2025年7月21日(月・祝)、栄光キャリアルートが実施した「昆虫博士と昆虫採集&ニジイロクワガタ飼育」」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
今回の講座は、四季を通じて開催される「都会の中心で昆虫採集を体験するプログラム」に加えて、「ニジイロクワガタ」の成虫(オス・メス)の飼育方法や繁殖のコツを学びます。
講座の最後には、「ニジイロクワガタ」のペアと専用の飼育ケースが配布され、ご自宅で実際に育てることができる実践型の内容となっています。
昆虫採集に向かう前に、あらかじめ配布されたオリジナルの昆虫図鑑や画像を使いながら、都会に住む昆虫や危険な昆虫と出会ってしまった場合の対処法などのレクチャーを受けます。
先生は「昨年7月に実施した『夏編』の昆虫採集では37種類の昆虫を見つけることができました。さあ、今日はみんなさんは何種類の昆虫を見つけることができると思いますか?」と質問を投げかけます。
参加者は、「10種類!」「20種類!」「20種類以上!」と元気な答えが返ってきます。最も多い予想は「20種類」でした。
レクチャーを終えた子どもたちは、今日も蒸し暑い気候の中、元気いっぱいに虫網と虫かごを手にし、帽子をかぶって水筒を携え、熱中症対策も万全に昆虫採集の準備を整えています。
先生の「それでは出発しましょう!」の声掛けで、
「やったー!」「出発!」など元気な声が聞こえてきます。
昆虫採集の場所は、ビルを出て3分ほどの「桜並木」がメインの会場ですが、まずは、その手前の江戸城の城壁が残っている場所で昆虫の見つけ方を学びます。
ファーブル先生は、「昆虫は石と石の間などに潜んでいることが多いですよ。網をいきなり振り回すのではなく、まずは目でじっくり探してみましょう。見つけたら、網を使って捕まえるんです」
と子どもたちにアドバイスしました。その言葉を受けて、子どもたちは昆虫採集をスタートしました。
すると、「ファーブル先生!何か飛んでいます!」という声が上がります。
先生は飛んでいる方向を見ると、「お!あれは『アオスジアゲハ』ですね。」の説明で、捕獲数のカウントが始まりました。
その後、しばらくして「桜並木」に移動となります。
日差しの強い場所では肌が焼けるような暑さを感じますが、この桜並木では、立派な桜の木々が並び、向かいにそびえる「サクラテラス」の大きな建物が太陽の光を遮ってくれるため、涼しい風が通り抜け、まるで夏とは思えないほど爽やかな空気に包まれています。
子どもたちは教わったとおり、物の隙間や石や落ち葉などの下を丹念に探しています。
子どもが「先生!『ヤマトシジミ』を捕まえました!」と元気に声を上げると、先生が確認して「これは『ヤマトシジミ』ですね。」と優しく応えます。
続いて「先生!バッタを捕まえました!」という声に先生が駆け寄ると、「おっ、これは『ショウリョウバッタモドキ』ですね。準絶滅危惧種に指定されている貴重な昆虫です。」と説明し、周囲の子どもたちが興味津々で集まってきます。
子どもたちは、めずらしい昆虫を見つけようと夢中になって採集に取り組んでいます。
すると「先生!『二ホントカゲ』捕まえました!」の声で、先生は「みんな!集まってください!」の指示ができます。
『二ホントカゲ』を手にした先生を囲むように集まります。
「それでは、ここでマジックをお見せします!」の先生の説明で、子どもたちは何が起きるのかワクワクしながら『二ホントカゲ』を握っている先生の手に注目します。
先生はハーハーと『二ホントカゲ』を握っている手に息を吹きかけ、「眠れ!眠れ!」と呪文を唱えています。
先生がそっと手を開くと、手の中の『ニホントカゲ』はまるで眠っているかのようにじっとしています。
それを見た子どもたちは「わあ、すごい!」「まるでマジックみたい!」と目を輝かせて驚きます。
しばらくすると、トカゲがゆっくりと動き始めたので、先生は自然に返してあげました。
そのとき先生はこう説明します。
「トカゲは自分で体温を調整できない「変温動物」です。普段は周囲の温度より少し高い体温を保っていますが、急に暖かい息を吹きかけると、体がその急激な温度変化に対応できず、一時的に動かなくなってしまうんです。」
