2025年1月19日(日)、栄光キャリアルートが実施した「昆虫博士ファーブル先生と昆虫採集×標本づくり【冬編】」の様子をお伝えします。
[目次]
教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
子どもたちが興味津々の「昆虫」をテーマに、昆虫博士ファーブル先生と一緒に昆虫採集と標本づくりを行いました。
果たして都会のど真ん中には昆虫は生息しているのでしょうか?
使い慣れた昆虫網や虫かご、または真新しい昆虫網を大切そうに手に持つ子どもが集合し、ファーブル先生と「昆虫肖像写真家」の神谷先生も一緒に始まります。
まずは、これから行う昆虫採集の予習として、予め配布されたオリジナルの昆虫図鑑や画像を使いながら、都会に住む昆虫や危険な昆虫と出会ってしまった場合の対処法などのレクチャーを受けました。
そして、ファーブル先生が「昨年2月に実施した『冬編』の昆虫採集では21種類の昆虫を見つけることができました。今日は気温も低いですが、何種類の昆虫を見つけることができると思いますか?」と質問を投げかけると、「10種類!」「20種類!」「20種類以上!」と答えが返ってきます。一番多い予想は「20種類」でした。
レクチャーを終え、子どもたちは昆虫網と虫かごを持って出発です。ビルを出て3分ほどの「桜並木」が昆虫採集のメイン会場ですが、まずは、その手前の江戸城の城壁が残っている場所で昆虫の見つけ方のレクチャーを受けます。
ファーブル先生から「最初から闇雲に網を振り回すのではなく、まずはじっくりと目で探します。そして昆虫を見つけたら網を使って捕獲しましょう!」との説明があり、子どもたちは早速実践します。
すると、「ファーブル先生!『ダンゴムシ』がいました!」という声で、捕獲数のカウントが始まりました。
今日の最高気温は10℃前後の予想で、人間も寒いと感じる中での昆虫採集のためか、なかなか子どもたちから昆虫の発見の知らせが聞こえてきません。
ファーブル先生から「みんなも寒いと暖かいところでじーっとしていたいよね。昆虫も一緒です。石や枯葉の下など特に注意して探してみてください。」と伝えられると、今まで目の高さあたりを探していた子どもが一転して、枯葉の下や落ちている石を裏返して探すなど視点が変わります。
すると、「ファーブル先生!石の下に何かいます!」と声が上がりました。
ファーブル先生が確認すると「『ナメクジ』ですね。昆虫ではないですがカウントします。」の説明があります。
さらに、「ファーブル先生!『ミノムシ』がいます。」の声がします。
ファーブル先生が近づくと、「お!『ミノムシ』ですね。先生が子どもの頃はよく見かけましたが、最近では激減しており、絶滅危惧種に指定している自治体も多くあります。」と説明がありました。
陽が当たっている場所を探して昆虫採集を続けていると、「先生!『クワガタ』の死体があります!」の声が上がり、ファーブル先生とともに子どもたち全員が駆け寄ります。「これは『オオクワガタ』のオスとメスの死体ですね。基本的にこの周辺には『オオクワガタ』は生息していないので、たぶん、人間が飼っていた『オオクワガタ』が死んでしまい、ここに置いたのだと思います。持ち帰って標本にしましょう!」と持ち帰ることにしました。
生きた昆虫がなかなか見つからない中でも諦めずに探していくうちに、徐々に捕獲数が伸びていき、昨年2月の捕獲数21種類と同数になります。
先生から「みなさん!現在21種類です。昨年を超えられるかな?」と投げかけられ、子どもたちはさらに集中して昆虫採集を続けていました。
すると神谷先生が「みなさん!ちょっとこのカメラのファインダーを覗いてみてください!」と、特殊なカバーが付いたとても大きなカメラのファインダーを指差しています。
子どもたちが順番にファインダーを覗くと「え!これ昆虫?」「毛の一本一本まで見える!」と興奮した声が次々に聞こえてきました。
神谷先生は顕微鏡のように毛穴や一本一本の毛まで見えるように撮影できるプロの昆虫写真家なのです。
肉眼では見ることができない昆虫の本当の姿を見ることで、昆虫の世界にますます惹き込まれている様子が印象的でした。
「そろそろ終了となります。発見した数はなんと25種類でした!」と伝えられると、「やった!」「すごい!」「去年の冬を超えた!」など色々な感想が聞こえてきました。
