能性もありますね。」
子どもたちは、都会のど真ん中で大好きなクワガタを見つけたことに驚きながらも、興奮した様子でその場に立ち尽くしていました。
その後も順調に昆虫を見つけ、結果37種類の昆虫を見つけることができました。

世界の昆虫で標本づくりにチャレンジ!


今回の標本となる昆虫は世界から集めた7種類の昆虫たちです。

 『アトラスオオカブト(スマトラ島)』
 『アンタエウスオオクワガタ(インド)』
 『チョウゴクオオクワガタ(中国)』
 『アルキデスヒラタクワガタ(スマトラ島)』
 『セアカフタマタクワガタ(スマトラ島)』
 『ラコダールツヤクワガタ(スマトラ島)』
 『ワラストンツヤクワガタ(スマトラ島)』

子どもたちは、これまで図鑑でしか見たことのなかった珍しいクワガタやカブトムシを目の前にして、興奮を抑えながら真剣に観察しています。
そのとき先生がこう話しました。
「これから皆さん一人ひとりに昆虫の標本を配ります。公平を保つために、どの標本が誰に渡るかはランダムに決めます。これらの昆虫は海外で採集されたものですが、生きている昆虫を殺して作ったものではありません。自然に命を終えた昆虫を集めたもので、種類や大きさにばらつきがあります。もし同じ種類やサイズの昆虫だけをそろえようとすれば、生きている昆虫を意図的に殺す必要があります。でも、私たちはそのようなことは絶対にしません。
ここにある標本も、かつて命を持っていた大切な存在です。『もっと大きいのが欲しい』『この種類は好きじゃない』などと選り好みするのではなく、皆さんに渡された昆虫との出会いを大切にし、その命に敬意を持って受け取ってください。」
子どもたちは真剣な眼差しで昆虫を受け取ります。
受け取った昆虫にまるで「よろしくお願いいたします。」とつぶやいているようでした。
子どもたちは別室に移動し、先生による標本づくりのデモンストレーションの見学となります。
子どもたちは先生を取り囲み、先生の一挙一動を無言で見入っています。
先生の動きには一切の無駄がなく、丁寧で洗練された手つきに、子どもたちは息をのむように見入っていました。
デモンストレーションが終わると、子どもたちはいよいよ標本づくりに取りかかります。先生の手順を思い出しながら、一本一本の針を丁寧に刺して昆虫を固定し、慎重に作業を進めていきます。最後は先生による仕上げの確認を受けて、標本が完成しました。完成後は「標本記録シート」に個体の特徴や自分の感じたことを記入したり、標本の姿をスケッチしたりして、観察の成果を記録として残しました。

栄光オリジナルの昆虫検定


最後は栄光オリジナルの昆虫検定です。 初参加は15級、2回目の参加は14級、3回目の参加は13級、と参加する度に受験級が変わり、難易度も上がっていきます。
試験の前には、先生が検定で出題される可能性のある問題について丁寧に解説してくれました。
解説が終わると、先生は「これまで誰も不合格になったことはありません。自信を持って挑んでください」と、子どもたちを力強く励ましました。
その言葉に勇気づけられた子どもたちは、直前に学んだ内容を思い返しながら、集中して問題に取り組んでいました。

検定の採点が終わると、合格発表を兼ねた昆虫検定の認定証授与が行われました。
名前が呼ばれない場合は不合格を意味するため、子どもたちは少し緊張した面持ちで待っていましたが、先生が級ごとに一人ずつ名前を読み上げ、全員が無事に認定証を受け取ることができました。
その後、1日を通して丁寧に指導してくださった先生に感謝の気持ちを込めて挨拶をし、子どもたちは完成した標本と認定証を大切にバッグにしまい、晴れやかな表情で帰路につきました。

まとめ

この講座は「春・夏・秋・冬」の四季を通じて開催されており、季節ごとに異なる昆虫との出会いや、海外の珍しい昆虫の標本づくりなど、毎回新鮮な発見に満ちた内容で、子どもたちから高い人気を集めています。
昆虫採集を通じて、子どもたちは都市という限られた環境の中でも、たくましく生きる昆虫たちの姿に触れ、命ある存在としての昆虫に関心を寄せるようになりました。
こうした体験は、命の尊さを実感し、生き物への思いやりや自然への探究心を育む貴重な機会となっています。
さらに、採集や標本づくりを通じて、生態系のつながりや環境問題、持続可能な社会についても自然と意識が向けられ、昆虫の多様性や分類・研究の基礎に触れる学びの場としても大きな意義があります。
今回の活動では、都会の中心で「コクワガタ」を発見することができ、子どもたちは「自然は遠くにあるもの」ではなく、「身近な場所にも存在しているもの」として自然を捉えるようになったのではないでしょうか。
また、先生が標本づくりの際に繰り返し伝えている「昆虫の種類や大きさで価値を決めるのではなく、すべての昆虫には尊い命が宿っており、どれもかけがえのない存在である」という考え方が、子どもたちの心に少しずつ浸透していけば、将来的には争いや偏見のない、互いを認め合い尊重し合える社会の実現へとつながっていくのではないでしょうか。

次回は秋編として11月30日(日)に実施します。
ご参加お待ちしております。

本物の体験にチャレンジ
未来の自分探し講座

ツクル∞ジブン

教室や教科書では学べない「本物・本当」のめったにできない体験をすることで、未来を自分で考え自分で決める「力」を育む自分探し講座です。

ツクル∞ジブン事務局

Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp

Event
関連するイベント

開催日時

2025年0921日(日) 10:00~12:30

申込締切

2025年09月16日(火)
...
  • なるほど算数・数学
  • 対面授業
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:12名(最少催行人数5名)

受験算数×思考力ひろがるワーク【小3】

開催日時

2025年0921日(日) 13:30~16:00

申込締切

2025年09月16日(火)
...
  • なるほど算数・数学
  • 対面授業
  • 会場:栄光ビル4階
  • 定員:20名(最少催行人数5名)

受験算数×思考力ひろがるワーク【小4】

開催日時

2025年0928日(日) 08:00~16:30

申込締切

2025年09月23日(火)
...
  • ツクル∞ジブン
  • 体験講座
  • 会場:新大橋通りの橋付近
  • 定員:各コース10組(最少催行人数各6組)

【※受付終了】家族でハゼ釣り×旧中川

開催日時

2025年1011日(土) 09:00~16:00

申込締切

2025年10月06日(月)
...
  • ツクル∞ジブン
  • 体験講座
  • 会場:大島小松川公園駐車場内
  • 定員:各4組8名(最少催行人数各2組4名)

親子でカヤック東京水路大冒険

開催日時

2025年1019日(日) 10:00~16:30

申込締切

2025年10月14日(火)
...
  • WorldTrip
  • 英語イベント
  • 会場:上野動物園
  • 定員:各20名(最少催行人数各10名)

英語で動物園をまるごと探検しよう!

イベント一覧を見る

LINE公式アカウントに
友だち追加&アンケート回答で
イベントの最新情報をゲット!

LINE公式アカウントに友だち登録して
アンケートに回答すると、
あなたのキャリア形成を支援する、
最新のトピックやイベント情報などを
受け取ることができます。

友だち追加