2023年12月26日・27日の2日間のプログラム、栄光キャリアルートが実施した国内留学の様子をお伝えします。
[目次]
国内にいながらにして、海外を身近に感じることができるプログラム。英語による心理的な壁を突破し、瞬間英語発話をトレーニングすることで英語コミュニケーションスキルを習得します。
机上で英語を受動的に学ぶのではなく、英語を使って何かを行い、そして結果を出すという、英語をコミュニケーションのツールとして行うことで、楽しみながら英語を体全部で能動的に吸収していきます。
初めて会う参加者同士、緊張気味な面持ちで静かに席に座っています。
「Hello, everyone!」「Good morning!」
そこに沈黙を破るかのように、とても元気な大きな声と笑顔のふたりの先生が入ってきました。
先生の「元気」が少しずつ参加者の緊張を解していきます。
先生の自己紹介や生まれた国の話などを聞いたあとは参加者同士の自己紹介を行います。
まずは先生が具体的にどのように行うのか見本を示します。
口頭や筆記での指示とともに、先生自身が「実際の例」を行うことで、英語での指示がよりわかりやすく、参加者も先生の例を真似て行うことができました。
(※「学び」は「まねび=真似る」ことが語源と言われています。)
次はウォーミングアップです。リズミカルで明るい歌をただ歌うのでなく、歌いながらジェスチャーを使って理解度を深めていきました。先生の元気な歌声と動きに参加者も緊張がほぐれ、笑い声が溢れます。
ウォーミングアップのあとは早速レッスンに入ります。天気を介した内容で「sunny」「windy」「rainy」「fuggy」など、誰もが見てもわかりやすい天気を表した絵と単語がホワイトボードに貼られます。
まずは先生のお手本です。
A先生が「How’s the weather today?」と質問すると、B先生がまるで太陽のような笑顔で「It’s Sunny!」と元気に答えます。
またA先生が「How’s the weather today?」と質問すると、B先生がとても悲しそうに「It’s rainy」と答えます。
参加者は単語や絵の情報とともに先生の表情や声のトーンで、たとえその単語を知らなくても瞬時に推測できるようになっています。
さらに、先生から「How’s the weather going to be?」との質問が。
大人だと「be going to=未来?」など頭が「文法」でフリーズしそうですが、先生たちのジェスチャーや声のトーンにより、子どもたちは一瞬で「これから天気がどのようになるのか=未来について聞いている」ことを体全部で感じ取っています。
小学生に「be going to」は難しいのでは?と思うかもしれませんが、英語や会話は生きた言語で、私たちの通常の会話でも「今は晴れているけど、このあとの天気はどうなるのかな?」ということは自然に想定される「会話」で、一つひとつ分解して学ぶのでなく、固まり、一連の「会話」として習得することは、とても自然でかつ重要なことなのです。
先生は子どもたちのペアを作って「How’s the weather going to be?」と「It‘s going to be~」をペア同士で何度も練習させ、十分な練習のあと、それぞれのペアにみんなの前で披露させました。
情報をインプット(単語やフレーズなどを提示)
↓
先生が見本を見せる
↓
子どもたちに真似をさせる
↓
何度も繰り返し練習させる
↓
情報をアウトプット(みんなの前で披露)
非常に地味な流れですが、この流れこそ理解の定着化を深めるためには必要不可欠です。
このグループレッスンとともに、個室では先生と参加者の1対1のプライベートレッスンを同時並行で行っています。
プライベートレッスンの先生がグループレッスンの教室に訪れ、参加者の名前を呼び、呼ばれた参加者は別室で1回25分のプライベートレッスンを受けます。
プライベートレッスンでは、グループレッスンで行ったことをさらに定着化させるゲームを行ったり動画を観ながら質問を投げかけたり、参加者のレベルなどに応じて臨機応変に対応していました。
「天気」の次のテーマは「Do you have~?」です。
「Do you have~?」
「yes, I do.」「No, I don’t」
先生は情報を提示したあと、また見本を見せます。
A先生が「Do you have a pencil ? 」と聞くと、B先生が手を横に何度も振り、悲しそうな表情と低い声で「No, I don’t」と答えました。
この後も「天気」のときと同じような流れで子どもたちは学んでいきます。
先生は子どもたちの理解度とともに、少し飽きているなと感じた際はビンゴゲームや歌などを適宜取り入れながら、子どもたちのやる気を維持していました。
ランチタイムのあとはクラフトです。
自分で色紙を切ったり絵を描いたりして、自分だけのカレンダーを作成します。
各月のテーマや行事が決められ、それに従って子どもたちは作業をしていました。
例えば、「March」は色紙でかわいく切り抜いたり色を塗ったりして、お雛様を完成させるのです。
テーマは決まっていますが、十人十色で子どもたちの個性が光っていました。
子どもたちは「工作」が大好きです。
大好きな「工作」を取り入れながら、英語をツールとしてカレンダーという成果物を作ることで、子どもは知らず知らずのうちに英語を使っているのです。
そしてあっという間にお別れの時間となり、子どもたちは元気に「See you tomorrow!」とあいさつしていました。
子どもたちの表情は昨日に比べ、穏やかです。