教室に戻ると、今回見つけた25種類の昆虫のおさらいが始まります。
「昆虫図鑑」を使用しながら、見つけた昆虫の画像や特徴などを確認していきます。子どもたちは見つけた昆虫の写真に○をして、特徴や印象など記しながら作業を進め、最後にみんなで確認し合いました。
今回の標本となる昆虫は『マキシカクワガタ(ベトナム)』『メタルフェルホソアカクワガタ(スマトラ)』『ベトナムヒラタ(ベトナム)』『パプアキンイロクワガタ(パプアニューギニア)』の4種類です。
子どもたちは図鑑でしか見たことのないクワガタに対し、興奮を抑えながらじっくりと観察しています。
すると先生から「これらの昆虫は外国から集めてきたのですが、生きている昆虫を殺したわけではありません。死んでしまった昆虫を集めているので、種類ごとに数が違います。生きている昆虫を殺して集めれば種類ごとに数を揃えることはできますが、そんなことは決してしません。これから一人ひとりに標本を渡しますが、どの種類になるかはわかりません。どれも貴重な命が宿っていた昆虫です。あれがよかったこれがよかったと言わずに、大切に受け取ってください。」と伝え、子どもたちは真剣な眼差しで先生から標本となる昆虫を受け取りました。
そして、別室へ移動し、標本づくりのデモンストレーションが始まります。子どもたちはピンを昆虫の節などに固定していく様子を無言で見入っていました。
デモンストレーションが終わると、早速、標本づくりに挑戦です!
先生のデモンストレーションを思い出しながら、子どもたちは一本一本のピンを慎重に刺して固定していき、先生の最終チェックで「OK」が出ると完成です。完成後は「標本記録シート」に標本の個体情報や日付、感想などを書いたり、標本をスケッチしたり「記録」を残しました。
最後は栄光オリジナルの昆虫検定に挑戦です!
初参加は15級、2回目の参加は14級、3回目の参加は13級、と参加する度に受験級が変わり、難易度も上がっていきます。
検定で出題される問題についての解説が終わると、先生から「今まで不合格だった人はいません。自分を信じて受験してください。」と声を掛けられ、子どもたちはレクチャーを思い出しながら回答していきました。
採点が終わり、検定合格者を兼ねての昆虫検定認定証授与となります。
ここで自分の名前が呼ばれないと不合格ということですが・・・先生から級ごとに順番に名前が呼ばれ、全員無事に認定証が手渡されました。
最後に神谷先生から特別に先生の撮影した写真の入った昆虫カードのプレゼントがあり、子どもたちは自分で作った標本と認定証そして昆虫カードを大切そうにバッグに入れて、帰っていきました。
当講座は「春・夏・秋・冬」と四季を通じて実施することで、季節ごとに異なる色々な昆虫に触れたり、外国の珍しい昆虫の標本づくりをしたりと、毎回大好評の講座となっています。
今回の冬編では、都会のど真ん中でかつ厳しい環境の元でも懸命に生きている昆虫に出会うことができました。
この大都会の限られた自然の中で小さな生き物たちが必死に暮らしている姿を通して、人間と同様、命ある生き物への興味や探求心を高めると同時に、環境に対する意識を持ち、生態系や持続可能な社会についても間接的に学ぶことができる機会になると考えます。
次回は春編として2025年4月13日に実施します。
厳しい冬が終わり、昆虫にとっては、成長、繁殖、そして新しい世代が誕生するための重要な季節となります。果たしてどのような昆虫たちに出会うことができるのでしょうか!?
みなさんのご参加を心よりお待ちしております。
ツクル∞ジブン事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2025年02月09日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年02月04日(火)開催日時
2025年02月09日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年02月04日(火)開催日時
2025年02月11日(火) 10:00~12:30申込締切
2025年02月06日(木)開催日時
2025年02月16日(日) 10:00~16:30申込締切
2025年02月11日(火)開催日時
2025年02月23日(日) 09:00~15:00申込締切
2025年02月18日(火)