子どもたちは目の前で起きた不思議な出来事に驚き、まるで「変温動物」のように、しばらくぽかんとした様子で立ち尽くしていました。
それでも子どもたちは昆虫採集を続け、捕獲数33種類となり教室に戻りました。
教室に戻ると、子どもたちは今回の活動で発見した33種類の昆虫について振り返りを始めました。「昆虫図鑑」を使いながら、それぞれの昆虫の写真や特徴を見比べて確認していきます。
子どもたちは、自分たちが見つけた昆虫の写真に印をつけたり、気づいたことや印象に残った点をメモしたりして、最後にみんなで情報を共有しながら確認し合いました。
栄光オリジナル昆虫検定終了後、お待ちかねのニジイロクワガタの飼育方法についてのレクチャーとなります。
事前に配られた「ニジイロクワガタの飼育方法」を使って学習を進めていきます。
このオリジナルシートには、カラフルなイラストや楽しいクイズが盛り込まれていて、初めて昆虫を飼う子どもたちにもわかりやすいように工夫されています。
先生は、「ニジイロクワガタ」の飼育に適した環境や温度管理、エサの与え方に加えて、繁殖の仕組みや幼虫が生まれた後の育て方まで、丁寧にわかりやすく説明してくれます。
その後、学んだ内容を楽しいクイズ形式で振り返ることで、子どもたちの理解がより深まり、自然と知識が定着していきます。
「ニジイロクワガタ」の飼育方法をしっかり学んだあと、子どもたちはこれからお世話をするオスとメスの「ニジイロクワガタ」を受け取ります。 その前に、先生から大切なお話がありました。
こうした話を通して、子どもたちは命の尊さや、生き物との向き合い方について改めて考える時間を持ちました。
「ニジイロクワガタ」を受け取った子どもたちは、これから始まる命とのふれあいに胸を高鳴らせながら、静かにその姿を見つめています。
まるで「これからよろしくお願いします。」と心の中で語りかけているかのように、目の前の小さな命に真剣なまなざしを向けていました。
最後に楽しい昆虫クイズをして解散となりました。
春・夏・秋・冬と四季を通じて行われる昆虫採集に加え、「ニジイロクワガタ」の飼育方法を学び、実際に自宅でオスとメスの個体を育てる講座を行いました。
都市の中心という限られた環境の中で行う昆虫採集では、厳しい条件の中でも力強く生きる昆虫たちの姿に触れることで、子どもたちは命の尊さや自然のたくましさを実感します。
この体験は、昆虫とのふれあいを通じて自然への関心を高めるだけでなく、環境への意識を育み、生態系や持続可能な社会について考えるきっかけにもなります。
「ニジイロクワガタ」の飼育講座では、昆虫の専門家から長年の経験に基づいた飼育のコツや工夫を学び、子どもたちはその知識を活かして、自分の手で命を育てる日々をスタートさせます。
この一連の活動を通して、子どもたちは命を育てる責任を実感し、思いやりや優しさといった情緒面での成長が促されます。
また、昆虫の観察を通じて探究心や観察力が養われ、個体差を受け入れる心や多様性への理解も深まっていきます。
都市の中で自然と向き合うことで、環境保全や持続可能な社会への関心が芽生え、未来の課題に対する意識づけにもつながります。
こうした体験は、子どもたちの心と知識の両面に働きかけ、自然とのつながりを感じながら成長していく貴重な学びの場となるのです。
ツクル∞ジブン事務局
Email:tsukuru-jibun_ecr@eikoh.co.jp開催日時
2025年09月07日(日) 10:00~13:30申込締切
2025年09月02日(火)開催日時
2025年09月21日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年09月16日(火)開催日時
2025年09月21日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年09月16日(火)開催日時
2025年09月28日(日) 08:00~16:30申込締切
2025年09月23日(火)開催日時
2025年10月11日(土) 09:00~16:00申込締切
2025年10月06日(月)