昨日の復習とともに、今回のテーマで学んだことの集大成として「プレゼンテーション」が行われます。
昨日と同じように、ふたりの先生によるとびっきり元気な「Good Morning!」のあいさつでレッスン開始です。
まずは歌とジェスチャーで「sleepy」「fine」などの単語を体で表現しながら歌い、次にフォニックスの歌を元気に歌うと、子どもたちも「英語モード」に切り替わっていきました。
ウォーミングアップが終わると、プレゼンテーションで使う言い回しや単語などを学んでいきます。
今回のプレゼンテーションは「about me(自分について)」がテーマです。
名前や年齢はもちろん、好きなものや好きなこと、嫌いなものや嫌いなこと、そして将来何になりたいかなどが盛り込まれています。
まずは「I like~」や「I don’t like~」を学びます。
色々な野菜や果物、色、動物、学科などがかわいく描かれたポスターを見ながら、先生は「I like~」や「I don’t like~」の構文を使って見本を見せていきます。
わかりやすい声のトーンや表情、そして大きなジェスチャーを用いて話されているので、単語やフレーズがわからなくても、先生の表現などから子どもたちは容易に推測、そして理解ができるのです。
「I like~」や「I don’t like~」の次は「I like ~, but I don’t like~」に移ります。
学んだ肯定形と否定形を組み合わせることでより理解の定着度を深め、さらに「I like~. Because~」や「I like ~ the best.」に派生していきます。
「I like~」だけを取り出して学ぶのではなく、そこから関連して派生した言い回しなどを学ぶことで、より大きな固まりとして連携づけながら効率的に学ぶことができます。
大人ではかなりヘビーな学びに見えますが、子どもたちはスポンジのように難なく吸収していきます。
そして、ちょっとブレイクを兼ねて歌やダンスが始まります。
先生は子どもたちの集中力や理解度を常に図りながら、歌や踊り、ジェスチャーなどを取り入れて、子どもたちを飽きさせず、かつ楽しみながらも学べる環境づくりに徹していました。
ランチタイムのあとは、昨日と午前中に学んだプレゼンテーションで使う言い回しや単語の理解をさらに深めていきます。
例えば「I like~」と答える質問。A先生がB先生に「What color do you like?」と聞くとB先生は「I like blue!」と答えます。
文法的に見れば中学生レベルですが、子どもたちは初日から連携づけて学んできたので
違和感なく、とてもスムーズに初めてのフレーズでも吸収できています。
そしてペアで質疑応答の練習をし、プレゼンテーションに向けた実践的な練習移ります。
今回のプレゼンテーションの内容です。大人でもかなりハードではないでしょうか?
Hello everyone!
My name is
I‘m years old
I‘m in the grade.
I like
I like
I don’t like
I don’t like
I like to
I like to
I want to be a
Thank you for listening!
ひととおりの練習が終わり、自分なりに何を発表するか考え準備が整ったら、いよいよ本番です。
子どもたちは若干緊張気味のようですが、その緊張を解きほぐすようにまずは先生たちのデモンストレーションです。
とびっきりの笑顔と大きな声そしてジェスチャーで「プレゼンテーション」をしていると、子どもたちは少し緊張が解されたのでしょうか。ひとりずつ前に出ての発表です。
子どもたちは自分のメモを少し見ながらも、英語で立派に発表していきます。
「I like Music, but I don’t like Math!」と「Math」を特に強調して発表する子や「Idon‘t like to study!!」と言って、みんなも思わず「僕も」「私も」と賛同を得ている子など、それぞれの子どもの個性が光るプレゼンテーションでした。
そして無事全員がプレゼンテーションをやり遂げると、先生は今までで一番大きな拍手と声で「Good Job!!」とみんなを褒めていました。
最後は先生と子ども一人ひとりとハイタッチをして帰路に就きました。
通常の小学校では日本語でさえ、プレゼンテーションなど行う時間は非常に少ないのではないでしょうか。
でも今回の使用言語は英語です。
大人でも尻込みしそうですが、子どもたちはそれを堂々とやり遂げてしまいました。
私たち大人が思う以上に子どもたちは逞しく、スポンジのように何でも吸収してしまうのでしょう。
そのような場面をたくさん見せてくれた国内留学でした。
英語を含め、インプットの多い日本の教育ですが、インプットしたあとにそれを使ってアウトプットすることで、より理解度が深まり実践力に繋げていけるのではないかと実感しました。
栄光の国内留学事務局
Email:eikoh-kikaku@eikoh.co.jp開催日時
2024年12月01日(日) 09:00~16:00申込締切
2024年11月26日(火)開催日時
2024年12月08日(日) 10:00~16:30申込締切
2024年12月03日(火)開催日時
2024年12月14日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月09日(月)開催日時
2024年12月21日(土) 10:00~16:30申込締切
2024年12月16日(月)開催日時
2025年01月12日(日) 10:00~12:30申込締切
2025年01月09日(木)