2024年10月6日(日)、栄光キャリアルートが実施した「家族で蜜蝋キャンドルづくり×養蜂体験」の様子をお伝えします。
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教室や教科書では学べない「本物・本当」の「めったにできない」体験に「チャレンジ」することで、これからの未来を自分で考え自分で決める「力」を育む、未来の自分探し講座です。
各分野で活躍するその道のプロが指導する、旅行会社等のレディメイドな講座でなく、楽しみながらも「学ぶ」という学習塾としての栄光の特徴をコンセプトとしたオリジナルの唯一無二の講座となります。
私たちが日常、目にしている「みつばち」や「はちみつ」について、みつばちが花の蜜を集めてはちみつを作ることは知っていると思いますが、その詳細なプロセスやみつばちの生態などについてはあまり知らないのではないでしょうか?
親子で様々な体験やレクチャーを受けて、今回の主人公である「みつばち」と「はちみつ」について深堀します。
今回は東京都あきる野市にある「みつばちファーム」が舞台です。
細かな霧雨が降る中JR武蔵増戸駅に集合し、徒歩で会場へ向かいます。
駅を少し離れると緑豊かな畑が四方に広がり、遠くには山々が見えます。自然があふれる風景に目を奪われながら歩いていくと、畑の真ん中に元製茶工場を改造して作られた大きな建物が見えてきました。
今日の会場となるミュージアムに入ると、自社産の「多摩のはちみつ」「国産はちみつ」カナダやアルゼンチンなど「世界のはちみつ」の瓶がずらりと並んだ売場スペースが目に飛び込んできます。
今日ご指導いただく先生は犬飼社長と羅久井さんです。
まずは羅久井さんによる、スライドを使った「みつばち」についてのレクチャーが始まりました。スクリーンに映し出された画像や先生のヒントを頼りに配付されたワークシートに答えを記入して、楽しみながら学んでいきます。
数万匹というみつばちが住む巣箱に、女王ばちはたった1匹しかいないこと、女王ばち1匹が全てのみつばちを生んだお母さんであること、みつばちの寿命と女王ばちは寿命が違うことなど、知らなかったことの目白押しで、参加者からは驚嘆の声が聞こえました。
ワークシートのページを進めていくと、たくさんのみつばちが映る写真が1枚あり、「この中に1匹だけ女王ばちがいるんですが、どれだかわかりますか?」と質問が投げかけられました。参加者は教わった女王ばちの情報を頼りに探し、
あちらこちらから「いた!」「この大きいはちだ!」と声が上がります。先生から「正解です。この後の養蜂箱見学で本物の女王ばちを見つけてみてくださいね。」と案内がありました。
この他、働きばちは年齢によって役割が変わることや、エサ場のありかを教える特殊な8の字ダンスで距離や方向など情報を伝えていることなどを学びました。
養蜂家のお仕事についても「養蜂家はただ蜜を採取するのでなく、みつばちの状態をよく観察し、女王ばちを育てたり産卵やさなぎの様子を確認したり、病害虫を取り除いたりみつばちの天敵である夏の暑さやすずめばちから守ったり、越冬できるように手助けするなど実に細かい作業を日々しています。」と伝えられました。
次は養蜂箱の見学です。
少し緊張気味の参加者に向けて、先生からはちに刺されないためのレクチャーがあります。「みつばちは基本的におとなしい性格です。はちは刺した針に自分の内臓も付いてきてしまうので、刺すと死んでしまいます。なので、やみくもに刺しません。急な動きをするものに対して攻撃するので、はちが自分の体に止まっても、手で振り払ったり走って逃げたりしないでください。」という先生の注意を受け、帽子の上に黒い面布を被ってから巣箱のある畑へ移動しました。
大きなテントの下には木箱が置かれており、犬飼社長が参加者を待っています。
参加者はその巣箱を囲むように並びました。何匹かのみつばちが巣箱の周りを飛んでいて「ブーン」という羽音が聞こえると、心なしか参加者は身体を縮こませます。
犬飼社長は煙の出ているポットのような入れ物を持って盛んに煙を巣箱に吹きかけ、「これは燻煙器といって燃やした麻布が入っています。煙をかけると、みつばちたちはおとなしくなるんですよ。」と説明がありました。参加者から「それは人間の子どもにも効果はありますか?」と質問がありましたが「残念ながらそれはないですね。」との答えで、参加者から笑いが起こります。
犬飼社長が巣箱を開けると中には7~8枚の板が等間隔に入っています。そのうちの1枚を抜き上げると、たくさんのはちがうごめいています。順番に板を抜き上げていきながら「これ何かわかる?・・・さなぎだよ。」「この光ってるの何かな?・・・はちみつだよ。」「このオレンジ色のは花粉だよ。」と教えてくれます。
すると犬飼社長から「それでは女王ばちを探しますよ!」の声で、参加者も先ほど学んだ知識をもとに女王ばち探しにチャレンジです。
はちが密集している1枚1枚の板に目を凝らしながら、少し大きくてお腹が膨れている女王ばちをみんなで探しますが、犬飼社長も見つけられません。「いないな。でも必ず1匹はいるんだよ。」とつぶやきながら探していると、「いた!」という社長の声に参加者は目を凝らします。
参加者からは「あ、いた!」「本当だ!」「大きい!」と興奮気味の声が聞こえました。
巣箱の周りはたくさんのみつばちが飛び回っているのですが、その中に黄色い大きなはちが混ざっています。社長は「これはキイロスズメバチといって、みつばちを食べに来るんですよ。みつばちを捕まえたら口で肉団子を作って、幼虫に食べさせるんですよ。」という説明を聞いている横で、キイロスズメバチが1匹のみつばちを咥えて、飛び去る姿が見えました。
ミュージアムに戻ると羅久井さんから「それでは5種類のはちみつの味比べに挑戦です!ここで採取した『栗の花』『色々な花(百花)』『さくらの花』とアルゼンチン産の『アカシアの花』オーストラリア産の『ジャラはちみつ(ユーカリの花)』の味を食べてみます。」と伝えられました。
順番にはちみつが配られますが、色味やとろみ、香りでも違いが感じられます。
桜の香りがしたり、味にクセがあったり、より栄養価が高かったり、一概に「はちみつ」といっても違うものだと実感しました。
次は遠心分離機を使ったはちみつ絞り体験で、ミュージアムの隣にある工場に移動します。
ハンドルの付いた円柱のような透明なガラスの筒に、今日のために取り置きされた蜜の「板」を犬飼社長がセットします。
「ハンドルをこうやって回すと遠心力ではちみつが周りに飛び散って下に集まるんです。この蛇口を開けると黄金色のはちみつが出てくるんだよ。」とレクチャーします。
参加者は順番にハンドルを回しますが、早すぎず遅すぎず、いい塩梅の速度を保ちながら回すのがコツです。
徐々にはちみつが溜まってきている様子が見えると「よし!集まってきたから瓶に詰めよう。瓶詰めしたはちみつはお土産!」という犬飼社長の声で、参加者から「やったー!」という声が上がります。
犬飼社長から「中に白いものが入っているときがありますが、それは蜜蝋です。
蜜蝋はみつばちが巣をつくるときにお腹から出す蝋で、美味しいわけじゃないけど食べることもできるよ。」と説明がありました。
瓶詰めをしたはちみつを手にミュージアムに戻ると、スパイシーな香りが漂ってきます。羅久井さんから「ひまわりの花のはちみつたっぷりカレーとジェラートのお昼ごはんです!」と伝えられ、カレーを口にした参加者から「おいしい!」「おかわりがほしい!」という声が聞こえてきました。
おいしい昼食の後は、蜜蝋でのキャンドルづくりです。
参加者は「みつばち」についてのレクチャーで、「蜜蝋はみつばちの体から分泌されるもの」で「みつばちの巣は蜜蝋から作られている」ことを学んでいます。
キャンドルの芯と高温で溶かされた蜜蝋が各テーブルに配られ、溶けた蜜蝋に芯を浸しては抜き上げて乾燥させる、という作業を繰り返すと段々太くなって天然素材100%のキャンドルができあがります。
犬飼社長より「このキャンドルに火を付けると、たくさんのマイナスイオンが発生するんです。山奥の滝つぼにいるようにストレス解消やリラックス効果があるから、ぜひ一度、夜ごはんのときに家の電気を全部消して、キャンドルだけの明かりで食べてみてください。きっといつもとは違う食事になると思いますよ。」と案内がありました。
蜜蝋のキャンドルづくりを終え、お世話になったおふたりの先生にお礼を述べて、解散となりました。
「みつばち」と「はちみつ」について、実際に見て聞いて触って食べてと、たっぷり学んだ1日でした。
でも、なぜ数キロメートル離れた場所から巣まで戻って来られるのか、はちのダンスでなぜ会話ができるのか、ダンスはどのようにして覚えるのかなど、多くのことが解明されていない不思議に満ちた生き物でもあります。コロニーの中では役割分担があったりコミュニケーション能力や学習能力があったりと、どこか人間社会と共通点があり、親しみを感じる生き物だなとあらためて思いました。
人気講座のため、来年も実施してまいります。
ツクル∞ジブン事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月01日(日) 09:00~16:00申込締切
2024年11月26日(火)開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2025年01月12日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年01月09日(木)開催日時
2025年01月12日(日) 13:30~16:00申込締切
2025年01月09日(木)